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【保険ERM】 NAIC動向 2016年 冬
'NAIC update : Winter 2016'(2017.05)
2016年12月10-13日に開催されたNAIC Fall National Meetingでは、米大統領の交代に伴う連邦ベースの変化の影響もあり、NAICが直面する今後の様々な不確実性の高まりを予測させるものでした。
会議の概要
NAIC Fall National Meetingでは、これまでのNAICの活動の総括がなされた。主要な動向は次の通り。
原題 : NAIC update : Winter 2016(PDF)
<継続案件>
サイバーセキュリティ・モデル法
サイバーセキュリティ・モデル法の3度目の改訂となる新バージョンが本会議に提出されることが期待されていたが、最終案は2017年に持ち越されることとなった。サイバーセキュリティ ワーキンググループにて継続作業が進められている。
RBCにおける大災害リスクチャージ
大規模災害リスク(E)サブグループは、リスクベース自己資本(Risk Based Capital: RBC)チャージの組入れ案を30日間公開すると決定した。同リスクを損害保険のRBC計算式に組入れる可能性に関する議論は、次回会議の議題に持ち越された。
<進展案件>
プリンシプル・ベースの準備金積立(principle-based reserving : PBR)
2016年度におけるPBRのパイロット・プロジェクトの作業は完全には終了していないが、PBR検討(EX)ワーキンググループに提出された報告書によれば、生命保険会社向けPBRの導入作業は順調に進んでいる。
<新たな対応案件>
ビッグデータの利用
ビッグデータ(D)タスク・フォースは、今後、規制当局が直面する最も困難な問題に取り組む。作業計画が公表され、コメントが募集される。
同グループの使命および2017年の任務は次の通り。
- どんなデータが収集されるか、どんな方法でそれが収集されるか、ならびに保険会社や第三者がマーケティング、料率決定、保険引受および保険金支払いとの関連でそれをどのように利用するかについて、規制当局が明瞭に理解するのを支援する情報を収集する。
- 消費者に生じる懸念と便益の評価、ならびにデータが確実に州の保険関連法規に準拠して使用されるようにする能力の評価を検討する。
保険ERM態勢の高度化支援サービス
デロイト トーマツ グループでは、保険ERM態勢に関し、基礎的な情報提供から、各社固有の問題解決まで幅広く関わり、Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)のグローバルネットワークを駆使し、最新の情報と豊富なアドバイザリーサービスを提供します。
保険ERM態勢高度化支援サービス
(ブロシュア、PDF、384KB)