ニュースリリース

デロイト グローバル調査、女性リーダーが率いる組織では取締役会のジェンダーダイバーシティが2倍

  • 取締役会の多様性促進に向けた64カ国の取り組みを調査
  • 女性が取締役会議長を務める企業は、男性がそれを務める企業に比べ、女性取締役会メンバーの数が約2倍(それぞれ29%、16%)。
  • 女性がCEOを務める企業と男性がCEOを務める企業とで女性取締役会メンバーの数を比較した場合も同じ傾向(それぞれ29%、15%)。

本ニュースリリースは2017年6月6日に米国ニューヨークで配信された内容(英語サイト)を翻訳したものです。

2017年7月31日

取締役会のジェンダーダイバーシティを改善する取り組みが続けられているにもかかわらず、依然として、女性は企業の取締役としての活躍の機会が十分に与えられていません。デロイト グローバルの調査レポート『Women in the Boardroom: A Global Perspective(役員への女性登用:グローバルな視点から)第5版』(英文)では、取締役会のジェンダーダイバーシティ促進に向けた60カ国以上の取り組みを調査しました。世界中の取締役会において女性が占める割合はわずか15%ということが明らかになり、2015年版(英文)レポートからあまり大きく進歩していないことがわかりました。

同レポートでは、今回初めて、企業のリーダーシップとダイバーシティとの関係について、地域ごとに分析が行われました。女性リーダー(CEOおよび取締役会議長)と女性取締役会メンバーの数との間に直接的な相関関係があるということが明らかになっています。

デロイト グローバル センター フォー コーポレートガバナンスのシニアマネジングディレクター、ダン・コニグズバーグは、以下のように述べています。「リーダーシップのトップの地位に女性が就いている組織は、他と比べ、女性取締役会メンバーの数が2倍近くになります。逆もまた然りで、ジェンダーダイバーシティが高い取締役会は女性のCEOや取締役会議長を指名する可能性が高くなります。このことは、女性のCEOや取締役会議長の数が増えるにつれて、取締役会の多様性が向上するという重要な傾向を示しています。しかしながら、リーダーシップのトップの地位に就いている女性の割合は依然としてとても低く、世界中のすべてのCEOや取締役会議長のポストのうち女性が占める割合はわずか4%に過ぎません」


職場におけるジェンダー格差の解消は、公平性というだけでなく、効果的なガバナンスと包摂的な経済成長に関わる問題でもあります。

包摂的な成長と仕事の未来

仕事の未来を変容させつつある技術的・社会的転換の中を組織が舵取りしていくうえで、取締役会は非常に重要な役割を担います。取締役会メンバーがあらゆる角度から課題を検討し、常に新鮮な視点をもつためには、思考(と人)の多様性がきわめて重要です。

コニグズバーグは以下のようにも述べています。
「労働力の多様性向上と包摂的成長の促進は、デロイトの最優先事項です。これらの目標の達成を支援するために、デロイトは、女性の労働力参加を促すB20への関与、さらにはジェンダー平等を経済開発の中心に据えることなどを目指す「国連持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実現に向けたOECDとのコラボレーションなど、さまざまなイニシアチブに積極的に参加しています。デロイトはまた、取締役になる女性をサポートするプログラム「Board Ready」を世界中で実施することにより、取締役会の多様性を引き続き提唱しています」

注目すべきその他の調査結果:

アメリカスの取締役会はジェンダーダイバーシティがあまり高くない

  • 米国では、取締役会メンバーに占める女性の割合はわずか14%で、2015年版レポートから2%増となっている。女性取締役会議長の割合には進歩がなく、4%弱にとどまっている。
  • カナダでは、取締役会メンバーに占める女性の割合は18%に増加し、2015年から5%増となっている。女性取締役会議長は、2015年には6%だったが、2017年には5%に低下した。
  • 中南米全体では、取締役会メンバーに占める女性の割合はわずか7%で、女性取締役会議長は2%だった。

EMEAの進歩は国によって大きく異なる

  • クォータ制を最初に導入した国、ノルウェーは、取締役会メンバーに占める女性の割合が最も高く(42%)なっている。女性取締役会議長の割合は7%である。
  • 英国は、クォータ制を設けていないが、取締役会メンバーの20%と取締役会議長の3%が女性である。 
  • イタリアでは、取締役会メンバーに占める女性の割合は28%に増加した。しかし、女性取締役会議長の割合は2015年から14ポイント減少して9%となっている。

オーストララシア※の取締役会は多様性が向上しつつある

  • オーストラリアは、クォータ制を設けていないが、取締役会における女性の数は増え続けている。現在、取締役会メンバーに占める女性の割合は20%、女性取締役会議長の割合は5%である。
  • ニュージーランドは、2015年から最も大きな前進を遂げ、取締役会メンバーに占める女性の割合は28%(10ポイント増)に、女性取締役会議長の割合は11%(6ポイント増)に増加した。

※オーストラリア大陸・ニュージーランド北島・ニュージーランド南島・ニューギニア島およびその近海の諸島(インドネシアの領域を含む)を指す地域

アジア太平洋地域は他に後れを取っている

  • アジアの一部の主要経済国は8%と、世界の他の地域に比べてジェンダーダイバーシティが最も低くなっている。この地域でやクォータ制やその他の対策をとっている国はごくわずかである。 

本調査について

本調査においては、デロイト グローバルの委託により、MSCI ESG Research Inc.が、アジア太平洋地域、アメリカス、EMEAの44カ国7,000社近くの企業を対象に、取締役会の多様性に関するデータを収集しました。データは、2016年12月15日時点で集計されています。本レポートでは、このデータに基づき、取締役会の多様性向上に向けた進展を世界・地域・国レベルで分析しています。さらに、主要インダストリー(金融、消費財、テクノロジー・メディア・通信、製造、ライフサイエンス・ヘルスケア、資源・エネルギー)の取締役会に女性がどの程度登用されているかを明らかにしています。本データを補完する目的で、デロイト グローバルは、その他の20カ国におけるクォータ制やその他の取締役会の多様性に関するイニシアチブについて情報をまとめました。したがって、このレポートでは、合わせて64カ国における取締役会のジェンダーダイバーシティを高める取り組みを調査している。オーストラリア、日本、英国、米国の4名の取締役にインタビューを実施し、調査結果についての見解と世界各地における取締役会の多様性の進捗状況について洞察を加えた。

デロイト グローバル センター フォー コーポレートガバナンスについて

デロイト トウシュ トーマツ リミテッドのグローバル センター フォー コーポレートガバナンスは、世界中のデロイト メンバーファームが持つ、コーポレートガバナンスの重要分野の知識と経験を結集します。その使命は、コーポレートガバナンスの重要分野に関して、デロイトのプロフェッショナル、企業とその取締役会、投資家、会計専門家、研究者、政府による対話を促進することです。本グローバルセンターは2009年から、アジア、欧州、中東、アフリカ、アメリカスに44のコーポレートガバナンスセンターを開設しています。グローバルセンターのウェブサイトはこちら: www.global.corpgov.deloitte.com

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