Posted: 12 Mar. 2020 5 min. read

デロイト トーマツ グループの障がい者雇用の現状を伝える

日本赤十字医療施設東部ブロック看護部長会議・研修会にて講演

日本赤十字医療施設東部ブロック主催の看護部長会議・研修会にお招きいただき、2019年9月25日、日本赤十字社 本社にて「一般企業における雇用の多様性~障がい者雇用~」をテーマに講演を実施いたしました。

講演会当日の会場の様子
講演会当日の会場の様子

講演会の概要

赤十字医療施設は、全国に約90施設あり、その施設は地域ごとにブロック化されています。東部ブロックは、関東の1都6県と新潟県、山梨県、の2県を加えて1都8県にまたがり、東部ブロックの赤十字医療施設は、19の病院と1つの産院があります(*)。その看護部長(副院長兼担含む)が、東部ブロック看護部長会では各病院と連携し活動されています。今回も各医療施設から、多数の方にお集まりいただきました。

はじめに、障害者基本法、障害者雇用促進法などに基づく障がいの定義や、身体障害者、知的障害者、精神障害者、発達障害者といった障がいの種類を整理し、企業の義務を共有しました。次いで、障がい者を取り巻く社会の変遷に触れ、本題である企業の障がい者雇用について、デロイト トーマツ グループの取り組みを中心に講演を進めました。

制度に関して、採用から正職員登用までのプロセスや、企業在籍型職場適応援助者(以下、ジョブコーチ)や支援機関等の支援者が一体となった就労の継続・定着に向けたサポート体制についてご紹介しました。また、現場での図や写真および目印を用いた業務指示など、主に知的障がいや発達障がいのある職員に向けた合理的配慮の例も、具体的に解説させていただきました。参加者の皆さんは熱心に耳を傾けておられました。

(*) 赤十字病院 東部ブロック合同のWebサイトを参照

合理的配慮の例(当日の資料を一部改訂して抜粋)
合理的配慮の例(当日の資料を一部改訂して抜粋)

「ジョブコーチ」体験

ジョブコーチは、企業の中で障がいのある職員が十分に能力を発揮できるよう、本人や職場、および事業者に対して支援や助言を行う役割を担っています。

今回は、ジョブコーチとして知的障がいのある職員へ「お客様に、お菓子を出してください。」という業務指示をするロールプレイを、参加者の皆さんに行っていただきました。

このロールプレイの狙いは、言わなくても伝わっているだろうという考えではうまくいかないことがあることを、実感していただくことです。指示を出す際は、一度に多数のタスクを伝えると混乱するスタッフもいるため、細分化しひとつずつ出すことが必要です。

例えば「お皿にお菓子を入れて出してください」と言うのではなく、

(1) 箱からお菓子を1個取り出してください
(2) そのお菓子をお皿の真ん中に置きましょう
(3) お菓子の向きは正面が手前になるようにしてください
(4) 次にスプーンの細い方が右になるよう持ってください
(5) そのままスプーンをお菓子とお皿のふちの間に平行に置きましょう
(6) スプーンを置いてある方が相手に向くようお皿を回してください
(7) 両手でお皿の端を持って相手の正面に、ゆっくり置きましょう
(8) 「どうぞお召し上がりください」と言って勧めてください

といったように、指示したい内容を細かく区切って、ひとつの作業が終わるごとに次を伝えるのです。

参加者の方々には日ごろの看護業務のご経験もいかしながら、ロールプレイに積極的に取り組んでいただきました。

「ジョブコーチ体験」の様子
「ジョブコーチ体験」の様子

福祉ではなく 雇用として

デロイト トーマツ グループが障がい者雇用において意識しているのは、福祉ではなく雇用としての就労の形です。デロイト トーマツ クループでは、「業務のプロフェッショナル」として育成する視点を欠かさずに障がい者を雇用しています。そのため、障がいのある職員に会社から与えられる業務を着実に遂行してもらい、ひいては本人のスキルアップや自信の向上につながるよう、周囲がサポートしています。

グループ内の法人の特性や構成として、有限責任監査法人トーマツの特例子会社であるトーマツチャレンジド株式会社による障がい者雇用の他、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の企業内マッサージルーム(視覚障がい者のあん摩マッサージ指圧師の雇用)や、知的および精神の障がいのある職員による農園の運営についてもご紹介しました。参加された方々には、デロイト トーマツ グループにおいて200名を超える、様々な障がい・バックグラウンドを持つスタッフが活躍している様子を感じていただけたようでした。

デロイト トーマツ グループの障がい者職員障がい別構成比、および在籍法人
障がい者職員の多様なバックグラウンド

医療施設と言えば、私たちにとっては怪我や病気の際に治療に訪れる場所ですが、見方を変えれば雇用の場でもあります。本講演後、一部の日本赤十字病院では、地域の特別支援学校の実習の受入れを実施され、今後の採用活動につなげていきたいとの声も寄せていただきました。

デロイト トーマツグループでは、今後も、このようなノウハウの共有を通じて、個性を尊重し能力を発揮できる職場環境を創り出していきたいと考えています。

なお、当講演にていただいた謝礼は、台風15号による千葉県の被災に対する義援金として、日本赤十字社千葉県支部へ全額寄付いたしました。
 

(文責:デロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社 HR 障がい者管理グループ)

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