健康維持しながら社会貢献 ブックマークが追加されました
デロイト トーマツ グループで年に2回開催されているウォーキングキャンペーン。2022年10月開催の「みんなが歩くと寄付になる!秋のウォーキング キャンペーン2022」で総歩数が上位の坂本利枝さん(DTS Expense (仙台) )と、キャンペーンを企画しているCSRチームの濱野真理子さん(DTG C&I/BM CSR Team )にお話を伺いました。
インタビュアー:デロイト トーマツ グループ合同会社IT部門 玉置 雅代
※本文中敬称略
― このイベントを楽しみにされている方も多いと思います!まず初めに、CSRチームがウォーキングキャンペーンを始めた背景について教えてください。
濱野:在宅勤務が1年ほど続いていた2021年2月~3月に、初めてウォーキングキャンペーンを実施しました。出社が減ったことにより、私たちの生活や、社会貢献活動の在り方が大きく変わった時期でした。それまでの対面でのボランティア活動は中止になり、丸の内二重橋オフィスで実施していた、ヘルシー弁当や飲料自動販売機でのヘルシー飲料の購入代金の一部をNPO法人TABLE FOR TWOへ寄付する(寄付を通じて開発途上国の子どもたちに給食をお届け)という取組みは縮小していました。
また、在宅勤務による心と体の不調や、運動不足・体重の変化などといった声が、様々なところから上がっていました。
そのような状況の中、CSRチームであれこれ検討して、歩くことで会社からのTABLE FOR TWOへの寄付につなげるという、新しい社会貢献の形が生まれました。また第2回目からは、トーマツ健康険組合の「くう・ねる・あるく+ふせぐ」に連動する形で年に2回(6月・10月)ウォーキングキャンペーンを実施して、毎回多くの皆さんに参加いただいています。
歩くことで健康を維持しながら、寄付につながるというポジティブなことをしている感覚も持つことができ、おまけに「期間中の1日平均歩数8,000歩」の目標達成で特典があり(オリジナルのロゴ入りグッズ or 寄付を追加)、しかもトーマツ健康保険組合からの「ごほうびカフェテリアポイント」までもらえてしまうという、いいこと盛りだくさんなキャンペーンになりました。
今回の特典はロゴ入りフラッグペン!!!
今回(2023年6月開催)が5回目となりますが、初回の参加人数300人が、前回2022年10月は1,000人超と、どんどん増えています。また寄付金額については、初回は平均8000歩の目標達成者1人につき100円として算出していたところ、試行錯誤して、参加者の総歩数に応じての寄付(今回:10円/5,000歩)として、みなさんの歩数が必ず寄付につながるしくみに変更したことは、参加者の意識向上や寄付金の増額につながっていると思います。
ちなみに、1日の目標歩数8,000歩がちょっと難しいという声も届きますが、厚生労働省が推奨している生活習慣病予防のための歩数を根拠としています。平均歩数が3,000~4,000歩より少ないと、心の不調に関連するともいわれています。このキャンペーンのもう1つ良いところとして、全国のメンバーに参加していただけるのが嬉しいです!
― リモートワークになったからこそできた新しい社会貢献の形だったのですね。しかも全国から参加できるイベントが増えたというのは、地区事務所にいる私にとってもつながりを感じられて嬉しかったです!そして、リアルに参加者にお会いできるイベントも実施されると伺いました。
濱野:はい、デロイト トーマツ グループ内の社内ニュースレターでも案内していますが、東京お台場にて、プロギング(plogging)※ と防犯パトロールの活動を行います!パトラン東京という防犯ボランティア団体にご協力いただき、警察と連携して実施します。歩き(走り)ながらパトロールやゴミ拾いのボランティア活動をして、歩数も稼げて、さらに参加者同士で直接交流を持てる場になると期待しています。
※プロギング(plogging)とは、「plocka upp(スウェーデン語で「拾う」という意味)」と「jogging(走る)」を組み合わせた造語で、軽く走りながらごみを拾う、スウェーデン発祥の新しい取組みです。
― 他の参加者の方と情報共有できそうですね!では次に、前回のウォーキングで社内ランキング3位に入られた坂本さんに、ウォーキング事情や、イベント参加のきっかけを伺いたいと思います。
坂本:私はもともとランニングが好きで、コロナ前はフルマラソン大会への出場や帰宅ランをやっていました。会社から家まで6kmで1時間ほどかかりますが、帰宅ラン用の着替えも持って出社し、終業後に着替えて走って帰っていました。でもリモートワークになってからはそれができなくなったので、ウォーキングキャンペーンにつなげてやってみようと思ったのが参加のきっかけです。リモートワークになってからは、早朝4:30頃から1~2時間(約10キロ=約1万歩)と決めて、その時の状況によって臨機応変に調整しながら走っています。
濱野:上位の方は坂本さんのようにランニングや山登りをされている方も多いようです。
10分歩くと1,000歩くらいになるので、1時間20分ほど歩けば8,000歩届くと思います。といっても、毎日は難しいと思うので、1週間の平均が8,000歩になるよう心掛けていただくといいかもしれません。ちなみに、坂本さんの平均歩数は24,000歩/日でした!
