2019年12月13日、東京・二重橋オフィス内で、一般社団法人わかちあいプロジェクト(外部サイト)の方々にご協力いただき、フェアトレード製品の社内販売会を実施しました。
フェアトレード(Fair Trade)とは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みで、身近な国際協力の一つです。フェアトレード商品というと、チョコレート、コーヒー、バナナのような食品・菓子を思い浮かべるかと思いますが、切花、コットン製品、アクセサリーまで多岐にわたります。
デロイト トーマツ グループでは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野に注力する、「WorldClass」という取り組みを行っています。その一環として、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は、2018年より特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(外部サイト)に対して無償のコンサルティング(プロボノ)を実施し、活動をサポートしています。そのスピンオフとして、丸の内二重橋ビルに移転後初のフェアトレード製品の販売会を実施することになりました。
今回の社内販売会では、コーヒー、チョコレート、オリーブオイル、カレーペースト、リップクリーム等、様々な製品が並びました。コーヒーやチョコレートの試飲・試食も行われ、開始早々、テーブルの前には大勢の人が集まり、大盛況でした。気がつくと、会計のための長蛇の列ができ、わかちあいプロジェクトの皆さんもたいへん喜んでおられました。用意していた約200商品が完売し、売上は総額約15万円に上りました。
また、インドの生産者が製作したショルダートートには、障がいをもつ日本のアーティストがデザインした絵柄が使われており、障がい者の活躍にも一役買っています。
世界のコーヒー生産者の約61%が生産コストよりも低価格で豆を売る状況にあります [Fairtrade International報告より*1]
世界の子どもの10人に1人(1億5200万人)が児童労働をしています[ILO調査より*2]
フェアトレード・ラベル・ジャパンが推進する「国際フェアトレード認証」は、経済・社会・環境に関する基準を定めて生産者組織や取引企業等を認証し、基準を満たす製品への認証ラベル貼付を推進することで、生産者の生活改善と自立を支援しています。
この取り組みは、フェアトレード・ラベル・ジャパンが加盟しているFairtrade International(国際フェアトレードラベル機構・外部サイト)によって世界中に広まっており、現在は大手企業含め世界6,100社以上の企業が参加し、130か国で3万点以上の認証製品が流通しています。
しかし日本では、欧米と比較してフェアトレード市場の拡大が遅れており、世界のフェアトレード市場(約1.3兆円)に占める日本市場の割合は約1%に過ぎません。(Fairtrade International年次レポート2018年)今後、日本におけるフェアトレード市場拡大に向けた取り組みが一層求められています。
ご参考: 国際フェアトレード基準 (Fairtrade Label Japanサイト内)
デロイト トーマツ グループでは、私たちの「うれしい」「おいしい」を、開発途上国の人々の生活支援につなげる取り組みを今後も行っていきます。
WorldClassは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で累計5千万人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目指すDeloitteのグローバルな取り組みです。この一環として、デロイト トーマツ グループにおいても、2030年までに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目標に掲げ、取り組みを推進していきます。