サービス

デジタル戦略実現に向けた組織・人材未来創造モデリング

研究開発組織・エンジニア人材マネジメントソリューション

昨今、急速な技術革新・デジタル化により、製造業では自社のデジタル組織・人材戦略の大胆な変革が迫られています。デロイト トーマツは、この変革の実現に向け、研究開発組織・エンジニア人材マネジメントソリューションを提供しています。

デジタル化対応が迫られる中、非連続な未来の創造に戸惑う日本企業

昨今、急速な技術革新・デジタル化によって製造業にも大きな変革が迫られています。デジタル・ディスラプターの存在によって業界の境目が緩やかに崩壊しつつあり、モノを作って販売するという従来のビジネスモデル・戦い方を変えなければ、業界を越えたグローバルでの主導権争いにおいて勝ち残っていくことが困難となりつつあります。

実際に製造業の現場からは以下のような悩み・不安の声が多く挙がってきています。

 「デジタル化戦略は策定したものの、どこまで外注し、どのようなグローバル体制を構築すれば良いのか」

「 エンジニアの絶対数が足りない。他業界も含めたグローバルレベルの人材獲得競争をどう戦っていけば良いのか」

 「これまでと異なる専門性を持った人材が必要となることは明らかだが、一方で現有人材の雇用維持も必要。 どのタイミングでどのくらい外部人材を採用し、内部人材をどのように育成・職種転換していけば良いのか」

日本の多くの製造業では、デジタル・技術戦略の実現に向けて自社の組織・人材を大胆に変革していく必要性に 迫られています。デロイト トーマツは、この変革の実現に向け、研究開発組織・エンジニア人材マネジメントソリューションを提供しています。

デジタル・技術戦略の実現に向けた組織・人材の非連続な未来創造モデリング[PDF: 797KB]

組織・人材の非連続な未来創造モデリングのフレームワーク

デロイト トーマツでは、技術革新やデジタル化の潮流を捉え、(1)販売企画や開発企画などのビジネスシナリオ、(2)緩やかなアライアンスなどによるバリューチェーンの変革、(3)グローバル最適での開発体制を考慮したシナリオ仮説を基に、人材ポートフォリオを複数作成していきます。それらの結果と成り行きシミュレーションとの(4)Gap 分析によって研究開発組織の課題を明確にし、(5)全体方針を踏まえた人材ポートフォリオを作成していきます。

その後、(6)「現行の人事機能の実力値や改善案を踏まえ、未来起点の人材ポートフォリオ・ペルソナの実現性を検証していくことで、施策のロードマップを策定します。

デジタル化による影響が大きい業界の一つとして、製造業の中でも特に自動車業界が挙げられます。

以下にて自動車メーカーでの検討事例をもとに本サービスの流れを示します。

デジタル化によって考えられるシナリオに基づいた説明変数の整理

ビジネスシナリオとバリューチェーンの変革シナリオの整理

自動車業界では、今後ガソリン・ディーゼルエンジン車(ICV)から電気自動車(EV)へのシフトが予測されています。そのためデジタル化された世界で勝ち残っていくためには、以下のような問いに対する答えをシナリオとして用意し、将来の具体的なイメージをシミュレーション・共有しておくことで将来の移行に備えていくことが重要です。

  • どのようなタイミングでEVシフトしていくか
  • EVシフトに対応するためには自社の既存バリューチェーンをどのように変えるべきか
  • 外部に切り出す機能は何か、またどのようなプレイヤーとどのように組むか
  • 新たに社内に必要となる機能やケイパビリティは何か 

グローバル最適開発体制シナリオの整理

バリューチェーンの大きな変革の流れを踏まえた上で、各地域における法規制の改正やモビリティインフラ整備のスピードを考慮し、地域のニーズを取り入れた開発体制シナリオを検討することも重要です。拠点のタイプ(ハブ&スポーク型 or 地域分散型)を決定し、そこでどのような人材をどのくらい抱えるのか、労働力の質・コスト等を踏まえたグローバル最適開発体制を検討します。

可変的な説明変数のバリエーションから導き出す未来予想図

シナリオとして整理された説明変数を基に、機能・職種別×地域別の必要工数を導き出すことで、各研究開発拠点・各管理組織単位におけるリソース面の戦略実現可能性の検証を行います。変化の激しい外部環境、グローバルレベルでの技術競争の中で、非連続な変化を現場で着実にマイルストーン管理していくためには、会社としてのマネジメント方針を打ち出し、意思決定の分岐点を把握することが重要です。これらのアジャイルな移行マネジメントが可能な組織が、今、求められています。

開発方針に合致した人材ポートフォリオと次世代ペルソナの創造

機能・職種別、地域別工数を、タイムラインを持って把握することによって、必要な人材の量的・質的変化に向けた要件や、異動のパターン、採用ニーズ等を整理することができます。それらは貴社のニーズを踏まえた、新しい時代の研究開発組織・エンジニアの姿だといえるでしょう。ペルソナという人格化プロセスを踏むことにより、社内での共通認識の醸成、社外に対するブランディングに繋げることができると共に、移行マネジメントが容易となります。 

提供サービス一覧

技術戦略の実現に向けた中長期的な工数モデリング

  • 中長期開発工数シミュレーションに基づくビジネスシナリオ・マイルストーンの再設計
  • 中長期開発工数シミュレーションツール設計・開発・導入支援
  • グローバル開発体制構築・拠点再編に向けたベンチマーク調査
  • グローバルエンジニア労働市場・人材マーケット調査

戦略的開発エンジニア要員計画の策定支援

  • 人材ポートフォリオビジョン・戦略的リソースマネジメント方針の策定
  • 人事データを活用した中長期要員構成シミュレーション
  • 人材ニーズを起点とした人事制度・運用診断
  • 開発人事部・開発HRBP(Business Partner)・戦略的エンジニア管理グループの立ち上げ支援

開発人材戦略・タレントストラテジーの策定・実行支援

  • 次世代エンジニアに求められる統合型リーダーシップ開発
  • スキル転換の実現に向けたキャリア開発支援制度・育成プログラム設計、キャリアコーチ導入支援
  • 次世代エンジニアのペルソナ定義、求める人材要件・人材戦略の策定
  • イノベーションを促進する社内FA・公募制度のリデザイン
  • アジャイルマネジメントを実現するインセンティブ設計(評価、対価型報酬、職場環境、福利厚生等)
  • エンジニア人材の育成・獲得に関するベンチマーク調査