変化の激しい中でキャリアを磨くには ブックマークが追加されました
2025年がスタートして、早くも1か月が過ぎました。皆さんの2025年の最初の1か月はどのようなものになりましたか?
年初にたてた目標や夢に向かって、確かな一歩を踏み出せていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。一方、年初にたてた目標や夢と、実際の日々の業務との紐づけがうまくいかず、どのように歩みを進めていけばよいか、迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
そのような中でも、社会の変化は待ったなしで、今年もよりいっそう加速していきそうです。デロイト トーマツのChief Talent Officer(CTaO)の神山も、「ビジネス環境の観点では、AIや量子コンピューティングなどの先端テクノロジーの活用が当たり前の世界になる」「国際情勢も大きな変化を迎え、気候変動対策やサプライチェーン、地政学リスクなど、多岐にわたる課題に直面する企業に対して、これまで蓄積してきた我々の知見・実行力が求められる」とのメッセージを発信していました。
特にAIの急速な普及については、実感している方も多いのではないでしょうか。チャット形式で利用することのできる生成AIを日々の業務の中で使いこなしていくことは、すでに日常のことになっています。2022年末からここまでの間での、この普及スピードには目を見張るものがあります。「知らない」「使ったことがない」では済まされず、いかに使いこなすか、というところまでを日々の業務で求められるようになるまで、わずか2年程度というスピード感です。
このような変化のスピードにあわせて、キャリアを磨きスキルをキャッチアップしていくには、同様のスピードが求められることになります。
また、こうした変化の激しさの中では、自分が習得した過去のやり方や過去の成功体験が、必ずしもそのまま通用するわけではなくなってきているとも言えます。
このようにさまざまな変化の激しい中で、我々がよりキャリアを磨くため、タレントを伸ばしていくために必要なことはなんでしょうか。
その一つの解として、「一人一人がプロフェッショナリズムを磨き、変化に対応する力を身につけること」が重要であると神山は言っています。また、「新たな可能性を開くためには、情熱を持って取り組むことが重要。情熱は、我々が大きな課題に挑戦し、前進するための原動力になるはず」と力強く語っています。
自分がなんのプロフェッショナルであるか、あらためて自分自身の強みや専門分野を見つめなおし、それらをより強固に磨き上げていくこと、それらをもってあらゆる変化に対応できるようにしていくことで、この変化の激しい環境においても、強いキャリアを積み重ねていけるのではないかと思います。
また、「プロフェッショナルである」ことには、専門性の高さだけでなく、プロフェッショナルとしての「振る舞い」も不可欠であると考えます。
相対する相手に「プロフェッショナルである」と認めてもらえるには、知識やスキルがあるだけではなく、まず人として信頼してもらえることが大前提です。専門知識やスキルは一朝一夕では身につかないとしても、振る舞いは今日この瞬間から体現していけるはずです。プロフェッショナルとしてのキャリアを磨くにあたり、まずは振る舞いからあらためて意識してみてはいかがでしょうか。
まず自分自身のプロフェッショナリズムを磨くこと、そして、どんな変化においても情熱を持ち続けて取り組むこと。これらが、変化の激しい環境の中でも対応できるキャリアの積み重ね方の一つの解かもしれません。
2025年はまだ始まったばかりです。皆さんが年初にたてた目標や夢に近づくため、少しでもヒントになれば幸いです。