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CSA(コントロールセルフアセスメント)導入支援

リスクマネジメント部門のリソースの制約から手が回らない領域もCSAの手法を活用することにより、リスクマネジメント活動を導入することが可能となります。

CSAのメリット

CSA(コントロールセルフアセスメント)とは、実際の業務を実施するスタッフが自らリスクやリスク対策(コントロール)の評価を推進する手法を意味します。

CSAには、ワークショップ形式により実施する方法、チェックリストを使用したアンケート形式により実施する方法があり、どちらの方法も実際の業務担当者が参加することにより運営されます。

一般的に、CSAを行うことのメリットは以下のように考えられています。

  • 自らがリスクマネジメントに取り組んでいるという意識が高まる
  • 自ら課題を発見するため、是正改善にスムーズにつながる
  • 第三者による評価よりも、より詳細で具体的な状況が把握できる

CSAの手法によるリスクやリスク対策(コントロール)の評価は、リスクマネジメントに活用することができます。また、リスク対策(コントロール)のモニタリングの目的で行うCSAを内部監査に活用することができます。

CSAを利用したリスクマネジメント

CSAはリスク評価の1つの手法として、活用することができます。CSAを活用することにより、自分達で、リスクを考え、管理できる体制を構築する事により、組織のリスク管理力、内部統制のレベルが向上することが期待できます。リスク管理部門や内部監査部門などのCSA推進部門に多数の評価者を抱えず、業務担当者が評価に参加することにより、推進部門はプロジェクト管理部門の役割を果たします。従って、CSAを多数の部門、遠隔拠点を対象とした評価に利用すると効率的、効果的に実施することができます。


リスクの洗い出し、自己評価

CSAを実施するための第一歩は、各業務担当者が自部門のリスクを網羅的に洗い出し、その中から重要リスクを特定することです。組織の目に見えないリスクを見える化するために、リスクインテリジェンスマップ(R)を利用すればリスクを網羅的に識別することができます。また、リスクインテリジェンスマップ(R)を活用することにより同一の言語(用語)を使用してリスクを識別することにより重要リスクに対する共通認識を醸成します。自己評価の対象にする組織は全社、各部門(拠点)、各業務プロセス等いずれのレベルでも可能です。
各業務担当者が評価に参加することに特徴があるため、リスクの洗い出し、評価をワークショップ形式にて実施すると一層効果的です。デロイト トーマツ グループでは、ワークショップ等自己評価の実施を支援します。


リスク対策(コントロール)の策定

自己評価により重要リスクとしたリスクを低減するための対策の策定を支援します。対策の検討のプロセスに実際の業務担当者が参加することにより実務的な対策を策定することが可能となります。対策の検討をワークショップ形式にて実施すると一層効果的です。


リスク対策(コントロール)の運用状況の評価

策定し導入したリスク対策(コントロール)が適切に運用できているか、リスク対策の実施状況についてのセルフアセスメント(自己評価)を実施します。運用状況の評価については実際の業務担当者が実施すると甘い評価になりがちです。そのため、コーポレート部門のCSAはリスク管理部門担当者が実施し、各部門、部署のCSAは部門のリスク管理担当者が実施することも考えられます。コーポレート部門等推進部門は、各部門、部署の評価結果の確認、結果とりまとめも行います。CSAにて評価すべきポイントは以下の通りです。

CSAにて評価すべきポイントとサービス

  1. 目的の達成状況
    リスクマネジメント活動において設定した結果指標と、行動指標に沿って評価を行います。評価結果は可能なかぎり、金額やパーセンテージを用いるなど測定可能な形で記載します。
  2. リスク対策における要改善事項
    実際にリスク対策を実施して、計画どおりに進捗しなかった事項や思ったほど効果をあげられなかった事項を記載します。次回のCSAまでにどのように改善するかを検討し、その改善策も記載します。
  3. 前回のCSAからの改善状況
    前回のCSAで要改善事項が記載されていた場合には、その改善状況を記載します。

デロイト トーマツ グループのCSA支援サービス

CSAの手法を利用したリスクマネジメントは、推進部門がすべてのリスクと対策の評価をする必要がないため、小規模の推進部門でも実施可能です。一方、効果的に実施するには推進部門に高度なプロジェクト管理能力が必要です。ワークショップ形式にて進行する場合はファシリテーション能力が求められます。
効果的なCSAを実施するために、デロイト トーマツ グループでは以下のような支援をいたします。

  • ワークショップ運営の支援
  • リスクの洗い出し、評価作業の支援
  • 複数拠点、海外を含む遠隔地への展開の支援
  • 結果集計、報告書作成支援