ニュースリリース

テクノロジー企業成長率ランキング 2015年 第14回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」発表

中国企業とクリーンテック領域企業が躍進

  • ランキング上位10社に中国企業が6社ランクイン、全500社中でも139社が受賞
  • クリーンテック領域のランクイン企業が500社中48社と大幅に増加
  • 1位は2年連続で韓国企業がランクイン
  • 受賞した500社の平均成長率は前年比10ポイント増の415%と引き続き堅調に推移
  • ソフトウエア領域の受賞企業数が前年比24%増加し、全事業領域中で引き続き最多
2015年12月4日

デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL)は2015年12月4日、アジア太平洋地域のTMT(テクノロジー・メディア・テレコミュニケーション)業界の企業を対象にした、直近3決算期の収益(売上高)に基づく成長率のランキング、第14回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を発表した。1位は成長率8,516%を記録した韓国のDevsisters Corp. が獲得、2年連続で韓国企業がトップとなった。
ソウルに本社を置くDevsisters は、モバイルゲームやゲームキャラクターの開発・提供を行うグローバルエンターテインメント企業であり、同社のゲームシリーズ「OvenBreak」は、北米や欧州を含む20カ国で絶大な人気を誇っている。また、「Cookie Run」シリーズは、エンドレスラン系を代表するゲームタイトルとしての地位を確立しており、現在までのダウンロード数は1億を超える。
Devsisters の共同経営責任者、Ji-Hoon Lee氏 と Jong-Heun Kim氏 は次のようにコメントをしている。「2015年 アジア太平洋地域テクノロジー Fast500で首位を獲得できたことは、大変に光栄なことです。当社はつねに最高の品質、イノベーション、創造性、そしてユーザー体験を提供することに注力してきました。そのことは、当社のどのゲームを見てもお分かりいただけると思います。今回のランキング受賞は、私たちがこれまで全社を挙げて続けてきたすべての努力を正当化するものであり、またさらなる成功に向けて順調に前進していることを示すものです。」

Devsisters が1位を獲得した一方で、今年の注目点は、中国企業とクリーンテック領域企業の存在感が増したことである。中国は全ての参加国の中でランキング500社中に最多の受賞企業を送り出し、上位10社中にはWuhan hi-target Digital Cloud Technology Co Ltd、Changzhou Yihutong Logistics Technology Co Ltd、Chongqing Yijifu Technology Co Ltdなどの6社がランクインした。またクリーンテック領域の受賞企業数は今年大幅に増加して過去最多となり、特に北アジア地域でこの領域に対する関心が高まっていることを示している。

デロイト アジア太平洋地域 TMTインダストリーグループリーダーであり、同地域でのテクノロジー Fast500を主催する、有限責任監査法人トーマツ パートナーの中山一郎は、「2015年にもFast500ランキングはアジア太平洋地域の著しい成長を示しました。中でも韓国企業が再び1位を獲得したこと、そして中国の存在感が年々増していることが印象的です」と述べた。

収益(売上高)成長の傾向
上位500社による平均収益(売上高)成長率は415%となり、2014年の405%から着実に増加した。一方で受賞企業の売上高規模を見ると、2015年の受賞企業のうち年間売上高が1,000万米ドル未満の企業は2014年の342社から231社へと著しく減少した。最も大幅に増加したのは売上高が1,000万~5,000万米ドル規模の企業であり2014年の108社から2015年は164社に増加した。
「デロイト アジア太平洋地域 テクノロジー Fast500は、企業の成長のバロメーターとなっています。このランキングデータは、それぞれの事業領域の趨勢などについて多くのことを示唆し、将来を形作る最新テクノロジーについての洞察を与えてくれます。今回見られたクリーンテック領域の成長のようなさまざまなトレンドを明らかにすることによって、これらの変化が地域や市場に与える影響を推測する手掛かりが得られます」と、中山は話した。

地域別傾向
ランキング500社における地域別の受賞企業数を見ると、中国は2014年の100社から大幅に増加して139社となり、今年も最多受賞を果たしている。台湾は500社中86社と前回の90社から減少した。
2015年は地域別の企業数にいくつかの興味深い変化が見られた。インドは2014年の90社から大幅に減少して55社となった。日本(34社)と台湾(86社)でも受賞企業数が減少した。
その一方で存在感を増し続けている国もあり、オーストラリア(80社)、ニュージーランド(54社)、韓国(50社)はいずれも対前年比で受賞企業数が増加している。

