多くの人の挑戦をサポートするエコシステムを実現したい―Impact Together プロフェッショナル紹介

デロイト/デロイト トーマツでは、共通のPurpose(存在意義)として「Deloitte makes an impact that matters」を掲げています。これは、クライアント、社会、そしてメンバー一人ひとりにとって、最も価値あることをもたらすために日々挑戦を続ける、という決意を表しています。この共通の価値観をベースに、私たちは個人の多様性を尊重し、個性を発揮できる環境を育んでいます。

日々の業務を進める中で、メンバーは個人のPurposeをどのように業務で実現し、プロフェッショナルとして活躍しているのか、インタビューを通じて深掘りする本シリーズ。今回は、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 Deloitte Analyticsコンサルタントの油井拓也に、仕事との向き合い方やこれから挑戦したいことなどを聞きました。

PROFESSIONAL

  • 油井拓也 デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 Deloitte Analytics コンサルタント

数学をとことん追求した学生時代

――油井さんは学生時代、数学に熱中したそうですね。そこからなぜ、コンサルタントというキャリアを選ばれたのでしょうか。

中高生の頃から好きだった数学をとことん突き詰めたいと考え、京都大学の大学院で数学を専攻しました。私は足元にも及ばないような圧倒的な才能を持つ同級生からも刺激を受けながら、充実した学生生活を送っていましたが、社会人という新たなフェーズでは、より社会に直接的なインパクトを与えられるビジネスの世界に目を向けました。

コンサルタントという仕事に興味を持った理由は、常に新しいことにチャレンジできるため。経営者など、人生経験もキャリアも豊富な方たちと日々一緒に仕事ができる環境に身を置くことで、自分の視座を高め、成長できると考えました。

デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社 Deloitte Analytics コンサルタント / 油井 拓也

――その中で、デロイト トーマツを選んだ理由は。

私は以前、別の総合系のコンサルティング会社で働いていました。数学という自分の専門性との関連は考えていませんでしたが、実際に仕事をしていく中で、自分が学んできた数学の知識が業務に生かせる場面があると気づきました。

そこでコンサルタントに加え、データアナリストとしてもキャリアを積んでいきたいと考え、同領域で存在感を放っていたデロイト トーマツに転職しました。

私が所属しているデロイトアナリティクスには、様々な知見を持つアナリティクスのスペシャリストが国内で約200名在籍しています。このような環境の中でさらに成長できると日々感じています。

データから得られた示唆がクライアントの価値になる

――現在はどのような業務に携わっていますか。

データアナリストとしては、主に財務・会計データを、BIツール等も活用して、分析の切り口を考えながら可視化しています。また、可視化されたデータを深堀し、データから見えてきた傾向や課題等をもとに、業務の高度化や効率化を提案するといった、いわゆるDXに関わるデータ活用やコンサルティング、アドバイザリー業務を担当しています。最近では、生成AIの利活用に関するアドバイザリー業務にも携わることもあります。

例えば、監査の現場では、データの動きを観察することで不正を検知できることがあります。そこでAIをはじめとするアナリティクスと公認会計士などのプロフェッショナルが持つ専門知識とを掛け合わせながら、不正検知などの分析ツールを監査の現場に導入しています。

また、監査の現場で培った高度な分析のノウハウを、クライアントへのコンサルティング、アドバイザリー業務にも役立てています。

――現在のお仕事のやりがいを教えてください。

仮説を立て、分析の切り口を検討するなどして行ったアナリティクスの結果から、これまで気付かれていなかった示唆が得られる点が面白いです。さらに、これらの示唆が次の施策に繋がり、変革につながっていくところにやりがいを感じます。

また、クライアントにデータ分析用のダッシュボードを納品するケースも少なくありません。分析の切り口を考え、実際に使う人の気持ちになってユーザーインターフェースに落とし込み、見た目や操作性を自分なりに工夫しながら作っています。納品先のお客さまから「ビジネスに役立った」と感謝されたときは、うれしいですね。

