ナレッジ
国際会計基準審議会(IASB)が、2021年12月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表
IAS Plus 2021.12.17
IASBの2021年12月に改訂されたワーク・プランでは、基準設定プロジェクト、メンテナンス・プロジェクトおよびリサーチ・プロジェクトの複数のプロジェクトについて時期が変更されている。
国際会計基準審議会(IASB)の2021年12月に改訂されたワーク・プラン及びその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、会議の結果及びIASBが最近公表した公開草案、修正IFRSによるものである。
以下は、2021年11月23日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。
基準設定プロジェクト
- 料金規制対象活動
プロジェクトは新基準フェーズにあるが、タイムラインは未定である。
メンテナンス・プロジェクト
- 「返還の利用可能性」(IFRIC第14号の修正)
プロジェクトの方向性の決定が2022年2月に予定されている。 - 「IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報」(IFRS第17号の修正)
最終修正が公表されたためワーク・プランから削除されている。 - 「セール・アンド・リースバック取引のリース負債」
プロジェクトはIFRSの修正の公表フェーズにあるが、タイムラインは未定である。 - 「サプライヤーファイナンス契約」
公開草案のフィードバックが2022年上半期に予定されている。
リサーチ・プロジェクト
- 共通支配下の企業結合
ディスカッション・ペーパーのフィードバックの議論が2022年1月に予定されている(以前は2021年12月)。
- 動的リスク管理
プロジェクトの方向性の決定が2022年第2四半期に予定されている(以前は2022年第1四半期)。
- のれん及び減損
プロジェクトの方向性の決定が2022年下半期に予定されている(以前は2022年第2四半期)。
- 資産のリターンに基づく年金給付
プロジェクトの要約の公表が2022年第2四半期に予定されている(以前は2022年上半期)。
その他のプロジェクト
- タクソノミの更新-2021 技術的な更新
IFRSタクソノミの更新案のフィードバックが2022年第1四半期に予定されている。 - IFRSタクソノミの更新-IAS第1号 、IAS第8号及びIFRS実務記述書第2号
IFRSタクソノミの更新が2022年2月に予定されている(以前は2021年12月)。
- タクソノミの更新 IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報
IFRSタクソノミの更新案のフィードバックが2022年2月に予定されている。 - 第3回 アジェンダ協議
フィードバック・ステートメントが2022年下半期に予定されている。
上記は、2021年11月23日と2021年12月17日のワーク・プランの忠実な比較である。
現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※ 2)からアクセスできる。
》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)
※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、11月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語)