デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社における障がい者雇用

マッサージルーム「和」

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社（以下DTFA）とデロイト トーマツ税理士法人、DT弁護士法人（以下T&L）では、マッサージルーム「和（なごみ）」を共同運営しています。

マッサージを提供するメンバーはヘルスキーパーと呼ばれ、全員があん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を保有しています（精神保健福祉士の資格も保有しているメンバーもいます）。全員に視覚障がいがあります。

特徴は「自らの裁量で運営するマッサージルーム」

マッサージルーム「和」は指導員が常駐せず、障がいのあるメンバー自らの裁量で運営しています。また、決まったコースは定められていません。社職員にまず話を聞いて触察し、過去のカルテ等も参照しながら、その場でマッサージする部位と内容を組み立てる柔軟な施術が特長です。

DTFAとT&L、および関係する社職員を対象に予約制で受け付けており、ヘルスキーパーの確かな技術により、毎日予約で満席になるほどの好評を博しています。

施術料金は無料、寄付金を受け付け

施術料金は無料ですが、500円～1,000円程度の寄付を任意で受け付けており、社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会および全国盲学校長会へ寄付の実績があります。

• 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会
  　寄付金額：262,000円（2019年1月実施）
  　　　　　　293,000円（2019年7月実施）
  　　　　　　397,000円（2020年2月実施）
• 全国盲学校長会
  　寄付金額：1,467,576円（2019年2月実施）
  　　　　　　394,234円（2019年8月実施）
  　　　　　　276,315円（2020年1月実施）
  

ヘルスキーパーは社職員の健康を守るプロフェッショナルとして、日々業務に取り組んでいます。

注: 2021年9月現在、ヘルスキーパーはCOVID-19の感染を防ぐため自宅待機中です。自宅待機中は技術向上のため日々勉強や研鑽をし、また短時間で効果の出る施術を研究しています。

なかよしふぁーむ、ハッピーファーム

千葉県船橋市「わーくはぴねす農園」の一画にて、DTFAは農園「なかよしふぁーむ」を2018年10月より、「ハッピーファーム」を2020年10月より運営しています。知的障がいのあるメンバー、精神障がいのあるメンバー、高年齢者の農場長が、協力して業務にあたります。ビニールハウスにて障がい者に配慮した軽石使用の溶液栽培※をしています。

※ マグマが固まったパミス（軽石）を敷き、その石に配水して栽培する方式

自然とふれあいながらの農作業

農園では、ナスやサヤエンドウ、ルッコラ、ズッキーニ等30種類以上の季節の野菜を育てています。農薬を使わず、てんとう虫を捕まえて野菜が育つのを阻むアブラムシを食べさせるなど、自然に囲まれた環境を最大限に生かし、農園での仕事をたのしんでいます。

障がいのあるメンバーは日々の業務で気づいたことを思い思いに記録し、野菜の成長を実感したり、農作業の工夫を思いついたりしています。

野菜は無償で社職員に提供し健康のお手伝い

農園のメンバーは自らの手で野菜を収穫し、選別・水洗い、包装、出荷まで手がけ、その野菜をDTFAの社職員に無償で提供しています。「収穫野菜をいただくことで偏りがちな食生活をあらためる機会になった」「野菜本来の濃い味がする。おいしい野菜を作ってくれてありがとう」という声が、メンバー全員の励みになっています。

注: 現在COVID-19下において障がいのあるメンバーが密にならないようシフト制で業務にあたっているほか、健康管理には十分留意しています。

Deloitte Global Financial Advisoryによる表彰

DTFAの障がい者雇用の取り組みは、2021年度 Deloitte Global Financial Advisoryの“Global Financial Advisory Talent Impact Awards”にてOverall Winner（総合優勝）を受賞しています。