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金融機関向け財務諸表監査

金融機関は多額の資金を預かる一方で、投資の対象として重要な位置を占めています。既にグローバルに展開している金融機関に限らず、海外での運用、業務提携、融資先の海外進出等により、国際的にも信頼される財務情報等の提供が必要になっています。金融機関自ら財務情報や内部管理体制の信頼性をアピールし、ステークホルダーへの説明責任を補強する観点からも、信頼度の高い監査法人によるアシュアランスが不可欠といえます。

リスクアプローチを徹底した効率的・効果的な監査

有限責任監査法人トーマツは、グローバルに事業展開する銀行、証券および保険等の業界トップクラスのクライアントに財務諸表監査を提供できる態勢を整えてきました。特に、銀行業については、1976年の法定監査開始以来、多くの銀行の監査を実施し、現在、日本を代表する大手金融グループ(銀行系)7社のうち、4社の監査を有限責任監査法人トーマツが担当しています。金融機関等の監査経験が豊富な人材に加え、リスク管理や金融商品・企業価値・不動産等のバリエーション、IT、保険数理、年金数理等の専門家との連携により、近時の経済状況にあって、より複雑化する課題に的確な解決策を提示できる態勢を整えています。
また、監査計画の策定時にクライアントの置かれている環境の理解を確固たるものとすることで、リスクアプローチを徹底し、効率的かつ効果的な監査を実践しています。その一方、監査を通して得られた知見を適時に提供することで、マネジメントに対して、新たな気付きを示し、付加価値を認めていただいています。
なお、金融機関担当者については、専門研修や担当業務の品質モニタリングを通して、より強固な品質管理態勢を構築しています。

グローバルコーディネーション

グローバルにビジネスを展開するクライアントは、日本とは異なる各国の法制・慣習・規制・実務等に関する課題に直面しています。そのため海外の財務諸表監査では、国内とは異なった配慮が求められます。有限責任監査法人トーマツは、このような課題を認識し、監査上のリスク評価に反映させるとともに、リスクに対応した監査手続を立案します。グローバルでクライアントを統括するパートナー主導のもと、海外主要地域の構成単位監査人とリスク認識を共有し、一貫性のある効果的なグループ監査を実施します。
また、各国の法制・慣習・規制・実務等の違いを超え、シームレスに監査を実施するためには、クライアントの構成単位がビジネスを遂行する各国地域において最適な監査チームを組成することが必須です。有限責任監査法人トーマツは海外主要地域に金融サービス業界の知識・経験を有する日本人プロフェッショナルを派遣するとともに、デロイトのメンバーファームの金融サービス業界に精通したプロフェッショナルとのコーディネーションを行い、最適な監査チームを組成し、クライアントの多様化するニーズに対応できる監査を実施します。
さらに、国際的な会計基準を含む海外の知見および専門知識も積極的に提供しており、各国に駐在する日本人バイリンガルも活用するほか、デロイトのメンバーファームとの密接なコミュニケーションを通じて、高度なサービスを提供します。