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経営者不正を検知する

組織の最高権力者が行う不正の防止・発見体制の構築

経営者不正は一旦生じると、発覚に非常に時間がかかるものであり、その被害額も大きく、企業にとって非常に深刻な影響を与える。 また経営者は企業の最高権力者であることから、その不正を社内で予防・発見・摘発することは非常に難しい。しかし、企業が存続するためには、企業にとって重要なリスクである経営者不正に対し無防備でいることはできない。そこで、いかに経営者不正に強い組織を作るかという点について、考察する。

経営者不正のメカニズムと対策

経営者不正は、企業にとって非常に深刻な影響を与える。公認不正検査士協会(ACFE) が2年に一度公表している「職業上の不正と濫用に関する国民への報告書」の2010年度版によれば、企業のオーナーや役員クラスによる不正の損失中央値は723千ドル(これに対して管理職レベルは200千ドル、従業員レベルは80千ドル)であり、発覚までの期間は24 ヶ月(これに対し管理職レベルは18 ヶ月、従業員レベルは13 ヶ月)である。つまり、経営者不正は一旦生じると、発覚に非常に時間がかかるものであり、その被害額も大きい。

経営者は企業の最高権力者であることから、その不正を社内で予防・発見・摘発することは非常に難しい。しかし、企業が存続するためには、企業にとって重要なリスクである経営者不正に対し無防備でいることはできない。そこで、いかに経営者不正に強い組織を作るかという点について、考察する。

 

本資料は以下の構成でまとめている。

1.経営者不正の趨勢

2.経営者不正とは

3.経営者不正を検知する、とはどういうことか

4.経営者不正の発生メカニズム

5.実例

6.いかにして経営者不正を防止し、発見するか

7.最後に

(4.11MB, PDF)
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