事業領域別傾向
ソフトウエア領域の受賞企業数は、前年から35社の増加を遂げて181社がランクインし、3年連続、事業領域別で最多となった。本年度1位のDevsisters もこの事業領域に属している。
ハードウエア領域はランキング500社中100社が受賞して今年も2番目につけたが、2014年との比較では30社減少した。またこれは3年連続の減少である。
クリーンテック領域の受賞企業は、2014年の13社から2015年は48社と大幅に増加した。デロイト中国 TMTインダストリーのマネージングパートナー Po Houは、「中国政府は2030年を期限とした新たな気候目標の達成に向けて努力しており、今後はさらなる炭素排出削減策だけでなく、再生可能エネルギーの開発支援策も講じられると予想されます。サブセクターに関しては、廃棄物処理や生物処理の展望は上向きですが、太陽光発電や風力発電の従来型企業は供給過剰により苦戦が予想されます」と述べた。
バイオテクノロジー、医薬品、医療機器を含むライフサイエンス領域は、前年の33社から42社に増加した。
メディア領域(87社)と通信領域(42社)は、今年共に減少した。

未上場企業と上場企業
今年は、未上場企業の数が著しく減少し(349社から297社へ)、前年までの傾向に変化が見られた。未上場企業が受賞企業全体に占める割合は、2014年には70%だったが、今年は59%にとどまった。

<2015 年 テクノロジー企業成長率ランキング「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の上位 10 社>

順位 企業名 所在地 事業領域 成長率

1

Devsisters Corp

韓国

ソフトウエア

8,516%

2

Wuhan hi-target Digital Cloud Technology Co Ltd

中国

ハードウエア

7,100%

3

Prospa

オーストラリア

ソフトウエア

6,971%

4

Cirrus Networks

オーストラリア

ハードウエア

5,571%

5

Changzhou Yihutong Logistics Technology Co Ltd

中国

メディア

5,250%

6

Chongqing Yijifu Technology Co Ltd

中国

通信

5,024%

7

Shenzhen iDreamSky Techology Co Ltd

中国

ソフトウエア

4,979%

8

Beijing YixinYixing automotive technical development services Co Ltd

中国

通信

4,332%

9

F1 Info Solutions & Services Pvt Ltd

インド

ハードウエア

3,961%

10

CapitalBio Technology Inc

中国

ライフサイエンス

3,892%

全500社のランキングは、www.deloitte.com/fast500asiapacific(英語)をご覧ください。
 

2015年 「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を受賞した日本企業34社

日本企業は、33位にランクインした株式会社バンク・オブ・イノベーション(成長率1,104%)を筆頭に、42位に株式会社アカツキ(906%)、70位に株式会社メタップス(598%)と、3社が上位100社にランクインした。Fast500ランキングを受賞した日本企業は全部で34社となった。

順位 会社名 事業内容 事業領域 成長率

33

 

株式会社バンク・オブ・イノベーション (未)

ゲームアプリの開発・運営 ・次世代ITプロダクト、サービスの開発

ソフトウエア

1,104%

42

株式会社アカツキ (未)

スマートフォンサービス、ソーシャルアプリの企画開発

ソフトウエア

906%

70

株式会社メタップス

スマートフォンアプリマーケティングのコンサルティング会社

ソフトウエア

598%

125

株式会社アドベンチャー

メタサーチにより航空券等の一括検索が可能なオンライン旅行会社

メディア

338%

127

弁護士ドットコム株式会社

法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の運営

メディア

333%

130

株式会社セレス

スマートフォンメディア事業

メディア

316%

143

株式会社レントラックス

アフィリエイトサービスプロバイダ

メディア

292%

160

株式会社ジーニー (未)

広告収益最大化PF「Geniee SSP」の開発・提供

ソフトウエア

265%

193

株式会社アイモバイル (未)

インターネット広告/アドネットワーク/アフィリエイトなど

通信

220%

195

株式会社RS Technologies

シリコンウェーハの再生精密加工、モニターウェーハ販売

ハードウエア

219%

199

株式会社デザインワン・ジャパン

オールジャンル口コミ店舗検索サイト「エキテン」の運営

メディア

216%

212

株式会社オルトプラス

ソーシャルゲームの企画、開発及び運営

ソフトウエア

202%

222

メドピア株式会社

医師専用コミュニティサイトの運営、医師集合知サービスの提供

メディア

195%

233

株式会社アイリッジ

スマホ向けO2Oソリューションの提供、アプリ開発、マーケティング支援

ソフトウエア

190%

238

GMO TECH株式会社

内製技術によりアプリ導入広告・SEO・アプリ開発ASPを提供

メディア

187%

254

株式会社アイアンドシー・クルーズ (未)

