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【連載コラム】FC今治~地方創生Next~ 第2回「Bari Challenge University」後編

今治から次世代の社会変革者を生みだす「Bari Challenge University」開催レポート

デロイト トーマツ コンサルティングがソーシャルインパクト・パートナーとして支援するFC今治では、次世代の社会変革者を育成するためのインキュベーションプログラム「Bari Challenge University(バリチャレンジユニバーシティ:以下BCU)」を主導し、今治市や地元経済界と共に開催しています。2017年は8月11日~13日の日程で開催し、全国からスポーツビジネス、地方創生、社会変革に興味のある約120名の高校生・大学生・社会人が今治市に集まりました。

テーマは、「せとうち王国のリーダーとしてせとうち地域のコスモポリタン化計画を構想せよ」

今年のテーマは、「せとうち王国のリーダーとしてせとうち地域のコスモポリタン化計画を構想せよ」。昨年のBCUで、FC今治アドバイザリーボードの鈴木寛さん(東京大学教授/文部科学大臣補佐官)が、「瀬戸内地域は、自然や食べものなど、今後の日本の中心になるくらいすばらしいポテンシャルを秘めている」と発言されたのがきっかけでこのテーマが決まりました。当日は「大三島」「伯方島」「小豆島」など、瀬戸内地域の島々の名前が付けられたにグループに分かれ、「せとうち×カルチャー」「せとうち×スポーツ」「せとうち×ツーリズム」の3つのテーマでディスカッションを行いました。

“遺伝子にスイッチを入れる”チャレンジの機会を創る

BCUには、岡田武史オーナーのほか、多摩大学大学院教授の田坂広志さんやニュースキャスターの国谷裕子さん、建築家の鈴木エドワードさん、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の間野義之さんら、FC今治のアドバイザリーボード11名も参加。ワークショップ2日目に行われた中間報告会では、一つ一つのグループに対してアドバイザリーボードメンバーが真正面から向き合いフィードバックを行いました。「クリエイティブとか多様性とか言葉ばかりで実態が感じられない」等、各界の有識者からの“手加減なし”のフィードバックを受け、参加者の顔つきも変わります。3日目の最終発表会を前に、もう一度、ゼロから企画をやりなおしたグループも多く、夜を徹してディスカッションや準備が行われました。

BCUワークショップ、中間発表の様子

市・地元経済界・市民の“All今治”で、BCUをサポート

3日目は、今治地域地場産業振興センターホールで、各グループによるアイデアの最終発表会が一般にも公開する形で行われました。BCUは、今治市、愛媛県、商工会議所や青年会議所等からなる実行委員会で推進され、地元企業のメンバーによるファシリテーションや地域のボランティアの方々の協力を得て、運営されています。会場には、こうしたAll今治のサポーター含む約400名の市民も訪れ、各班のプレゼンテーションに真剣に耳を傾けていました。中間報告から約1日、各チーム議論を重ねてアイデアが見違えるようにブラッシュアップされ、何よりも参加者の達成感のある表情が印象的でした。

FC今治アドバイザリーボードから参加者へのメッセージ

中間発表や最終発表でのFC今治アドバイザリーボードから参加者へのメッセージの一部をご紹介します。

田坂広志さん:
皆さん、これから実社会での歩みが始まる方ばかりです。アドバイザリーボードのメンバーも、実行、挫折を繰り返してきました。みなさんのチャレンジという意味で、本当の戦いはこれからです。この3日間で培ったチャレンジ精神を、これからのご自身の人生の中でも失わないで頂きたい。そういう人材がこのBCUから毎年生まれていくのであれば、まさに日本中に素晴らしい光を届けることができると思います。

鈴木寛さん:
すばらしいアイデアには、その裏側にいろいろな問題意識やコンセプト、ストーリーがある。だからこそ、みんなが共感する。ワークショップの冒頭に、今回のテーマと共に皆さんの「幸せの再定義」について宿題を出しましたが、そこに3日間真剣に考えてくれたみなさんに感謝したいと思います。

国谷裕子さん:
自分がワクワクすることは何か?幸せを感じるときはなにか?を真剣に問いかける機会はなかなかありません。奇想天外なアイデアも良いけれど、まずはみなさんの心のコンパスに問いかけてみてほしい。

 

デロイト トーマツ コンサルティングの若手メンバーもBCUに参加しました

今回のBCUには、デロイト トーマツ コンサルティングの若手メンバーも参加。ディスカッションの活性化や経営コンサルタントとしての専門性を活かして構想の質を高める等、ワークショップに貢献しました。