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M&A戦略(セルサイド)
大きなM&A戦略の一環として、事業の売却戦略を立てる必要があります。すなわち、事業単位とその組織目標を特定し、それらがM&Aで達成できるかどうかを判定することになります。株式公開と事業売却は異なりますが、全体のプロセスは同じです。売却取引を効果的に行うためには、事業の分離に集中することが肝要です。
事業ポートフォリオ戦略の立案
競争環境の激化に伴い、企業は経営資源を成長や競争優位の確保が期待できる分野に集中することを求められています。事業ポートフォリオ戦略を立案する際には、企業が自社の事業を客観的に評価し、コア領域とノンコア領域を見極め、ノンコア領域を思い切って切り離す決断ができるかが重要です。
自社の強みと業界分析
ノンコアと位置付けられた事業について、その事業戦略、強みと保有リソース、および将来の事業計画が、企業全体の戦略や業界全体のトレンドと合致しているかどうか、また「売り」がある事業となっているかを分析します。特に事業計画については、過去・現在・将来の数値が一貫性のあるものになっているかどうかを分析します。そのうえで、ノンコア事業から撤退した場合に競合企業、業界全体に与える影響を分析します。
JV・業務提携の解消・清算の検討支援
ノンコア事業について、売却がベストの選択であるかどうか、社内外に対し説明できるように売却以外のオプションとの比較検討を支援します。売上・コスト構造転換等のリストラクチャリングを実施した上で事業を継続するオプション、一気にもしくは段階的に事業縮小し清算を行う選択、それぞれについて、定性・定量面から売却オプションとの比較を行い、どの選択がより望ましいかの評価を支援します。
売却戦術の立案
売却価値を最大化しつつ、売却時とその後のリスクを最小化するための売却戦術の策定を支援します。ノンコア事業として選定された事業を、いつ・誰に・何を・幾らで・どのように売却するか、(事業が会社として独立していない場合には)事業分離時のオペレーション上/会計上のリスクおよび必要タスクを洗い出し、分離実行計画の策定を支援します。
税務コストの最適化(セルサイド)
M&Aを実行する売手企業に対し、税務コストの最適化の観点から、売却事業の税務リスクの識別や税務コスト軽減を可能とするストラクチャーの選定等につき、売却後のグループ全体の税務コスト最適化も考慮した総合的なアドバイスを提供します。