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【Audit Innovation 職員インタビュー】UX/UIデザイナー

ユーザーがより快適で、幸せを感じる体験を創出し、監査業務の変革を加速する

監査業務の高度化・効率化のため、新たなテクノロジーを活用したITツールやインフラ活用を積極的に進めるトーマツ。監査業務で用いるツール開発やマーケティングコンテンツのUX/UI設定とディレクションを担当する職員の声を通じ、ユーザーの価値体験(UX)向上に向けた挑戦と魅力について紹介します。

アナログ好きな、テック人材

まずは、自己紹介をお願いします。

Audit Innovationで、UX/UI(User Experience / User Interface)デザインを担当している星です。監査業務領域では主にトーマツが開発するツールやマーケティングコンテンツのUX/UI設計とディレクションを担当し、また、クライアント向けのコンサルティング案件にも従事をしています。

もっぱら開発領域で仕事をしていると、デジタルやテックにどっぷりはまっていると思われがちですが、手を動かしたモノ作りや、自然に触れることも大好きです。平日の朝晩は子供の通園に付き添いながら一緒に自然散策をしたり、週末は30年以上前に製造された愛車のメンテナンスを行ったりしています。

 

ユーザーの手触り感を大事にする仕事をしたい

これまでのキャリア、トーマツへ入社したきっかけを教えてください

新卒としてデザイン会社へ入社後、コンシューマー向けの制作業務に従事してきました。当時は紙の出版物が中心の時代で、限られた紙面の中でコンテンツをより魅力的に、よりわかりやすく伝えるグラフィックデザイナーとして仕事をしていました。

Webの発展と共にデジタル領域の業務にも携わるようになり、あるプロジェクトでたまたま自動車メーカーのHMI開発支援(HMI:人間と機械が相互に意思や情報をやり取りする仕組みのこと)に関わることができました。プロジェクトでは、運転手の視点で、インストルメントパネル(インパネ)やダッシュボードの視認性、操作性、機能性などの検証と開発支援を行いました。

車が好きということもあり、早朝から深夜、様々な天候、都心もあれば山道も車で走り続け、膨大な検証と試行をしました。このプロジェクトを通じて強く印象に残ったことは、ユーザーの満足度や愛着度を上げるためには、見た目はもちろん、そのユーザーが体験する前後周辺のことまでを一体的に設計する、体験のデザイン(UXデザイン)の重要性でした。この経験が、UXデザイン領域に大きな興味を持つきっかけになりました。

幅広い領域のデザインに携わることができ、やりがいをもって取り組んでいましたが、外部から依頼を受けて業務を行うという制作会社の性質上、自分が手掛けたものがどのような活用のされ方をするのか見届けられない、どのようなインパクトをもたらしたかといった結果について実感を得づらいことから、よりユーザーの近くで業務が行いたいと思い転職を決意しました。

転職先を検討する際いろいろリサーチしましたが、アナログ(紙)からデジタルへの移行をスピード感持って進めていること、現場業務で利用するツールを自社開発していること、UXに焦点を当て開発業務にその手法を積極的に組み込みたいというお話をいただけたことから、トーマツへ入社を決意しました。

事前知識が疎い業界ということで不安がなかったといえばウソになりますが、これまでの経験で得たUX/UIデザインの知見はプロダクトやサービスが変わったとしても活かしていけると思ったこと、そして、採用面接におけるチームメンバーとのやり取りから、このチームであれば前向きに挑戦していけると感じ、現職を選択しました。

ユーザーがより快適で、幸せを感じる体験を創出する

UX/UIデザインという言葉が何度か出てきましたが、改めてUX/UIについて教えてください

UXとはUser Experienceの略で「ユーザーがプロダクトやサービスを通じて得る体験」、UIとはUser Interfaceの略で「ユーザーとプロダクトやサービスとの接点」の意味になります。私なりの言葉で表現すると、ユーザー視点に立ち、ユーザーが抱える課題を先回りで事前に解決することで、ユーザーがより快適で、より幸せになる体験を創出することが、UX/UIデザインの役割だと考えています。

そのために、ヒアリングマラソンや現状調査を通じて課題を整理・特定をした上で、どういうプロセスであればその課題が解決するのか、必要な機能をどのように配置すれば迷わず行いたいことがすぐできるようなるのかなど検討し、デザインとして実装していくこと、その結果をユーザーの声として吸い上げること、そういった一連の流れを実践できることが醍醐味だと思います。

これまで、どのようなプロジェクトを担当してきましたか?

例としては、監査人が必要とする業界・企業情報や、IR関連の最新ニュースを最適化し、高い鮮度で提供する「Audit Suite Knowledge」という、キュレーションツールの開発に携わったことです。本ツールは、公開情報の収集・整理をオンラインプラットフォーム上に統合し、監査業務の中で必要な情報収集や分析をスムーズに行うことができます。

Audit Suite Knowledgeは、ツールの企画を行うにあたり、業務プロセスを分解し、それぞれのプロセスにおける業務内容の理解と整理、どんなことを課題に感じているのか、どんな機能が欲しいのか一つ一つ紐解き、一つのツールとして機能を設計し配置していくことが求められる、自分にとって大きなチャレンジとなるプロジェクトでした。

監査人が普段当たり前に行っている業務の中には、形式化されていないプロフェッショナルとしてのノウハウが多く隠れています。ツールを開発するにあたり、それらをうまく引き出し、ユーザーがスムーズに直感的に利用できるように実装することが肝となります。監査人のノウハウを一つ一つ引き出していくプロセスは地道ではありますが、UX設計においてなくてはならない重要なプロセスであり、注力して取り組みました。

リリース後、利用者から「トーマツが蓄積してきた知見を、誰でも利用できる」、「いつも、業務で活用している」といった生の声をいただけた時は、本当にうれしいですね。

今後どんなことを実現していきたいですか?

Audit Innovationでは、監査業務の変革を進めるため、スピード感をもって大小様々なシステム開発に取り組んでいますが、UXの観点で見ると、未着手な領域やもっと良くできる領域があります。 

また、UXの観点はツールの開発だけにとどまらず、プロジェクトの進め方や組織変革におけるチェンジマネジメントなど、ユーザーだけでなく組織の変革にもインパクトを与えることができると考えており、より広い範囲で価値貢献していきたいと考えています。

 

最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?

仕事を進める中で、組織やチームとして考え方が偏ると、良いものが生み出しづらくなると思います。だからこそ様々な視座や視点、考え方を持つ人が集まり、アイディアや意見を持ち寄ることで、お互いが気づきを得ることができ、より良いものが生み出せるのではないでしょうか。実際チームを見ても、バックグラウンド、価値観、性別や年齢など、多様性のあるメンバーに囲まれているなと感じます。

各々がお互いを尊重し、自分の持ち味を発揮する組織の中で貢献したい、挑戦したいと思う方が活躍できると思います。変革を進めることに興味があり、世の中に貢献をしたい方と共に、今後も日々挑戦をしていきたいと思います!

有限責任監査法人トーマツ
Audit Innovation / Deloitte Analytics UX/UIデザイナー
星  貴史

グラフィックデザインの経験をベースとしたUX/UIデザイナーとして、ユーザー調査からプロセスの設計、デザインへの落とし込みまでワンストップで行うことを強みとする。特に情報を整理・集約し、確実かつ迅速にユーザーへ届けるUXの設計や、UIへの落とし込みに関して多くの経験を有し、監査業務で利用するツール開発、及びコンサルティング業務に従事している。
 

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