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FASB、暗号資産の公正価値測定に関する暫定的な決定

暗号資産をASC820における公正価値にて測定すべきであるとのFASBによる暫定的な決定

暗号資産に係る会計処理と開示についてのプロジェクトに関するFASBの討議の内容を説明しています。<Heads Up Volume29, Issue 12 (2022.10.18)>

Heads Up Volume29, Issue 12 (2022.10.18)

デロイト米国事務所からHeads Upニュースレター(Volume 29, Issue 12) が発行されました。
当Heads Upでは、2022年10月12日のFASBの会合における暗号資産に係る会計処理と開示についてのプロジェクトに関するFASBの討議の内容について説明しています。FASBの討議では、以下の暫定的な決定がなされております。

  • 全ての公開及び非公開企業に対して、暗号資産をASC820における公正価値で当初測定することを要求し、その後の公正価値の変動は包括利益に計上する。(純利益又はその他の包括利益のいずれで表示するかは未決定)
  • 暗号資産が活発な市場で公表価格(quoted price)を持たない状況における代替的な測定手段を提供しない
  • 業界固有のガイダンスに別段の定めがない限り、暗号資産の取得に関連して発生した手数料やその他の取引費用は、費用として認識する

FASBでは、今後、暗号資産に関する表示、開示及び移行の要求事項について討議される予定です。

内容については、下記のHeads Upニュースレター(英語版)を参照ください。

Heads Upニュースレター Volume29, Issue 12
≫英語版
 

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