Posted: 27 Jul. 2023 3 min. read

コミュニティを通じてテクノロジーの面白さを知ってもらおう

Women in Tech メンバーインタビュー

Women in Techー未来が私を求めてる

有限責任監査法人トーマツの監査アドバイザリーで会計・財務領域におけるDX支援をしている。会計を極める中で、たまたまテクノロジー関連の仕事に出会い、面白さを感じた。Women in Techを通して会計×テクノロジーの魅力を伝えたい。

有限責任監査法人トーマツ
監査アドバイザリー事業部 スタッフ Q.F

監査・会計を専門にした経緯は何ですか

高校を卒業後、大学の専攻を決める時にこれといってやりたいことが見つからなかったのですが、親からは女性なので会計が向いていると言われました。日本はそうではないかもしれませんが、中国ではわりと女性が会計・監査の仕事をすることが多いのです。大学では親のアドバイス通り会計を専攻し、USCPAの資格も取得しました。

大学卒業後は、どこに就職しようかだいぶ悩みましたね。卒業して経理の仕事を選ぶとすると、定年までの自分の姿が完全に見えてくる気がしたのです。私はチャレンジ精神旺盛な方で、これを機にもっと自分の可能性を広げてみたいと思い、思い切って来日しました。縁があってデロイト トーマツに就職し、今は監査・会計領域に従事しています。

 

デロイト トーマツではどのような仕事をされていますか

主に会計・財務におけるDX支援をしています。テクノロジーの力を借りて会計・財務領域の業務を効率化させるという仕事です。これまでの会計・財務の仕事では、有識者でなければ対応できない俗人的な業務が多くありましたが、テクノロジーを使えばこれをより効率的にスピーディに処理することができます。ちょうど出産というライフイベントを迎え、家庭との両立がしやすい仕事を探していた時期があり、この「会計×テクノロジー」の仕事に出会いました。プロジェクトチームを組んで仕事を進めるのですが、それぞれのプロジェクトごとにいろいろな人と交流できて楽しいですね。また、テクノロジーは日々の進化が激しいので、チャレンジや変化が好きな私にとっては毎日が新鮮で、やりがいを感じています。

 

テクノロジー関連の仕事における魅力はなんですか

ここでは、柔軟な働き方を許容するマインドや環境が比較的整っていると思います。実際、自分の場合、18時半までに保育園に子どもを迎えにいかなければいけないのですが、リモートワークを駆使して仕事をなるべく調整するようにしています。そもそもデロイト トーマツでは「一人ひとりの希望に合った働き方」に重きを置いているので、働く場所や時間の選択肢が豊富です。勤務時間も個々の状況によって柔軟に対応可能です。会社の方針やチームに恵まれていることもあると思いますが、テクノロジー関連の仕事では、この柔軟性をさらに後押しする環境が整っているように感じていて、これは大きな魅力だと思います。


Women in Techではどのような活動をされていますか

私の周りでは、自分に合う仕事を見つけられなかったり、いまのキャリアに満足できないような働き方をしていたりする方が多くて、こういった方々に対して何かできることはないかと考え、Women in Techではキャリア層向けのチームに所属しています。このチームではキャリア層の方に向けたコミュニティを形成し、テクノロジーの面白さやテクノロジーキャリアの選択肢を伝える啓発活動を行っています。私もテクノロジーの世界に飛び込んだときは全くの未経験でした。「やったことがないから」「知らないから」このキャリアに気づいていないというのはとてももったいないと思います。私たちの活動を通して、テクノロジーキャリアが、今後のキャリア形成の選択肢の1つに入っていただければ良いなと思っています。

 

テクノロジーキャリアはどのように知ってもらえばよいでしょうか

最近後輩から、会計を専攻する学生が就職する際にSAPコンサルをキャリアとして選択する学生が増えていると聞きました。SAPコンサルは、経験がなくてもプロジェクトをやりながら知識を吸収できるし、需要も多いと聞いています。知名度としても、少しずつ知られるようになっているキャリアです。

大学で会計を勉強すると、将来の選択肢としては、経理、財務、監査、会計コンサルなどが一般的ですが、SAPなどの会計系ITコンサルは働き方の自由度が高く、給与水準も高い。テクノロジーキャリアですが複雑なコーディング知識が必要なわけではないので、私もお勧めしています。知ってもらうには、もっと広く発信していく必要があると思いますので、これからも会計×テクノロジーの魅力を伝えていきたいと思います。

 

今活動されていてこれからどんな未来をつくりたいですか

仕事の観点でいうと、テクノロジーを使って財務分野の業務をより効率化させて、無駄をなくして、皆のQOL(Quality of Life)に繋がればいいと思います。将来的には、日本の女性だけではなく、将来的に中国の女性たちや社会的弱者や貧困国の人たちを含めて、テクノロジーを使って何かポジティブなインパクトを与えられないかなと思います。可能性を広げるお手伝いをしたいです。

 

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