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「出国税」のしくみと手続きQ&A

「出国税」-聞き慣れない言葉であろうかと思います。それもそのはず、「出国税」とは、平成27年度税制改正により、平成27年7月1日から新たに導入される制度なのです

これは、ごくおおざっぱに言えば、一定の要件を満たす居住者が国外に転出する場合には、その時点で保有する資産のうち一定のもの(株式等)の含み損益について課税を行うというもので、所得税の特例として位置づけられています。

企業にとって重要なポイントは、永住する意図を持って国外に転出する場合のみならず、海外駐在や留学による国外転出もこの制度の対象となるという点です(一定期間内に帰国した場合には、帰国後に課税を取り消すことが可能ですが、帰国が見込まれる場合でも国外転出時には申告・納付(納税猶予)手続きが必要です)。

従って、今後、企業が従業者等を海外に派遣する際には、「出国税」制度の存在を伝えた上で、適切な申告が行えるよう支援する必要が生じてくるものと考えられます。

本書では、「出国税」制度のしくみと手続き(課税対象、納税猶予、課税取り消し等)について基本的な内容からやや専門的な内容まで、できるだけ平易な形でまとめました。

本書が、皆様のお役に立てれば幸甚です。

 

書名

「出国税」のしくみと手続きQ&A

 

出版

中央経済社

 

編者

西村 美智子、中島 礼子

 

価格

2,200円+税

 

出版

2015年4月

 

ISBN

978-4-5021-4611-4

 

 

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