調査レポート

医薬品研究開発の生産性 2020

製薬企業における過去10年間の分析結果

研究開発の生産性低下は製薬企業の経営課題の1つである。デロイトでは2010年から大手製薬企業の生産性について定量的な分析(開発後期のパイプラインからもたらされる投資対効果)を行っており、本稿では2020年までの過去10年にわたるトレンドを紹介する。

医薬品研究開発の生産性 2020

医薬品の研究開発は大きなプレッシャーにさらされてはいるが、今回の分析では調査対象企業において、研究開発の生産性がわずかながらも改善し、成長の可能性が示された。とはいえ、ピーク時売上予測は今年わずかに増加したものの2013年に比べて遥かに低い水準にとどまっており、逆に研究開発費は増加の一途を辿っている。コスト増加の背景にあるのは、開発の複雑化とサイクルタイムの長期化である。そのため、プロセスの最適化や医薬品開発の枠組みの根本的な転換に向けたデジタルや革新的アプローチの活用が急務となっている。COVID-19がこうした変化に拍車をかけていることで、製薬業界における研究開発の生産性向上が期待されているのは、将来に向けた楽観材料だろう。

 

※詳細はレポート原文(英語)をご覧ください。

Seeds of Change
– Measuring the return from pharmaceutical innovation 2020 -

[PDF: 17,7MB]

お役に立ちましたか?