監査の案件においては、監査のプロフェッショナルとチームを組み、自分の分析が監査のプロに気付きを与えられる、ということにもやりがいを感じています。

グループ横断のつながりが強く、チャレンジを応援する文化

――デロイト トーマツで働く魅力は。

デロイト トーマツには、組織横断のコミュニティが数多くあります。そこで最新の情報を得たり、新たな活動につなげたりと、チャレンジの機会が数多く用意されているのが大きな魅力です。

私はサイエンス・テクノロジー領域のプロフェッショナルが集まるDeloitte Tohmatsu Science and Technology(DTST)というコミュニティや、AIの戦略的活用およびガバナンスに関する研究活動などを行うDeloitte AI Instituteというグループ横断組織にも関与しています。また、Deloitte Tohmatsu Institute(DTI)というデロイト トーマツ グループ全体のThought Leadership機能のプラットフォームもあり、社会アジェンダや経営のトップアジェンダを日々インプットすることができます。それぞれの組織には、各分野のプロフェッショナルが集まっているので、非常に高度な情報に接することができ、刺激的です。

また、個人的に関心をもって学んでいた新型コロナウイルスに関するデータ分析の知見がもととなり、DTSTの枠組みの中でプロジェクトに参画したこともあります。このように、知見のインプットのみならず、コミュニティ活動を通して自分の興味のある領域や持っているスキルを活かすことのできる案件アクセスすることもできます。

デロイト トーマツには、そういったコミュニティ活動を、上長はもちろん、会社全体としても応援する文化が根付いています。個人のチャレンジや意志を最大限に応援してくれるのも、大きな魅力だと思います。

「熱中」が生かせる世の中を目指して

――油井さんは楽器が得意だそうですね。

アマチュアオーケストラに所属してヴァイオリンを弾いています。定期的に練習し、演奏会も開いています。発足から8年ほどの組織で、私は設立当初から参加しています。最近では演奏会のフライヤーを作成したり、組織の方向性や体制について考えたり、マーケティングについて考えたりするなど、運営業務も担っています。アマチュアではありますが、これらの活動はベンチャー企業の経営にも通ずる面があり、オーケストラの運営で学んだ知識やスキルは仕事にも役立っています。

いずれはオーケストラをはじめとする音楽、芸術領域のコンサルティングなど、個人的な取組みから得られた知見を生かせるプロジェクトにも携わってみたいですね。そのためにも、自分がオーケストラをやっていることなど個人的な活動によるものも含め、スキルや興味のある領域は社内でも積極的に周囲に話しています。デロイト トーマツには一人ひとりの「やりたい」を尊重し、応援してくれる文化があるので、言葉に出していれば現実になる可能性は十分にあると思っています。

――これから、どんなことにチャレンジしたいですか。

新規事業開発や地方創生といった分野にも関心がありますので、これらの領域もどこかで携わってみたいです。

またビジネスの領域では、個人の「熱中」をうまくニーズとマッチングするような仕組みをつくってみたいと考えています。自分も数学や音楽などに熱中してきたように、誰でも自分の好きなことに取り組むときは生産性が高く、スキルもどんどん向上します。

だから「熱中」をサービスとして提供できれば、提供側にとっては趣味が経済的価値になる可能性がありますし、受け手側は自分のニーズに合ったサービスが受けられます。文化芸術、地方、スポーツといった領域は、まだマネタイズがうまくいっていないケースも多いので、何か貢献できればと考えています。同様に、アカデミアの方々のスキルを企業と結びつけて、仕事につなげることもできるかもしれません。

きっと、社会には自分の才能を発揮しきれていない人も多いのではないかと思います。そんな人が最大限に力を発揮できるようなエコシステムをつくり、世の中をより良くするために、これからもチャレンジを続けていきたいと考えています。

※本ページの情報は掲載時点のものです。

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