サービス

防衛装備品取得改革支援

総合取得改革に代表される防衛装備品の可動率向上と調達の効率化に向けた防衛省・自衛隊及び防衛関連企業の取組に対して、デロイトグローバルにおいて得られたベストプラクティスに関する豊富な知見に基き、最適な戦略の策定及び実行をご支援します。

PBL(Performance Based Logistics)の導入に向けて

PBL(Performance Based Logistics)導入の意義

防衛省・自衛隊は、米国・英国等の国防機関が導入しているPBL(Performance Based Logistics)の導入を推進し、防衛装備品の維持整備段階における可動率の向上を図ると共に、業務・コストの効率化を図っています。

PBLは、「パフォーマンスに対する対価の支払い」「(維持整備業務の)包括的な民間委託」「長期的な契約関係」の3つを基本要素とする契約方式であり、防衛省・自衛隊にとっては(可動率や在庫充足率等の)パフォーマンス保証に伴う安定的な航空機運用の実現、防衛関連企業にとっては新たな付加価値サービスの提供による収益機会の拡大といったメリットを享受できる可能性があります。

このような新たな契約方式の導入に向けては、制度的な制約の撤廃や、官民共にメリットを享受できる契約内容の策定、既存のサプライチェーンの変革など、防衛省・自衛隊と防衛関連企業が共に既存の仕組みを変革していくことが求められています。

「実行可能な」PBLの導入に向けた支援

デロイト トーマツ グループでは、下記のサービスを通じて、防衛機関及び防衛関連企業が実行可能なPBLを導入するためのご支援を実施しています。

・PBLサービス戦略策定支援
・PBL導入に向けたBCA(Business Case Analysis)*支援
・PBL導入に向けた業務・組織改革支援**
・PBL導入後のモニタリング支援

* PBL実施の意思決定や、最適なPBL実施内容の検討を目的として、複数のビジネスケースを設定し、パフォーマンス(得られる効果)・コストの面から比較・分析を実施する手法。
** デロイト トーマツ グループでは、グローバルにおける豊富なPBL関連の支援実績に基き、PBL実施のために業務・組織に求められる能力を分析・検討するための独自のフレームワーク(CMM:Capability Maturity Model)を有しており、効率的な業務・組織改革のご支援が可能です。

ライフサイクルコスト(LCC)管理支援

ライフサイクルコスト(LCC)管理の意義

防衛省・自衛隊は、厳しい財政事情と(技術の高度化に伴う)防衛装備品の高価格化を背景として、防衛装備品の構想、開発、量産、維持・整備、廃棄に至るまでのライフサイクル全体に係るコストを管理し、調達の最適化の実現を図っています。

効果的なLCC管理の実現に向けては、精緻なLCC見積り手法の導入や、コスト関連データの収集・蓄積、コスト管理に必要な組織・人員の整備、(効率的な管理を支援する)ITシステムの導入など、防衛省・自衛隊として取り組むべき課題が山積しています。また、防衛関連企業としても、これら防衛省・自衛隊の取組に合わせ、防衛装備品の研究開発、製造、整備等に要するコストデータの効率的な管理が求められています。

「効果的な」LCC管理の実現に向けた支援

デロイト トーマツ グループでは、下記のサービスを通じて、防衛機関及び防衛関連企業が効果的なLCC管理を実現するためのご支援を実施しています。

・LCC管理手法最適化支援
・コストデータベース構築支援
・LCC管理に向けた業務・組織改革支援
・EVM*手法を用いたコスト管理システム構築支援

*Earned Value Management:作業の進ちょくや達成度を金銭的に表現したものであるアーンドバリュー(earned value)を統一的な尺度として、プロジェクトのパフォーマンス(コスト、スケジュール)を定量的に測定・分析し、一元的な管理を行うプロジェクト管理手法のこと。