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コーポレート情報
公益
デロイト トーマツにおいて私たちが行うすべての活動は、「責任あるビジネス」に対するコミットメントによって支えられています。私たちは、自らが正しいことをするだけではなく、自らの影響力を有効に活用することでより良い社会規範を育み、また、クライアントの行動を通して「責任あるビジネス」が幅広く実践されることで、広く公益に寄与することを目指しています。デロイト トーマツは、監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務・法務の各分野で専門的なサービスを提供する際には、常に公益のために行動し、最高の倫理基準を実践することで、高い品質の維持・向上を努めています。加えて、独立した第三者である独立非業務執行役員(以下「INE」)に、ボードへの陪席を得ると共に、INEのみで構成される公益監督委員会において、当グループが公益的な役割を果たし、ステークホルダーからの期待に応えているかという観点から、助言・提言を受けています。以下では、公益への貢献について、いくつかの事例を挙げて紹介します。
監査・保証業務:
デロイト トーマツは、監査・保証業務に関わる分野において、財務報告エコシステムにおけるステークホルダー間の信頼と透明性の向上を実現することにより、公益に資するサービスを提供しています。独立した監査人として、財務諸表、内部統制報告書、およびその他の規制に基づいた報告書が特定された財務報告の枠組みに従って作成されているかどうかについて、証明または意見表明を行うことで、資本市場システムがより一層健全に機能するよう努力を重ねています。デロイト トーマツは、適切で信頼性の高い監査プロセスが、投資家の信頼確保と資本市場の継続的な活力維持を図る上においてますます重要になるという認識に基づき、監査の品質の継続的な向上を経営の最優先事項のひとつとして取り組みを進めています。テクノロジーへの積極的な投資を含め、監査の品質向上に向けた継続的な投資は、公益に貢献し、ビジネスと資本市場全体に対する社会的な信頼を高めることに対する私たちの強いコミットメントを示すものです。
また、近年、非財務・サステナビリティ情報が投資判断の重要な情報源として注視され、我が国においても有価証券報告書にサステナビリティの情報開示が行われることが見込まれています。こういった動向に対して私たちはステークホルダーのニーズに応える高品質な企業情報開示の実現に貢献することで、健全な資本市場の発展へ貢献します。
税務:
デロイト トーマツは、急速に変化し、複雑化する国内外の税法に基づき、クライアントに適切な助言を提供することにより、クライアントの法令遵守に寄与しています。デロイト トーマツの税務分野のプロフェッショナルによる助言は、高い倫理基準や、厳格な品質管理、専門的な知見、行動規範などに裏打ちされ、対象となる国・地域の適用法令等に準拠した形で提供されます。
人材:
デロイト トーマツは、国際労働機関(ILO)が定める、労働における基本的原則の4項目(結社の自由および団体交渉権、強制労働の撤廃、児童労働の廃止、差別の撤廃)を遵守しています。また、人権に関する全社的な方針を定め、Deloitte Speak Up(通報窓口を含む相談の適切な処理の仕組み)などの体制を整備し、人権の保護を支持、尊重しています。なかでも、ジェンダー、国籍、性的指向・性自認、文化、宗教、価値観、障がいの有無などのあらゆる違いを越えて、自己の能力を最大限発揮できるよう、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity & Inclusion:以下、DEI) の推進に注力しています。
WorldImpact:
デロイト トーマツはクライアントに対するサービスの提供以外の領域でも、公益に資する活動を積極的に行っています。その柱であるWorldImpactは、全世界のデロイトのネットワークと連携・協調して推進されているイニシアチブの総称で、WorldClass とWorldClimateの2つのプログラムが中心となっています。WorldClassは、教育(Education)、スキル開発(Skills)、機会創出(Opportunity)の 3分野で、2030年までに全世界で1億人の人々に対してポジティブなインパクトを及ぼすことを目標に掲げており、日本においても、同年までに200万人の人々に対してインパクトを及ぼすことを目指しています。また、WorldClimateは、2030年までにネットゼロ世界の実現に向けた役割を果たすことを目指すプログラムであり、デロイト トーマツにおいても目標達成にむけて、様々なステークホルダーと連携した取り組みを進めています。
「Well-being社会」構築への貢献:
デロイト トーマツは、「人とひととの相互の共感と信頼に基づく『Well-being社会』」を自らのAspirational Goal(目指すべき社会の姿)として掲げ、その構築に向けて、前述のWorldImpactに関わる活動をはじめとして、様々な角度から社会価値創出につながる取り組みを展開しています。こうした取り組みをグループ横断的に推進する体制として、「WorldImpact & Well-being Council」を中核に据え、さらに、人のWell-beingの向上に関わる事業への寄付・助成を中心に活動するデロイト トーマツ ウェルビーイング財団や、WorldClass、WorldClimateなどの主要なイニシアチブを推進するためのワーキンググループを設置しています。「WorldImpact & Well-being Council」は、デロイト トーマツ グループのCEOならびにボード議長のほか、関連するボードメンバー、グループの執行役 などで構成されており、Well-being社会構築を目指して展開される様々な取り組みが、グループ全体の事業活動と密接かつ有機的に関連付けられる形で推進される体制づくりをリードしています。
(2022年10月発行)