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【連載コラム】FC今治~地方創生Next~

今治.夢スポーツ矢野将文社長に訊く(1) 今治モデルという独自のピラミッドでサッカーを草の根から盛り上げる

デロイト トーマツ コンサルティングがソーシャルインパクトパートナーを務めるFC今治では、サッカークラブの枠にとどまらない、地域づくり、人づくりに焦点をあてた取り組みを行っています。FC今治ならではの活動として、今回は「今治モデル」の取り組みについて株式会社今治.夢スポーツ代表取締役社長・矢野将文さんに伺いました。

今治モデル「日本一質の高いサッカーのピラミッドを作る」

Q 今治モデルで目指していること、取り組みの意義について教えてください

矢野社長:「FC今治だけが強くなっても、今治の街が元気にならなければ私たちも立っている場所がなくなってしまいます。多くのサッカークラブには地元のプレーヤーを学校やクラブ、スクールと取り合うという弊害も存在していました。今治モデルでは『日本一質の高いピラミッドを作る』を最終目標に、サッカーを楽しむ環境を創出することから、今治全体で長期一貫指導を行うことによる全体のレベルアップまでを目指しています。」 

写真:サッカーフェスティバルの様子

Q 今治モデルの主な活動を教えてください

矢野社長:「大きくは『グラスルーツプログラム』『タレント養成プログラム』『指導者養成プログラム』の3つの活動があります。グラスルーツプログラムは、『だれでも、いつでも、どこででも』を合言葉に、幼稚園、保育園、小学校(低学年)等への巡回指導、今治市内のサッカーの部活動・クラブへのサッカークリニック、サッカーフェスティバルの開催等を通じて、サッカーやスポーツを楽しむ環境を創出しています。今治モデルで掲げている目標の一つに『現在1学年100人のサッカー人口を200人にする』がありますが、試合機会の少ない低学年の子供たちに対しては、9歳以下の子供たちを対象にサッカーフェスティバルを開催しました。巡回指導は、2015年は幼稚園、保育園、認定保育園34園(延べ62園)、さらに2016年からは幼稚園、保育園、認定保育園32園(延べ62園)に加え、小学校1年生も対象(18校)に、これまで希望して下さったすべての幼児教育施設・学校に行いました。また、社会福祉施設や障がい者向けのサッカークリニックも行っています。 

タレント養成プログラムでは、地域サッカー全体のレベルアップを図ることを目的に、愛媛県サッカー協会や今治サッカー協会と連携し、トレセン活動*に積極的に取り組んでいます。

また、選手にサッカーやスポーツの楽しさを伝え育てるには、指導者が重要な役割を果たすことから、指導者養成プログラムとしてFC今治のノウハウと『OKADA  METHOD』の取組みを地域の指導者の皆さんと共有することにも取り組んでいます。」

*トレセン活動(外部サイトへ) 

写真:今治市の高校で指導する岡田オーナー 

Q 今治モデルの特徴を教えてください

矢野社長:「今治モデルでは、地域の既存の取組みや指導者のみなさんと一緒にやっていこうという方針が根底にあります。子供たちには今所属する部活動やクラブ等それぞれのところで活躍して伸びてもらい、その上で、上手な子にはタレント養成プログラムでより高いレベルの練習環境を提供するというコンセプトです。

これまで個々に実施してきた活動を、より構造的な取組みとして展開していくために、その位置づけや意義を整理しなおしました。3つの取組みはバラバラではなく、ひとつひとつピラミッドが重層的に重なり合って、支えあっているイメージですね。FC今治ならでは取組みとして今期以降もさらに注力していきたいと考えています。」

今治モデルについて(外部サイトへ)

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