Posted: 17 Jul. 2019 1 min. read

グループ補助金制度への申請支援活動とその後の復興計画実施への伴走

「ちいきづくり」活動の事例〜熊本地震復興支援活動の紹介(1)

「ちいきづくり」の事例として、国の復興支援策の柱である「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業(通称:グループ補助金)」を活用し、震災からの復旧だけでなく、地域コミュニティの再生に寄与した熊本県南阿蘇村の事業者たちの取り組みについてご紹介します。

設立総会

発災後直ちに復興支援室を立ち上げ

デロイト トーマツ グループの復興支援室では、震災の被害にあった東北や熊本の被災地域に重点を置き、「ひとづくり・ちいきづくり・しごとづくり」の3つの視点から、地域の「未来づくり」に伴走しています。

いまから3年前の平成28年4月に熊本・阿蘇地方を襲った二度にわたる震度7の激震。特に阿蘇地域では、JR豊肥線、国道57号線、阿蘇大橋、俵山トンネル等主要な交通の動脈がことごとく寸断され、主要産業である観光業が行き詰まり、事業者の廃業・倒産が連鎖するなど、地域経済の先行きが深刻に懸念される状況にありました。デロイト トーマツ グループでは、熊本事務所の職員も被災する中、6月に熊本地震復興支援室を立ち上げ、被災地域への支援活動を開始、活動地域を南阿蘇村に定め、商工会を支援する形でスタートしました。

商工会支援

熊本県下最大のグループ補助金グループの組成

発災後の6月には村内で大雨による土砂災害も発生し、多くの事業者が混沌と不安におびえる中、国が「グループ補助金制度」の適用を決めました。この制度は東日本大震災で初めて導入された、被災事業者の建物設備の復旧を支援するための補助金ですが、単なるハードの復旧ではなく、被災した事業者がグループをつくって共同事業を行うことによって、地域が一体となった復興を進めることが制度の本来の趣旨でした。私たちは商工会と共同で、グループの組成に取り組みました。制度上は2社でもグループと認定されますが、こういう逆風の時期だからこそ村内のより多くの事業者の連帯・連携を強めたいという商工会や事業者の想いを受けて、私たちも事業者の個別相談会対応、事業者集会の準備や運営などできうる限りの支援を行い、最終的には熊本県下では最大の68の事業者(最終的に121の事業者)のグループをまとめ上げました。制度の本来趣旨をよく理解していた私たちは、このグループが単なる補助金の受け皿に終わってはいけない、国に提出した「復興事業計画」を絵に描いた餅にすることなく、実施まで伴走することを決めました。10月には、復興計画の実施主体として「南阿蘇村観光復興プロジェクト交流協議会」が設立され、私たちはその設立準備から実施の事務局運営の役割を商工会とともに担わせていただきました。

設立総会

震災1年後の復興イベント「The Day Project Meeting in 南阿蘇村

「南阿蘇村観光復興プロジェクト交流協議会」は文字通り村内の異業種の事業者が集う全く新しい団体でした。それまでは温泉旅館、ペンション、飲食、土産物、建設、サービスなど同じ業種内のお付き合いが主で、なかなか会話する機会も限られていたそうですが、この協議会では、その垣根は取り払われ、文字通り68社がひとつになって活動をスタートしました。協議会の中で決まったのは復興に向けた村の歩みを広く内外に発信するため、地震からちょうど1年の日に「復興イベント」を開催すること。私たちもイベントの実施経験があるわけではありませんでしたが、趣旨に賛同してくれる専門家を外部から招聘し、協議会メンバーとまさに一体となって企画から資金調達、運営準備、当日の運営まで伴走しました。

そして、2017年4月16日、「The Day Project Meeting in 南阿蘇村vol.1」と銘打ったイベントを開催しました。当日は協議会メンバーの想いに共感してくれた約1,400名(全村民の約1割)が集まり、著名なクリエーターが南阿蘇村に想いを寄せた映像や楽曲演奏を鑑賞しました。伴走を通じ私たちも、被災者の想いに寄り添い育むことの意味と大切さを本当に深く実感できました。「協議会」活動はいまも続いています。

The Day Project Meeting in 南阿蘇村vol.1
WorldClassロゴ

WorldClass

WorldClassは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で累計5千万人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目指すDeloitteのグローバルな取り組みです。デロイト トーマツ グループはDeloitteのメンバーファームとして日本における取り組みを推進していきます。

復興支援室の活動においても、「ひとづくり・ちいきづくり・しごとづくり」の3つの視点から、地域の「未来づくり」に伴走することによって、すべての人々が能力を発揮して自立・活躍できる環境を整えていくために、世界最大級のプロフェッショナルファームとしての強みを活かして、幅広い角度からのインパクトを最大限に追求することを目標としています。

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