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建設業界におけるデジタルアダプションの現状レポート(2023年版)

日本、オーストラリア、シンガポールの3か国の建設およびエンジニアリング業界における経済見通しやテクノロジーの活用状況について分析し、企業の成長促進の鍵となるテクノロジーのアダプションに際し障壁への対処について解説しています。

建設およびエンジニアリング業界は、世界中のランドマークを設計、建設、維持する役割を担っている。また、医療や教育を含む様々な重要なインフラのための建物を提供するなど、同業界は現代経済の機能における重要な役割を担っている。

一方、両業界では新型コロナウイルス感染症の流行によるロックダウンやその後の供給不足や材料費の高騰、そして大幅な労働力不足といった、多くの課題をかかえている。多くの企業で収益性が低下しており、今後、事業撤退が増加する可能性も示されている。こうした数々の課題を乗り越え、高い収益成長への期待をどのように現実のものとすることができるのだろうか。

本調査は、経済において他の産業が機能するための建設やエンジニアリング業界の重要性を鑑み、オーストラリア、日本、シンガポールにおける建設およびエンジニアリング業界に影響を与えるトレンドとデジタル導入レベルについて分析するため、オートデスクがオーストラリアのDeloitte Access Economicsへ委託し実施している。

調査において、16のさまざまな建設技術の使用状況について企業に質問したところ、その導入率については業界内で様々な回答が得られ、特にビジネス インフォメーション モデリング(BIM)は、大手や老舗企業を中心に40%の企業で使用されており、クラウド管理ソフトウェアは39%の企業で使用されていることがわかった。

企業がより効率的に、より高い品質で、より安全に仕事を提供するために活用できるテクノロジーは多岐にわたり、日々のオペレーションにより多くのテクノロジーを導入し、着実に運用することがビジネス全体へ好影響をもたらすことが示されている。使用するテクノロジーが1つ増えるごとに、平均的な企業で毎年0.58ポイントの収益増加が期待できることが調査結果より得られている。

一方、業界におけるテクノロジーの導入率を増やすには、障壁となる 3つの要素、1) スタッフのデジタルスキル不足、2) 必要なスキルが不明確、3) 予算配分の不足 に対処する必要があり、本レポートでは調査結果に基づき、デジタル導入の異なる段階にある企業が優先的に取り組むべき領域を挙げている。
 

建設業界におけるデジタルアダプションの現状に関する調査レポート (外部サイト)
https://getconstructioncloud.autodesk.com/deloitte-state-of-digital-adoption-in-construction-report-2023-jp
※必要情報をご記入後、レポート全編のダウンロードが可能です。

The State of Digital Adoption in Construction Report 2023 (原文)
https://www2.deloitte.com/au/en/pages/economics/articles/state-digital-adoption-construction-report-2023.html

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