― すごいですね!私自身、週平均でも8,000歩いかないことが多かったので、上位の方はどうやっているのかしら?と思っていましたが、ランニングや山登りをされている方が多いと伺って納得です。そういった普段から運動されている方も、ぜひウォーキングキャンペーンと連動させてご参加いただけるといいですね!
ところで、6月は雨が多いこともあり歩数を稼ぐのが大変ですが、実施時期は変わらないのでしょうか?
濱野:はい、6月と10月開催というのは、トーマツ健康保険組合の「くう・ねる・あるく+ふせぐ」の実施時期に合わせており、今のところ変更予定はありません。6月は雨が多い時期ではあるので、工夫が必要ですよね。雨雲レーダーのチェックとかレイングッズ活用するとか、でしょうか。アイデアあればTeamsで共有していただきたいです!
― 寄付につなげる意識で一歩でも多くと思うものの、歩数を伸ばすことがストレスになってしまうのはよくないですし、臨機応変に調整しながら無理なく続けるのが良いですね! さて、次にお二人の考えるWell-beingについて教えていただけますか?
濱野:私の考えるWell-beingは、時間や仕事に追われすぎず、自分自身が「楽しい」とか「嬉しい」とか、「ありがとう」を感じることができる心持ちの状態です。
仕事ばかりしすぎて余裕がないと感じたら、「調整しないと!」と、思います。例えば、割り切って仕事を早く切り上げて、好きなことをして充電することでしょうか。
会社が推進するようになってから「Well-being」を知り、意識するようになりましたが、出社しているときや子どもが小さかった頃は、(無理にでも)メリハリ付けて仕事を切り上げていたところが、リモートワークになって切り替えが難しくなっていて、自分自身でのコントロールも必要だと感じています。
そういった意味でも、ウォーキングキャンペーンへのご参加も、「歩く」時間をつくることでメリハリをつけるきっかけになるかもしれません。
坂本:私も濱野さんと同じような感じですが、気持ちに余裕があって、心身ともに健康で、ストレスフリーで、満たされている状態がWell-beingなんじゃないかと思います。私自身満たされているな~と感じるのは、走り終わったあとの爽快な状態や、美味しいお酒や食べ物を楽しんだときですね。
― もう少し詳しく、実際にWell-beingを感じる時を教えていただけますか?
濱野:仕事ですと、寄付やボランティア活動に参加いただいた方からのアンケートの生の声を読むことで、Well-beingを感じます。
過去のウォーキングキャンペーンでは、「睡眠が改善された」「仕事のアイデアが浮かんだ」「普段のウォーキングが寄付につながってうれしい」「他のボランティア活動にも参加し始めた」といった声を読むことで、がんばってよかったなと嬉しい気持ちになります。また、CSRチームでは、寄付やボランティア活動を実施した後に、社内・社外に向けてレポートすることも仕事の一つですが、自分の所属している会社が行っている「ポジティブなこと」を多くの人に知ってもらうことや、自分自身が実感できることもWell-beingの一つですね。デロイト トーマツ グループはWell-beingの取り組みが進んでいると感じますし、メンバーを第一に考えている職場で働くことができるのは幸せだなと思っています。
プライベートでは、好きな人が幸せそうにしているのを感じるときにWell-beingを感じます。家族や周りの人もそうですし、テレビで推しが活躍していたり(笑)、自分の好きな人たちが楽しく過ごしていたりして幸せにしていると、とっても嬉しいです。好きな人やものがあるって、気持ちを整えるきっかけになりますね。
坂本:仕事では、子供の体調不良などでどうしてもお休みしなくてはいけない時に、チームメンバーが快く承諾してくれて、私の担当業務をカバーしてくれる、そういう時はとてもありがたく、Well-beingを感じます。なので、他のメンバーがそういう状況の時は、私も同じように気持ちよく対応するよう心掛けています。お互いのワークライフバランスを尊重できるメンバーに囲まれていると思います。
プライベートでは、家族との時間にWell-beingを感じます。高校生の娘に誘われてインスタ映えするカフェに行ったり、子供たちと一緒に買い物をしたり。それから、夫もランニングをするので、週末に二人で目的地を決めて、一緒にのんびり話しながら走るのもWell-beingな時間です。
― 家族との時間やご自分の時間が充実されていることが伝わってきました。そのためにも健康でいたいですし、ウォーキングキャンペーンを使わない手はないですね。今日はありがとうございました!私も少しでも寄付につながるように、さらに歩きたいと思います!
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