調査レポート

Withコロナ時代のイノベーション戦略

大企業等300名緊急アンケート結果から考える

「Withコロナ時代のイノベーション戦略」と題して、大企業およびベンチャーキャピタル300名超に実施したCOVID-19のイノベーション活動への影響調査アンケートの結果を踏まえ、 「現在」「Withコロナ」「Postコロナ」の時間軸でのどのようにイノベーション活動を行うかについて考察します。

大企業およびベンチャーキャピタルに対しCOVID-19のイノベーション活動への影響調査アンケートを実施

2020年5月初旬現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中で猛威を振るっており、ここ数十年で類を見ない全世界での公衆衛生上の危機となり、経済活動、イノベーション活動、スタートアップにも深刻な影響を及ぼしています。

感染拡大のピークアウト、ソーシャルディスタンスを解除した際の第2波、第3波の感染の抑制については判断が難しい状況ではありますが、中国をはじめ世界各地で経済活動が再開され始めています。4月下旬までに2500万人を超える失業者が発生している米国でも、経済活動再開の議論が活発化してきている状況であり、日本でも近く経済活動をどのように本格的に再開するかの議論がされるものと考えられます。

このような状況の中、イノベーション活動をどのように再開、継続するか、各企業は難しい判断を迫られています。

デロイト トーマツでは、 「Withコロナ時代のイノベーション戦略」と題して、大企業およびベンチャーキャピタル(VC) 300名超に実施したCOVID-19のイノベーション活動への影響調査アンケートの結果を踏まえ、 「現在」「Withコロナ」「Postコロナ」の時間軸でのどのようにイノベーション活動を行うかについて考察します。

エグゼクティブサマリー

  • COVID-19の影響を受けて、50%を超える大企業がスタートアップとの協業を含めたイノベーション活動を3割以上減少させる見込みである。
    一方で、スタートアップへの投資を行うVCは、不況期こそが良質のスタートアップを生み出すと考えており、この機会こそチャンスであるととらえている。日本のVCの約25%、グローバルでも約30%のVCがスタートアップへの投資を増加させる意向である。
  • COVID-19環境下では時間軸を意識してイノベーション戦略を立てることが肝要となる。まずは、イノベーション活動に取り組む意義、領域を明確にし、予算削減および活動縮小を最小限にとどめる。その後、Withコロナ期で成果の出やすい領域に集中し、Postコロナ期の中長期を意識した新規事業創出に活動を広げることが有効と考えられる。
  • Withコロナ期には、セールスプロセスのデジタル化、プロダクトの遠隔提供、省人化、遠隔での顧客対応など、比較的短期で成果が見込めるデジタルトランスフォーメーション関連項目にフォーカスすべきと考えられる。
  • Postコロナ期で重要になる新規事業創出においては、80%を超える企業が“人の価値観の変化” “ワークスタイルの変化”に新規事業機会を見出している。
    スタートアップは、デジタルトランスフォーメーションの加速、規制の緩和といった機会を活用して、新たな顧客層の開拓、遠隔での新商品開発、政府との協力などによりビジネスモデルを急速に変革している。
  • 顧客のニーズが急速に変化する環境下では、急速にモデルを変革できるスタートアップと共創することが有効である。今こそスタートアップと協力し、変革を起こす時である。

調査結果の概要および回答者属性

アンケート調査の概要
  • 調査名:COVID-19(新型コロナウィルス感染症)のイノベーション活動への影響調査アンケート
  • 調査方法:Webを通じたアンケート調査
  • 調査対象:大企業・VC等のMorning Pitch会員*1 324名
  • 調査期間:2020年4月17日~2020年4月22日
    実施主体:デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(DTVS)

*1:DTVSと野村證券が主催するベンチャー企業と大企業の事業提携を生み出すプラットフォーム”Morning Pitch”
 

回答者属性

324社(事業会社 272社、金融系投資機関 24社、独立系投資機関 15社、その他 13社)

調査レポートPDF

調査レポート全文は添付のPDFをご覧ください。


また、スタートアップ企業の実態を確認するため、国内選抜されたJ-Startup企業を含む374社に実施した「COVID-19の事業活動への影響調査アンケート」の結果については、こちらをご確認ください。

Withコロナ時代のイノベーション戦略 [PDF,942KB]

お問い合わせ

今回の調査結果を踏まえたご相談と今後の情報発信について

COVID-19下でのイノベーション活動に関する相談窓口の開設

COVID-19の環境下におけるイノベーション活動に関するご相談については、以下URLまでお問い合わせください。

>> DTVS受付窓口
 
COVID-19下でのイノベーション活動に関するウェビナーの開催、Morning Pitch Channelでの視聴

今回のアンケート結果をもとに4月27日に早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄氏と今回のアンケート結果を議論したセミナーの様子をMPチャンネル(YouTube)にて配信しています。 併せてご覧ください。

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COVID-19関連テーマのMorning Pitchの開催(検討中)

今後もMorning PitchではCOVID-19関連のテーマを扱っていきます。

>> Morning Pitch
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執筆者

【編著者】 

デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 COO 木村 将之

【特別協力】

早稲田大学ビジネススクール教授 入山 章栄

【執筆協力】  

デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 熊谷 健介 
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 松本 寛子
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 竹内 豪
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 前出 忠彦
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 澁谷 勇人
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 吉田 哲郎

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