新年のチャレンジと成長、海外でのキャリアの可能性 ブックマークが追加されました
2025年が幕を開けました。年末年始、皆さん普段と比べてゆっくりとした時間を過ごした方も多いのではないでしょうか。
ご家族や親しい方と普段なかなか過ごせないような温かい時間を持った方々もいるでしょう。そのような中にも、ゆっくりと「自分自身」と向き合われた方もたくさんいるのではないでしょうか。
昨年の自分を振り返り、この1年の成長や成し得たこと、また、今度はもっとこうすればさらに良いのでは、と次の機会を楽しみにしたくなるような気付きなど、あらためてかみ締めた方もいたことと思います。
そして新年を迎えるとあわせて気持ちを新たに、この新しい1年をどのように過ごし、どんなことにチャレンジしようかと、マイルストーンを明確にしてワクワクされていることでしょう。
1年の初めは、今年のチャレンジや目標をたてるのにピッタリのタイミングです。新鮮なモチベーションで描くあなたの未来図の一歩となる今年1年は、どんな年にしていきますか?
新しいスキルアップに挑戦される方もいるかもしれませんね。ご自身のさらなる成長として、海外に目を向ける方もいるかもしれません。
コロナ禍を経てリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、これまで以上に物理的な距離が気にならないようになってきました。時差にさえ配慮すればすぐに日本国外のビジネス相手ともオンライン会議を行うことができるというのも、もはや日常の情景となって久しいものです。
このように物理的な距離を飛び越えることができる一方で、視点についてはどうしても、「いま自分がいる場所」を中心にしてしまいがちです。この視点と視野をさらに一歩広げていくために、実際の自分の活躍の場を海外に求めようとする気持ちは自然なことだと思います。
そこには、言語の違いだけではなく、文化や商習慣をはじめとしたさまざまな価値観の違いがあり、自分がいかに特有の価値観を無意識に持っていたかを実感する瞬間が多々あることでしょう。それらを「聞いて知っていること」と、自身の日常的な行動の中で「実感すること」は全く異なります。そうした、自分がいる場所特有のアンコンシャスバイアス(自分自身では気付いていない無意識の思い込みや偏見)に気付くことで、あらためて「自分自身の視点が限定的だった」という自覚をもつきっかけにもなるかもしれません。
そうした新たな視点を吸収し、さらにこれまでとは異なる価値観の環境の中でビジネスを行い、また成果を上げていくことができれば、それは一つの大きな成長となり、自信となります。当然、全ての国々で同じやり方が通用するわけではありませんが、そうした考え方と実践する力を用いて、別の国や地域でまた新たに成長していくことにもさらに前向きになれることでしょう。
海外へのチャレンジは、ビジネスパーソンとして成長する絶好の機会となると言えると思います。海外へチャレンジしたい、と意欲的に考えられることは大変素晴らしいことで、その思いはぜひとも大事にするべきだと考えています。
このように、海外へのチャレンジが素晴らしい成長をもたらすことは間違いないのですが、一方で、そのチャレンジ自体のハードルが高い、と思われる方も少なくないと思います。しかし、せっかくのあなたの素晴らしい成長へのモチベーションが、今まで通りの日常の延長に埋もれていってしまうのはあまりにももったいないことです。
海外への転職を考えなくても、まずは何か、身近にチャレンジできる手立てはないでしょうか?
例えば、海外拠点がある企業であれば海外赴任のチャンスがあるかもしれません。その海外行きの辞令をどのようにしていけば手に入れることができるでしょうか?
例えば、協業している企業の中に海外に接点のある企業はないでしょうか?一時的な出向などのチャンスがないか、確認や相談をしてみることもできるかもしれません。
また、自分が在籍している企業にそのような制度はないでしょうか。デロイト トーマツは昨年、「海外グループ公募(Group job posting for overseas)」という制度をスタートさせました。辞令ではなく挙手制で海外へのチャレンジができる制度です。MAPS ( Mobility Assignment Posting System )という、デロイトがグローバルに展開するシステムを構築しました。これは、全てのデロイトのプロフェッショナルが、グローバルでの就労機会、クロスボーダーのクライアントプロジェクトに従事する機会や海外転勤の機会をMAPS上で検索することができるものです。また、MAPS上に自身のレジュメ(履歴書・職務経歴書)をアップロードし、就労を希望する国や業務などを入力しておくことで、世界中のMobility teamからのスカウトの機会を待つこともできます。
高いグローバルリーダーシップ、また海外との協業能力を具備した人材を育成することは、デロイト トーマツでも優先順位の高い取り組み課題であると考えており、この課題解決の処方箋として海外グループ公募は欠かせないものだと思っています。
今後ますます、世界中で活躍できるビジネスパーソンであることの価値が高まっていくことは想像に難くありません。
もしあなたが、今年、そのためのチャレンジをしたいという気持ちが心にあふれてきているようでしたら、ぜひその灯を消さず、何らかの形でチャレンジを成し遂げていっていただきたいと思っています。
今年1年も、あなたにとって、大きく羽ばたく飛躍の1年となりますように。