住まい領域・自動車領域におけるメディアプラットフォーム事業

メディア

178%

272

株式会社SHIFT

ソフトウェアの品質保証、テスト事業

ソフトウエア

169%

275

株式会社じげん

ライフメディアプラットフォーム事業

メディア

166%

277

ソーシャルワイヤー株式会社 (未)

ニュースワイヤー事業、インキュベーション事業

通信

165%

283

株式会社ファーストロジック

不動産投資専門のポータルサイト運営

メディア

163%

289

株式会社マーケットエンタープライズ

拡大を続ける市場でITを駆使した安心のリユースサービスを展開

メディア

160%

294

株式会社Speee (未)

Web マーケティング事業、インターネットメディア事業

通信

156%

325

株式会社エスキュービズム・ホールディングス (未)

産業リノベーション

ソフトウエア

140%

336

株式会社ブイキューブ

ビジュアルコミュニケーションサービスの企画・開発・販売・運用

ソフトウエア

133%

342

ターゲッティング株式会社 (未)

メディア企画から収益化までを支援するイノベーションパートナー

メディア

132%

352

株式会社ファインズ (未)

Web予約システム、Web予約メディアの開発・運営

ソフトウエア

127%

375

株式会社ウフル (未)

クラウドSI/デジタルマーケティング/IoT・ビッグデータ

ソフトウエア

120%

430

株式会社フィックスターズ

マルチコアプロセッサ関連事業

ソフトウエア

104%

454

株式会社アトラエ (未)

Green、TalentBaseの運営、その他新規事業

メディア

96%

467

株式会社ハーツユナイテッドグループ

ソフトウェアの不具合を検出・報告するデバッグサービス等

ソフトウエア

93%

469

株式会社テラスカイ

クラウドに特化したシステム開発、サービス開発提供

ソフトウエア

92%

479

株式会社エイチーム

スマートフォンアプリや比較・予約サイトの企画・開発・運営

通信

89%

483

株式会社GOOYA (未)

システム開発、保守・運用、ソフトウェア第三者検証

ソフトウエア

88%

496

株式会社VOYAGE GROUP

アドテクノロジー事業、メディア事業

メディア

85%

*(未)は未上場企業、それ以外は上場企業を示す(2015年9月末時点)。

 

【デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500とは】
テクノロジーFast500は、国際会計事務所組織 デロイト トウシュ トーマツ リミテッドが、TMT(テクノロジー・メディア・テレコミュニケーション)業界の急成長企業を、世界3極(アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域)の地域レベルで顕彰するプログラムです。2015年で14回目を迎えた「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」は2002年に開始、日本は初年度から参加しています。ランキング基準は、直近3決算期(北米地域、EMEA地域は直近4決算期)の収益(売上高)に基づく成長率としており、現在はオーストラリア、中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾から、上場、未上場を含む様々な規模の企業が参加しています。ランキング対象となる事業領域は、(1)半導体や部品・コンピュータ、周辺機器等を含むハードウエア、(2)アプリや各種管理運用システムを含むソフトウエア、(3)インターネットやクラウドサービスを含む通信、(4)広告やマーケティング、Eコマースを含むメディア、(5)バイオや製薬を含むライフサイエンス、(6)再生技術やエネルギー貯蔵、機器を含むクリーンテック、以上の6領域としています。

【本プログラムで開示されている情報について】
この情報は、集計に当たり正確を期しておりますが、企業からの回答をそのまま集計し反映したものであり、有限責任監査法人トーマツやデロイト トウシュ トーマツ リミテッド は、明示または黙示を問わず、これらの情報の正確性などについて何らかの意見を表明したり、または内容を保証したりするものではありません。

【参考情報】

「アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の詳細 www.deloitte.com/fast500asiapacific
「北米地域テクノロジー Fast500」の詳細 www.deloitte.com/us/fast500/
「EMEA地域テクノロジー Fast500」の詳細 www.deloitte.co.uk/fast500emea/

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問い合わせ先

有限責任監査法人トーマツ
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