森林保全ボランティア―第22回「トーマツの森」 ブックマークが追加されました
2019年10月26日(土)、デロイト トーマツ グループ社員・職員とその家族を含め約48 名(子ども15名含む)が群馬県高崎市吉井町にある「トーマツの森」を訪れ、森林整備作業およびアトラクションを楽しみました。
デロイト トーマツ グループは、地域社会で果たすべき役割、責務とは何かを考え、事務所のある日本各地で活動を展開しています。環境整備、教育支援活動などのさまざまな取り組みを通じて、地域や社会の発展に貢献しています。
【参考】地域や社会のために
数日前までの雨模様にやきもきしていましたが、当日はすっきりと晴れ。バスの窓から富士山を眺めつつ群馬県へ向かい、さわやかな晴天の空の下、無事に第22回「トーマツの森」の活動を開催することができました。開会式では山主の等松直夫氏、来賓の群馬県西部環境森林事務所 所長の曲沢 修氏、毎回「トーマツの森」の活動の指導をお願いしているNPO法人フォレストぐんま21(FG21)の方からご挨拶の言葉を頂きました。山主の等松直夫氏は有限責任監査法人トーマツの創始者である等松 農夫蔵氏のご親戚にあたる方です。有限責任監査法人トーマツが40周年を迎えたのを機に創業者ゆかりの吉井町で始めた森林整備活動は、今年で11年目となります。
昼食をとった後、準備体操をして、参加者一同、晴天と秋の空気に心躍らせながら山へと足を向けました。
昼食後は、5つの班に分かれて、それぞれが持ち場で約2時間の作業に取り組みました。大人だけで構成された班は、竹の根元までしっかり太陽の光があたるよう、大きく成長し密集した竹の間伐作業を行いました。ノコギリで地上1メートル程の高さで竹を切り倒し、さらにその竹を短く切り、竹割り器で細かく割るという作業を担当しました。竹はこの高さで切ると、地中から水を吸い上げて切り口から水が噴き出すことにより、根が自然と枯れていくのだそうです。本格的な間伐作業で汗を流した参加者からは「自然の中で癒された」「普段なかなかできない経験ができとても楽しかった」などと感想がありました。
子ども連れの家族で構成された班の一つは、里山でビオトープの補強作業を中心に行いました。たくさんの落ち葉を集めてビオトープを山盛りにして、夏にはカブトムシやクワガタが集まる寝床になるよう願いながら、作業を行いました。また、別の班は、ノコギリを使って竹を切ったり、竹割りにも挑戦しました。子どもたちはおそるおそる始めたものの、FG21の方々のご指導によりコツを掴み、都会ではなかなか行うことのできない里山ならではの体験を満喫していました。また、きれいな秋色の葉を使っての栞づくりや木のコースターづくり、竹トンボや竹の水鉄砲あそびも体験しました。
秋の「トーマツの森」のお楽しみは、サツマイモ掘りです。春から山主の等松氏が丹精込めてサツマイモを育ててくださったおかげで、今年も豊作となりました。アトラクション開始の合図と共に、畑へ駆け出す参加者たちは、大人も童心に帰り、無我夢中で土を掘り起こし、大きなサツマイモを見つけては歓声をあげていました。昨年から試している、伐採した竹から作った竹炭を土に混ぜ込んで生育していた影響か、今年も大きなサツマイモが多かったようです。また、キウイフルーツ、柿、カリンなどの収穫も体験することができました。
さらに、毎回参加者からも大人気のご近所の方による即売会も開催されました。新鮮な季節の地元野菜や、総菜などの加工品が並び、参加者は直接地元の方から野菜の説明を受けたり、おすすめの食べ方や調理法を教えてもらったりしながら、採れたてで、お値打ちな品物を持ち切れないほど買い込んでいました。
最後に、閉会式では今回も事故なく活動を終えることができたことについて関係者の方々へ感謝の言葉を伝え、第22回目の活動を無事に終えることが出来ました。「トーマツの森」は2009年の活動開始から11年目を迎え、活動当初から比べると里山も少しずつ変化を遂げてきています。参加者がその変化の過程を実感しつつ、「トーマツの森」をどのような里山として保全していくかについて、山主の等松氏やフォレストぐんま21の皆さんと相談しながら、今後も活動を継続していきます。
デロイト トーマツ グループでは、「WorldClass(ワールドクラス)」の一環として、私たちにとって最も重要な経営資源である人材の育成に努めています。WorldClassは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で累計5千万人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目指すDeloitteのグローバルな取り組みです。この一環として、デロイト トーマツ グループにおいても、2030年までに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目標に掲げ、取り組みを推進していきます。