Posted: 29 Sep. 2022 3 min. read

一人ひとりが自分の可能性に気付き、自らの意志で未来を選択する

Women in Tech メンバーインタビュー

Women in Techー未来が私を求めてる

デロイト トーマツ コンサルティングで「日本のために何か貢献できないか」と、社会課題の解決に取り組む冨樫さやか。あらゆる人が自分の可能性に気付き、様々な選択肢の中から、己の意志を尊重して選ぶことができる社会の実現に向けて、熱心に活動に取り組むわけとは。

デロイト トーマツ コンサルティング
Technology Strategy & Transformation マネジャー T.S

 

社会貢献への関心が高いと伺いました。どういった思いがあるのでしょうか

後付けかもしれませんが、父が自衛官だったこともあり、「日本のために何か貢献できないか」という潜在意識が自分の中にあるように思います。日本の企業を強くし、国力を養い、優位な立場でグローバル競争を生き抜いていけるよう、ビジネスの世界で貢献していきたいと思っています。今はコンサルタントとして、多くのステークホルダーと関わりながら企業を支援していく立場にいます。クライアントである一社一社を強くし、コンサルとして多くの経験を積みながら、日本のビジネスの発展に貢献したいと思っています。

 

現在の日本社会において、どういった課題感をお持ちですか

Women in Techの活動の中で「新しい働き方の概念」を作りたいと考えています。今、出産・育児や介護と仕事を両立する場合は時短勤務や休職、バックオフィス業務への異動という選択肢が一般的ですが、私はもっと多くの働き方の選択肢を用意したいと思っています。クライアントワークでは時短勤務ができず第一線から離れるケース、家庭と両立するため深夜労働でカバーする上司の姿を見て管理職を忌避するケース、フルタイムで働けないために非正規雇用を選ばざるを得ないケース・・・、人材不足が叫ばれる一方で、働く意思があるのに仕組みの問題で選択肢が狭められている人がいる、そんな状況は非常に勿体ないと感じています。そこで注目しているのが、ワークシェアリングという考え方です。本人が望めば最前線の責任ある立場であっても、生活スタイルに合わせて労働時間や勤務時間帯を柔軟に変更できる、そんな働き方が実現できる新しいワークシェアリングの形を考え一般的にしたいと考えています。ワークシェアリングは10年以上前に日本に持ち込まれましたが、労働管理の煩雑さや業務引継ぎの負荷など課題も多く定着しなかったようです。しかしながらテクノロジーが発達し、価値観も変化した今ならば実現できるのではないかと考えています。選択肢を増やすアプローチの一つとしてリスキル・リカレント教育も組み合わせて取り組むことで、誰しもが自分の望む働き方をし、結果的に社会や企業が発展していく、そんな未来を実現できたらと思います。


Women in Tech 活動で社会にどのような変化を望みますか

Women in Techという名称ですが、本質としては“テクノロジー領域”や“女性”だけをターゲットにしているものではないと私は思っています。「あらゆる人が自分の可能性に気付き、様々な選択肢の中から、己の意志を尊重して選ぶことができる」、それが当たり前の世の中にしていく事がこの活動の主旨だと思いますし、私の望みでもあります。活動を通じて、明確な阻害要因だけでなく、社会の仕組みや無意識バイアスで意図せず女性の選択肢が狭められていることに気づかされました。きっと似た様なことは女性に限らず様々な立場の方に発生しているのでしょう。当事者だけではなく、社会のみんなで当たり前に解決に向けて向き合うことができたらと思います。

 

テクノロジー領域に関わりたい人へのメッセージをお願いします

逆にテクノロジー領域以外の業務経験がないので比較がしづらいですが、テクノロジー領域はとても楽しいですよ!もしかしたら難しいからやっていけるかどうか不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、学生時代に理系科目が苦手で、生業にしている今でもテクノロジーは得意じゃないかも・・・な私でもなんとかなっています。テクノロジーと聞いて思い浮かべるイメージ自体、私自身もバイアスがかかっているかもしれません。やりたいと思う自分の気持ちを大切にして飛び込んでみてください。

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