日本科学振興協会(JAAS)第1回キックオフミーティングにてDTSTが4講演を実施 ブックマークが追加されました
この度、Deloitte Tohmatsu Science & Technology(以下、DTST)では、日本科学振興協会(Japanese Association for the Advancement of Science ; JAAS)が主催する「第1回キックオフミーティング」に参加させていただくことになりました。JAASは「日本の科学を、もっと元気に!」をコンセプトに日本の科学の振興に意欲を持つ多彩な立場の人々が対話・協力し合う理想的なあり方を検討し、実現を目指す団体となっております。DTSTからも共催セッション(6/22及び6/23)にて、登壇の機会を頂戴することとなりました。どなたでもご聴講いただくことが可能となっておりますので、ご関心のある方は奮ってご参加ください。
6月22日(水)11時~12時
デロイトトーマツグループには全国約30都市に地区事務所があり、地域一体となって地元企業の経済活動を支援してきました。最近では積み上げてきた信頼と実績を活かし、全国各地の産業支援機関、金融機関、大学などと連携してより一歩踏み込んだ地元中小企業、スタートアップなどへのビジネス支援を展開しています。従来の中小企業支援事業では、ビジネスマッチングや専門家によるアドバイス事業がメインでしたが、デロイトトーマツが取り組んでいる「事業プロデュース」では、実際に中小企業・スタートアップが売上を上げるまでの出口戦略に注力した伴走支援のスタイルを重視しています。地域の中小企業やスタートアップには、優れた研究開発における技術やイノベーション、製品などを持っていても、それらをビジネス化し社会実装まで実現できない状態にある企業が多い状況にあります。こうした状況には、単にビジネスマッチングや専門的なアドバイスを提供するだけではなく、実行支援も提供することが有効です。
登壇者
6月22日(水)12時~13時
近年、欧米を中心に研究開発機関が集積し、地域の産学官金のステークホルダーのネットワークであるエコシステムを強化することで、有力な研究開発型ベンチャーを多数輩出する地域の出現が注目されています。
一方、日本は世界でもトップレベルの研究者・研究機関を有しているにも関わらず、有力研究機関や金融機関等のネットワークが構築されていない結果、持続的なイノベーションを創出するエコシステムが形成されておらず、研究成果の社会実装のスピードが遅れていると想定されます。
本セクションでは、デロイトトーマツグループが保有している様々なイノベーションに関するデータを可視化することを通じて、日本のイノベーション・エコシステムを取り巻く環境について、ヒト・モノ・カネに関する課題を掘り下げます。そのうえで、今後、日本においてイノベーション・エコシステムを形成する上で、取り組むべき施策の方向性を具体的に議論します。
登壇者
6月23日(木)11時~12時
2020年に日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、すなわちカーボンニュートラルを目指すことを宣言しましたが、その大半を占めるCO2排出量を実質ゼロにすることに貢献する技術の社会実装に向けた現実解(道筋)は示されていません。
デロイト トーマツ グループの科学技術イニシアチブDeloitte Tohmatsu Science and Technologyでは、カーボンニュートラルに貢献する技術をCO2排出削減量のポテンシャル及びCO2排出削減コスト、技術成熟度等の観点から整理して比較するリストの作成を試みています。本講演では技術リストについての作成過程や利用方法について解説を行います。
また、最先端の自然言語処理技術と国内外の新聞記事(科学技術誌含む)を活用して、脱炭素関連に係る記事を抽出、脱炭素技術トピック毎の注目度や進捗度合いを可視化した結果の解説をあわせて行います。
座長
登壇者
6月23日(木)12時~13時
このセッションでは、林業・木材産業に関する技術開発や技術導入に既に取り組まれている方、または興味をお持ちの方を主に想定しており、今後林業分野での導入が見込まれる各種技術(技術リスト)や、林業のバリューチェーンに沿った特許の分析結果を紹介します。技術リストにおいては、開発~初期の社会実装(0→1への発展)と、初期の社会実装~普及(1→10 or 100)までの商用化フェーズ毎に必要な情報を一覧化すべく、NASA等も使用する技術成熟度(TRL)を各技術に付与し、商用化の確度や時期、技術を保有する主体等を整理しています。特許分析においては、林業の施業に即したバリューチェーン毎に必要な技術が異なることから、バリューチェーンに沿って分析した特許の件数や、主要開発プレーヤ等を紹介します。また、その他、特定領域を例に、昨今開発が行われている具体的な技術課題の内容についても紹介します。
登壇者
日時:2022年6月20日(月)~24日(金):オンライン開催
料金:無料
定員:1000名(当法人が登壇する共催セッションに関する定員規模となります)
主催:特定非営利活動法人日本科学振興協会(JAAS)
申込期日:6月21日まで(当法人が登壇する共催セッションに関する申込期日となります)
免責事項:講演中の動画撮影・録音はご遠慮ください。
登壇内容に関するご質問は登壇者もしくは下記DTST事務局までご連絡ください。
オンラインにて参加される方におかれましては、PC、スマートフォン、タブレットなどの端末と、インターネット接続環境が必要です。また、Wi-Fi環境など高速通信が可能な電波のよいところでご視聴ください。
問い合わせ先:
[当法人の登壇内容について]
Deloitte Tohmatsu Science & Technology運営事務
E-mail: dtst_office@tohmatsu.co.jp
後藤 耀/Yo Goto
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
コンシューマー・ビジネス、製造業、観光業、不動産業、スポーツなどの多岐にわたる業界に、新規事業戦略、マーケティング戦略、アナリティクスを活用した事業計画立案支援、産学連携など幅広い領域の案件に従事。顧客の市場環境や競合環境を踏まえて、中計の蓋然性評価を行い、最適なDX戦略の策定および推進の支援に携わる。
※所属などの情報は執筆当時のものです。