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国際会計基準審議会(IASB)が、COVID-19の拡大を考慮してワーク・プランの更新を公表  

IAS Plus 2020.03.27

IASBは、2020年3月と4月に予定していたいくつかのIFRS基準の狭い範囲の修正の公表を2020年5月に延期した。

国際会計基準審議会(IASB)は、2020年3月と4月に予定していたいくつかのIFRS基準の狭い範囲の修正の公表を2020年5月に延期した。この公表の統合は、関係者によるより効果的な公表後の手続を促進することを意図している。ワーク・プランは、その結果更新されている。

以下は、2020年3月21日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。IASBが2020年4月に進める予定であるプロジェクトも示している。

 

基準設定プロジェクト

  • 変更なし

 

メンテナンス・プロジェクト

  • 年次改善(2018年-2020年サイクル)-修正の最終化は2020年5月を予定している(これまでは2020年4月)。以下のプロジェクトは、年次改善の一環である。
    ・認識の中止についての「10%テスト」における手数料(IFRS第9号の修正)
    ・リース・インセンティブ(IFRS第16号に付属する設例13の修正)
    ・初度適用企業としての子会社(IFRS第1号の修正)
    ・公正価値測定における税金(IAS第41号の修正)
  • IBOR改革とその財務報告への影響-フェーズ2-公開草案は引き続き2020年4月の予定である。
  • 不利な契約-契約履行のコスト(IAS第37号の修正)-IFRSの修正は、2020年5月の予定である。(これまでは2020年第2四半期)
  • 有形固定資産:意図した使用前の収入(IAS第16号の修正)-IFRSの修正は、2020年5月の予定である。(これまでは2020年3月)
  • 概念フレームワークへの参照の更新(IFRS第3号の修正)-IFRSの修正は、2020年5月の予定である。(これまでは2020年4月)

 

リサーチ・プロジェクト

  • IFRS10,IFRS11及びIFRS12の適用後のレビュー-リサーチ・レビューは引き続き2020年4月に予定されている。

 

その他のプロジェクト

  • デュー・プロセス・ハンドブックのレビュー-修正の最終化は引き続き2020年4月に予定されている

 


上記は、2020年3月21日と2020年3月27日のワーク・プランの忠実な比較である。


現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※2)からアクセスできる。

 

 

※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、1月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語)

 

IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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