最新動向/市場予測

税務アナリティクス

Analytics Trends 2015

企業の税務専門家たちは、数字を関心事としている割に、アナリティクスへの対応が遅れてきた。 先駆けとしてこの分野に着手し始めている企業は、まずはタックスプランニングに焦点を当て、節税や、異なる税務戦略がどのようなインパクトを財務にもたらすかをより深く理解しようと試みている。

Analytics Trends 2015

『ビジネス・アナリティクスにまつわる一時期の狂騒も、やや下火となりつつある』。もしそのように感じられるとすれば、それは企業のビジネス・アナリティクスの活用への関心が失われつつあるからではない。むしろアナリティクスは進展をつづけ、いまや全世界におけるビジネス上の意思決定のメインストリームとなりつつある。アナリティクスは、いわば我々が息をする空気そのもの、我々が航海する海そのものになろうとしているのだ。

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税務アナリティクス これは金脈の発掘か?

企業の税務専門家たちは、数字を関心事としている割に、アナリティクスへの対応が遅れてきた。

先駆けとしてこの分野に着手し始めている企業は、まずはタックスプランニングに焦点を当て、節税や、異なる税務戦略がどのようなインパクトを財務にもたらすかをより深く理解しようと試みている。

総じて企業は自社の税務に関する状況を系統立った形では把握できておらず、「税務に関する個別状況や変数を、最終的な納付税額と紐づけるモデル」を開発することは困難であった。さらに、税制や税制に関するデータは一般的に非常に複雑であることも障壁のひとつとなってきた(この障壁は特に、異なる法管轄下で横断的に事業を展開している多国籍企業にとって顕著である)。

しかしこうした困難はありつつも、税務担当役員が「事実に基づいた洞察」を得るためのデータセットの共通化は進展を見せており、これは良い兆しである。特に、CFO(最高財務責任者)やCAO(最高会計責任者)はアナリティクスへの関心が高く、そこに税務アナリティクスの観点も加味することで、より大局的な視点から組織のデータを分析することができるようになるだろう。

現在、税務アナリティクスで高い関心を集めている分野のひとつとして、特定状況下における税額レベルを解析・予測するシミュレーションモデルが挙げられる。昨年度の税率が32%、前四半期の税率が34%であった場合、経営層はこの変化が何に起因しているのかを理解したいのだ。

将来的に、企業のタックスプランニングは現在より戦略的・分析的なものへと変化してゆくであろう。明敏な税務担当役員たちはそれに向け、現在、データインフラの構築、人材・スキルの獲得、管理職層との将来ビジョンの共有などを通して着々と準備を進めているところだ。これまでも定量的手法が活用されてきた税務の分野だが、新たな展開を迎えようとしている。


The So What:

これから税務アナリティクスを導入しようとしている経営層は「準備を怠るな」を金言として臨むのが良いだろう。昨今、各国政府は企業に対し、ますます標準化された電子形式で税関連データの提出を求めるようになってきている。こうした政府の取り組みは、何も効率化を進めたり、わずかばかりの紙資源を削減したりすることだけを目的としているわけではない。政府の側にも、技術面の観点や産業政策の観点からアナリティクスを行いたいという要請があるため、こうしたデータの標準化・電子化を進めているのだ。これに伴い、当局による税務調査の手法も変わってきている。企業は大量データというパンドラの箱を開けてしまう前に、自社データの分析が自社のどのような特性を明かすことになるのかについて、自ら正しく理解し、準備しておくことが重要となるだろう。

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