2018年11月、特定非営利活動法人ジョブコーチ・ネットワーク(以下、JC-NET)理事長の大妻女子大学 小川 浩 教授のご厚意により、マレーシアの大手インフラ企業GAMUDAで職場適応援助者(以下、ジョブコーチ)として活躍されているSwee Lan氏がトーマツチャレンジドに来訪し、見学会とジョブコーチ等管理・指導職員との意見交換会が開催されました。
ジョブコーチとは、企業の中で障がいのある職員が十分に能力を発揮できるよう、本人や職場、および事業者に対して支援や助言を行う役割を指し、JC-NETでは、厚生労働省が定める研修実施機関として、ジョブコーチを養成しています。
小川 浩 教授は、マレーシア社会福祉局とJICA(国際協力機構)が共同で実施した障がい者の社会参加支援プロジェクト(2009年から6年間継続)におけるジョブコーチ普及事業に専門家として協力されています。その小川教授からのご紹介により、Swee Lan氏のご来社が実現しました。
Swee Lan氏からは、「デロイトはマレーシアでも大企業であり影響力が大きい。ぜひデロイト トーマツの障がい者雇用の取り組みを、マレーシアのデロイトでも紹介してほしい」との意見がありました。また、「DiversityとInclusionは“一緒にPartyに参加をすること(Diversity)”と、“一緒にダンスをすること(Inclusion)”くらい違うものであり、自分たちがコーチングをしているメンバーがもっと“一緒に働ける”ようにしていきたい。今の最大の悩みは、自分達が関わることのできるのはごく少数のメンバーであると思うこと、マレーシア政府にも理解、協力してもらいこういった事業を促進していきたい」と語られました。
トーマツチャレンジドからの参加者も、デロイト トーマツ グループにおいて障がい者雇用の取り組みを推進している自らを振り返りながら、真剣な表情でSwee Lan氏の話に聴き入りました。
「マレーシア・日本の障がい者の就労支援に関する意見交換会」は盛会のうちに終了し、トーマツチャレンジドの職員からも「想いを共有できた」「海外でも同じ業務に就いている人がいて、同じような課題を抱えていることがわかった」と感想があり、自分たちの業務の必要性を改めて感じる機会になりました。
トーマツチャレンジド株式会社は、障がい者雇用の促進を目的に、2006年7月、有限責任監査法人トーマツの特例子会社(「障害者の雇用の促進等に関する法律」で定められた一定の基準を満たした会社)として設立されました。現在では、知的障がい、精神(発達)障がいのある職員を中心にその他の精神、身体の障がいのある職員も合わせて150名を超える会社となっており、ジョブコーチを配置するなど障がいのある職員の職場定着支援を実施しています。デロイト トーマツ グループでは、障がい者雇用を継続的に推進し、安定的な雇用を達成すべく取り組んでいます。
デロイト トーマツ グループは、人材の育成・職場でのCSRの取り組みとして、障がい者雇用やダイバーシティの推進に積極的に取り組んでいます。その他にも、東日本大震災からの復興支援や専門性を生かした教育支援、地域や社会への貢献、クライアントへの専門サービスの提供等、プロフェッショナル サービスファームとしてその経営理念に基づき、さまざまな活動を通じて社会の発展に貢献します。