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未来のコンビナートとは?

カーボンニュートラル化の流れと石油化学コンビナートの未来

日本の石油・化学産業の国産化を支え、素材・エネルギー産業の集約基地として機能してきたコンビナートだが、脱炭素化(カーボンニュートラル)の流れを受けて、変革に向けた道筋の提示が求められています。(化学業界向けNewsletter「扉」特別版)

未来のコンビナートとは?

第二次世界大戦後、太平洋ベルト地域を中心に形成されてきた石油化学コンビナートは、将来的な国内生産量の減少見込みや昨今のカーボンニュートラル化の流れを受けて、生産拠点としての位置づけの再考や変革に向けた道筋の提示が求められています。

本レポートでは、コンビナートの歴史や設備構成を振り返ったうえで、未来のコンビナートの姿(将来像)を提示しました。そのうえで、コンビナート変革に向けた取組の方向性や海外事例、産業別の検討論点について考察しています。

(プロセスユニット/エネルギーユニット ニュースレター特別版 2022年7月発行)

【目次】

1.なぜ今コンビナート再構築に関する議論が必要なのか?

コンビナートとは、石油・化学製品の国産化を目指して設立された一大生産拠点である。COVID-19による各国のロックダウンや、石油需要の減退、更には経済復興を推し進めるために欧州で導入されたグリーンリカバリー政策等も含む世界的な脱炭素化(カーボンニュートラル)の流れが、2020年代に入り大きく加速したことで、石油化学産業を取り巻く外部環境が大きな転換点を迎えている。ここではコンビナートを取り巻く、4つの外部環境変化と3つの転換点から、企業、国、地方自治体で取り組むべき課題を見ていく。

 

2.コンビナートの成り立ちと現在の姿

まず、高度経済成長期の1960年代から現在に至るまで、日本国内の1次エネルギー供給はどのように変化し、コンビナートの建設がどのように関連してきたかの成り立ちを見ていく。そのうえで、石油製品需要の将来見通しや、将来のコンビナート像に影響を与えうる、エチレン、粗鋼の生産量見通しを論じる。

 

3.未来のコンビナートとは?

カーボンニュートラルが達成した世界において、素材・エネルギー産業に関わる一連の価値連鎖が将来どう変化するか。また、未来のコンビナートはどのような姿となりうるかを、コンビナートの脱炭素化に向けて必要な打ち手とともに考察する。

 

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