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【連載コラム】FC今治~地方創生Next~

今治.夢スポーツ矢野将文社長に訊く(2) 環境教育による地域活性化とは?

デロイト トーマツ コンサルティングがソーシャルインパクトパートナーを務めるFC今治では、サッカークラブの枠にとどまらない、地域づくり、人づくりに焦点をあてた取り組みを行っています。FC今治ならではの活動として、今回は環境教育の取り組みについて株式会社今治.夢スポーツ代表取締役社長・矢野将文さんに伺いました。

今治ならではの観光資源を生かした自然塾・野外体験教室で、「遺伝子にスイッチ」が入る体験を

FC今治を運営する今治.夢スポーツでは、今治市の指定管理者として西部丘陵公園(しまなみアースランド)を管理・運営し、自主事業として野外体験教育や冒険教育、環境教育を実施しています。これらの取り組みやその意義についてお話を伺いました。 

Q プログラムのコンセプトを教えてください

矢野社長:「オーナーの岡田武史がよく『遺伝子にスイッチが入る』体験といいますが、自然塾や野外体験教室等での体験を通じて行動変容のきっかけを作ることがコンセプトです。オーナーが持つ環境教育活動インストラクターの資格や今治ならではの地域の魅力を生かしたプログラムも開発しています。」 

Q 地域の魅力を生かしたプログラムは具体的にどのようなプログラムでしょうか

矢野社長:「今夏(2017年夏)『海』をコンセプトにした冒険教育プログラムを2つ立ち上げます。それぞれ、10歳から15歳と、15歳から20歳程度を対象に、里山での野営にはじまり、地元の漁港からシーカヤックで沖の島まで渡り、針と糸だけで食糧を調達してみたりするものです。

漁業組合の方にお話を伺うと、おじいさん、おばあさん世代は、昔は海で泳いで島まで渡って遊んでいたと。しかし、今治でもお父さん世代はもちろん、子供たちもやったことが無い。どのような方々が興味を持ってくれるかまだわかりませんが、今治市だけでなく、市外からもたくさんの方に参加して頂きたいと考えています。」 

Q サッカークラブを運営する今治.夢スポーツが環境教育に取り組む理由を教えてください

矢野社長:「今治.夢スポーツでは、『次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する』を企業理念として掲げています。サッカーとは直接的には関係ないように聞こえることなんです。サッカーを通じてこれを実現することが私たちのメインの活動ではありますが、サッカー以外でも我々の企業理念やミッションステートメントにつながる活動には積極的に取り組んでいきます。環境教育を通じて、環境に対する啓発はもちろん、リーダーシップやチームビルディングを経験してもらい、次世代人材の育成にも貢献したいと思います。さらにこうした取り組みを通じて、今治に向かう人の新しい流れを作って地域を盛り上げていきたいですね。」