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競争力の維持とシナジーの実現にむけて

カーブアウト買収の成功に向けた留意点 (1)

カーブアウト(事業分離)は、自社の経営資源をコア事業に集中させるために、ノンコア事業や不採算事業等を社外に売却する組織再編の手法として活用されています。本稿ではカーブアウト買収をバイサイドの立場から成長戦略の実現手段として検討するにあたっての重要論点を説明します。

目次

はじめに

著者: デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社  辻 祥明
カーブアウト(事業分離)は、自社の経営資源をコア事業に集中させるために、ノンコア事業や不採算事業等を社外に売却する組織再編の手法として活用されている。また、企業から技術・事業・ノウハウを切り出して外部の資本や経営資源と組み合わせることで事業の成長ポテンシャルを引き出す手法としても注目されている。本年1月20日に施行された産業競争力強化法等を背景に、カーブアウト案件数は今後も拡大が続くと思われる。

一方で買手の立場から見れば、カーブアウトは必要な重要な機能をパッケージで入手できるという点で非常に戦略性の高い買収手法だが、企業から一部の事業を独立させる際に、既存の親会社等とのシナジーの喪失や、親会社や第三社に依存している機能の不足への対策を踏まえて買収後の事業モデルを構築する必要があることから、難易度・複雑度が高い手法とも言える。

本稿ではカーブアウト買収をバイサイドの立場から成長戦略の実現手段として検討するにあたっての重要論点を述べる。

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