最新動向/市場予測

国際政治変動と金融政策シフトの中で:2024年の10大リスクシナリオ/2024年の日本経済:「金利のある世界」のイメージ

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.101(2023年12月)

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。

リスクの概観(トレンド&トピックス)

国際政治変動と金融政策シフトの中で:2024年の10大リスクシナリオ

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎 

当方では、2024年の10大リスクシナリオを図表1の通り選定した(リスクシナリオ詳細は図表2ご参照)。これらは、当方の2024年の政治経済のベースライン予想に対するリスクシナリオを、その蓋然性と影響度の観点から順位付けしたものである。本レポートではこれらのリスクのうちの主要なものにつき、いくつかの領域に分けて概観する。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

2024年の日本経済:「金利のある世界」のイメージ

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
市川 雄介

2023年の日本経済は、企業の成長期待が高まる中で賃上げ率が30年ぶりの高水準に達するなど(図表1)、日本経済が長期停滞から脱却することへの期待が高まった1年であったと言える。賃上げ率の上昇にも関わらず実質賃金はマイナスが続き、日本銀行の掲げる2%インフレ目標が安定的に達成されたと言える状況にはまだなっていない。それでも、少なくとも明確なプラス圏のインフレと賃金上昇率が定着したことは、日本経済にとって大きな構造変化であった。

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リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員であるデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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