グローバルに羽ばたいていく、SAPによって拓かれるキャリアの広がり ブックマークが追加されました
SAPコンサルタントとして、様々な業界と国を跨いだグローバルな案件に関わってきた。究極のお節介やきだという彼が語る、SAPコンサルタントのやりがいとは?
デロイト トーマツ コンサルティング
Globalizing Digital Enterprise (g-DE) マネージャー O.T
大学の専攻は情報系で、数値最適化を勉強していました。情報系には興味があったものの数学に強いというわけでも無かったので、理系を主軸にしつつ他のスキルも武器にできるようなキャリアを選びたいなと思っていました。そんな中、会社説明会でSAPシステムについて知り、「情報+ビジネス」というSAPのコンセプトにはピンと来るものがあり、SAPを専門に扱うSIerに入社しました。
小さい頃から、矛盾を解消するのが好きで(子どものころ母親がトレンディドラマを好んで見ていたのですが、ドラマの中に出てくる三角関係を解消したくてモヤモヤし、子供ながらにむず痒い思いをした思い出があります。笑)、SAPプロジェクトに携わると色々な矛盾に直面するのですが、言語の壁や業務とシステムのズレ、また初歩的なことだと人との会話の難しさだとか、そういったことを一つずつ解消しながら前に進んでいく感覚が楽しいのです。究極のお節介やきなのかもしれないですが、そういった性格もSAPと性が合っていたのかなと思います。
デロイト トーマツには入社して5年経ち、これまで3つほどSAP導入プロジェクトに携わりました。総合電機メーカーのプロジェクトにて2年8か月、計画から本稼働まで携わった後、化学メーカーのプロジェクトで要件定義に6か月携わり、その後は半導体の会社の要件設計に参画しました。SAPのFI領域を強みとしており、その中でも特に原価計算の領域を得意としています。
入社前はSAP系のSIerで主に、アジアを中心としたロールアウト案件に携わっていました。小さい会社だったので、中小企業相手にFICO全般をやっていましたね。
デロイト トーマツには、SAP×グローバルを求めて転職しました。今もプロジェクトの希望は、グローバル案件でお願いしています。元々英語を使った仕事をしたいと思っていて、留学等はしていないのですが、地道に自分で勉強しています。時間を見つけてはコツコツ勉強しているのですが、その点もSAPに向いているのかなと思います。SAPのプロジェクトも、短期的に結果を出すというよりは、長期的に結果を出していくイメージですから。
SAPに10年携わっていますが、クライアントの要件を満たすために、どうしたら良いのかわからず困ってしまったことがありました。その時は、知見を持つ社内のメンバーに助けてもらって無事解決できたのですが、困難に直面したら国内外のデロイトのチームで立ち向かうというのが学びになっています。デロイトはグローバルに広がっているし、困ったときに助け合えるメンバーが世界中に散らばっているというのは、大きな魅力ですね。
実は、かつてはコミュニケーションの読解力についてはどちらかというと苦手意識があったのですが、だからこそ逆に、どうしたら受け手にもっと伝わりやすくなるのかというのを常に意識してコミュニケーションするようにしています。デロイト チームで臨むのであれば、誰かが困っている時は助けになりたいと思いますし、メンバーからも気軽に接してもらえるように日頃からコミュニケーションには気を付けているところです。
家庭と仕事の両立は、正直私も試行錯誤している最中です。私個人の理解ですが、「両立」という言葉が誤解を生みがちなのかなと感じています。当初、「両立」と聞くと、家庭も仕事も半々でうまくこなしていくという印象がありました。しかし実際、自分の家庭を振り返ると、日によって家庭と仕事のバランスは異なりますし、理想とするクオリティを実現することは非常に困難です。時にはある種の妥協や割り切りも必要となると思います。
私には二人の子供がいますが、一人目の出産時は2週間、二人目の出産時は2か月の育児休暇を取得しました。今は時短勤務も可能な社内のフレキシブルワーキングプログラム制度を活用しながら働いており、平日は保育園の支度・送り迎えや子供の支度を分担したり、休日は子供を一人で見ることもあります。SAP案件は比較的長期プロジェクトが多く、融通が利き見通しも立てやすいため、働きながらでも育児がしやすい環境だと思います。
しかし、繁忙期になると毎日定時終わりというわけにはいきませんし、パートナーに負担をかけてしまう時もあります。なので、家庭と仕事のバランスの変化に柔軟に向き合い、パートナーとよい協力体制を築きながら対話を深めていくことが重要です。また、難しい点ではありますが、まずは社会のマジョリティに立つ男性が、この家庭と仕事の両立の難しさに理解を示すことが大前提だと思います。
Women in SAPの活動を通して、色々な働き方があることが周知され、それが当然だという風潮が広がってほしいと思います。女性や男性のジェンダーでのみカテゴライズするのではなく、より多くのパターンの存在をお互いに認め合うことができればと。Women in SAPの推進のためには、マジョリティである男性も問題の根本を理解し、自らリードして克服していくことが必要だと思います。女性を主語にした活動にするのではなく、男性の私も自分事として一緒に課題解決に取り組んでいきたいと思います。