最新動向/市場予測

データ・マネタイゼーション

Analytics Trends 2015

将来的には、企業が利益を得るために、保有データを流動化することが当然に可能となるような仕組みを想定している。まずは、潜在価値を秘めたデータなのか、無価値な情報なのかを見極めることが大切だ。

Analytics Trends 2015

『ビジネス・アナリティクスにまつわる一時期の狂騒も、やや下火となりつつある』。もしそのように感じられるとすれば、それは企業のビジネス・アナリティクスの活用への関心が失われつつあるからではない。むしろアナリティクスは進展をつづけ、いまや全世界におけるビジネス上の意思決定のメインストリームとなりつつある。アナリティクスは、いわば我々が息をする空気そのもの、我々が航海する海そのものになろうとしているのだ。

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データ・マネタイゼーション

「データを情報として管理するだけでなく、価値ある資産としても評価するべきだ」と主張するアナリストやリサーチャーが増えている。将来的には、企業が利益を得るために、保有データを流動化することが当然に可能となるような仕組みを想定している。消費者の消費行動がオンライン、特にモバイルアプリケーションへと軸足を移してゆく中で、その消費行動の副産物として生成されるデジタルデータは計り知れない潜在価値を秘めている。反面、そのデジタルデータが単なるゴミ、すなわち「無価値な情報」にすぎないケースも存在する。まずは、目の前にある状況が、このどちらに該当するのかを見極めることが大切だ。


一部の業界において、データ・マネタイゼーションに向けた動きは明らかに自然な流れとなっており、新商品開発・新サービス開発にもこうしたアプローチが採用されるようになってきている。しかし、それ以外の業界では、データ・マネタイゼーションへの反応は様々だ。コンテンツ提供事業に伴うリスクを正しく認識せずに、安易にこうした事業に手を出す企業も多い。こうした企業の多くは損失を出してしまうか、そうでないにしても実際に利益を出せるようになるまで長い時間がかかってしまう。

ここでいうリスクの一部は、データ・マネタイゼーションというトレンドにプライバシーへの脅威を感じる規制当局や消費者に起因している。これに加え、データサイエンティストの中からも、自分たちの行っている分析の社会的有用性について懸念の声を上げる者が増えてきている。ある著名な在野のリサーチャーは、現在、社会的に好ましくない結果を生み出しうるデータアナリティクス・アプリケーションを検証する本を執筆している。個別の状況はさておき、データ・マネタイゼーションの気運が高まるとともに、データにまつわる倫理問題の重要性は増してゆくことも認識しなければならない。

昨今は「データは大量にあればあるほど良い」といった風潮が見られる。しかしその実、保有するデータ量が大きくなればなるほど、課題も増える。データの収集、保管、保護は、かなりのコストを伴うのだ。

 

The So What?

超大作ヒーロー映画でときどき目にする展開に、ヒーローまたは悪役が「想像していたよりもはるかに強力な武器を手に入れてしまう」というものがある。えてして登場人物はその超強力な武器をうまく使いこなせず、そのせいで大惨事または大爆笑を巻き起こしてしまう。どこかで聞いたような展開ではないだろうか。
データは資産としての潜在価値が非常に高いため、データという資産を軸に経営戦略を立て直している企業もある。まずインターネット系企業、そしてこれに続き旧来型の事業会社の中から、この戦略の立て直しの成果が出始めている企業もある。しかし多くの企業はやはり、この大きな潜在価値を秘めた「データ」という資産に付随する大きな「責任」を、まだ過小評価している。ここでいう「責任」とは、事業経営に付随する責任にとどまらず、より広く社会に対する責任をも意味している。「データ倫理」を聞きなれない言葉だと感じる企業こそ、自社のデータ戦略において、「データ倫理」をもっと重視するべきなのかもしれない。

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