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内部統制の未来~大胆で前向きなビジョン~

内部統制の未来への道のりが今始まる

ビジネスはリスクなしでは何も始まりません。問題は、リスクは常に変化し、内部統制の対象も変わり続けていることです。したがって、リスクへの対処は決して一度きりで終わるものではありません。グローバルな組織は、内部統制に価値を付加しながらより効果・効率のよい内部統制を実現するために、大胆で前向きな内部統制への未来(Future of Controls)に向けたビジョンを持つ必要があります。

内部統制の未来を左右する課題とトレンド

急速に変化する世界では、ダイナミックなリスク環境を認識し対処することが鍵となります。そして多くの場合、リスクは相互に関係しているため個別に対処することはできません。リスクを軽減するためには協調的なアプローチが必要になります。

また、「資産としてのデータ」、「消費者の時代」、「DX」、「責任あるビジネス」、「リスクベースの規制」といった主要トレンドが内部統制の進展に影響を与えています。個別の視点では、トレンドのひとつひとつが内部統制の未来に続く道に立つ重要な道しるべですが、さらに重要なのは、全体的な視点で見ると、これらのトレンドは企業が将来の内部統制の目的地に辿り着くための助けになるということです。

『内部統制の未来 大胆で前向きなビジョン』

内部統制の未来を再考する

大胆で前向きなビジョンの構築は、不安定で複雑なビジネス環境で成功するための力になります。

また、内部統制ジャーニーの推進や内部統制の未来(Future of Controls)へのビジョンの実現をサポートする、相互に関連し合う3つの手段がありますので紹介します。
 

手段1. 内部統制のフレームワークを再構築する

ビジネスの複雑化と規制要件の増加に伴い企業は変化するリスク環境に直面しており、内部統制フレームワークもそのような環境に適応させなければなりません。これには、内部統制フレームワークの基準化、ベンチマークによる評価、および合理化以上の作業が必要になります。これはまた、既知のリスクの軽減や、新たなリスクの予測と企業への通知、価値の提供、重点的な取り組みの促進を行うことが可能な、真にアジャイルなデータドリブン型フレークワークを構築することでもあります。企業は内部統制フレームワークの再構築に必要なことに注力すべきです。
 

手段2. 次世代の内部統制の運用モデルを設計する

複雑かつ先行き不透明で変化し続けるリスクとビジネスの環境で繁栄し成功するためには、内部統制の運用モデルの再評価が必要です。企業は、運用モデルの主要原則、および、考え方を変え、ケーパビリティを構築し、企業が組織のDNAの一部として内部統制を採用・運用・埋め込みできるようにするためのイネーブラーを再考しなければなりません。

共通の意欲的な目標と、すべてのビジネスユニットおよび3つの防衛線にまたがる統合データへのアクセスにより、内部統制を組織に効果的かつ確実に組み込むことが可能です。そうすることで障壁が下がり、事業部門が団結することができ、その結果、インサイトを活用して価値を解き放つことができます。第一の防衛線は自身が管理しているリスクと内部統制を明確に理解し、オーナーシップとアカウンタビリティを持っていることを行動で示す必要があります。

手段3. 内部統制のテクノロジーエコシステムを構築する

リモートワークへの移行による最も重要な成果の一つは、デジタル化の加速と言っていいでしょう。 テクノロジーの使用により、日常業務の構築・運用・管理を行う従来の、そして革新的なデジタルプラットフォームの進化が加速しました。企業は、このデジタルトランスフォーメーションを活用し、内部統制の運用と監視を最大限に自動化していく必要があります。自動化によって、コスト削減、効率化の推進、およびリスクと機会の効果的な管理に関する内部統制機能への圧力を部分的に軽減することができます。また、FoCジャーニーを成功させるための3つの主要因である自信、インテリジェンス、パフォーマンスを築くことも可能です。

内部統制の未来への一般的なジャーニー

内部統制の未来へのジャーニーは企業によって千差万別で、それぞれの統制環境の成熟度、企業にかかるコンプライアンスの規制圧力レベル、および企業が対応しなければならない具体的な業界トレンドによって異なります。しかしここまでで述べてきたことはそれらに関係なく役立ちます。

内部統制の未来へのジャーニーを成功させる6つのステップは、以下の6つで構成されます。

  1. ビジネスケースを設定する
  2. 内部統制フレームワークを再設計・刷新する
  3. 最大限に内部統制を自動化する
  4. 内部統制の運用モデルを再設計する
  5. 前向きな内部統制文化と共に、第一線に権限を与える
  6. スマートな統制監視、レポーティング、修復プログラムを構築する


続きは『内部統制の未来 大胆で前向きなビジョン』(日本語PDF)をご覧ください。

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