最新動向/市場予測

AIのモラルライセンスについて考える

地域社会と対話する上での道徳や倫理の必要性

概要(本文より)

AIシステムは、機械翻訳、自動運転車、音声アシスタント、文字と手書きの認識、広告ターゲティング、製品のレコメンデーション、音楽認識、顔認識など、さまざまなソリューションを実現することができます。その中でAIは指示、アドバイス、測定の報告、情報と分析の提供、実行された作業の報告、自身の状態の報告、シミュレーションの実行、仮想環境のレンダリングに使用されています。数年前には不可能と思われていたソリューションが、今では私たちが毎日使う製品やサービスに組み込まれているのです。

AIに対する私たちの見方も変わりました。 AIを動力とする解決策が人間の弱点の一部に対抗するという期待は、AIが実存的な脅威であるかもしれないという恐れに変わったのです。最初は、規制によってAIがどのように使用されるかを制御できると考えられていました。公開書簡が政府に送られ、署名者の長いリストが添付され、規制の制定を求められましたが、これは実を結びませんでした。最近では、AI対応ソリューションの開発を導くための倫理原則の開発に焦点が当てられています。これらの原則は、私たちがAIに何を求めているのか(何を避けたいのか)を抽出した有用なものですが、特定のソリューションがどのようにそれらを遵守すべきかを説明するには至らず、十分ではありません。最近では、デザイン(およびデザイン方法論)によってこれらの原則を適用できるようになることが期待されていますが、デザインだけで十分であるかどうかは定かではありません。

問題を最小限に抑えながらAIの価値を実現するという課題に取り組むためには、次の3つの論点によって複雑になっています。

  • AIとは何であるか、したがって問題が何であるかを理解するという定義上の課題
  • 技術(AI)ソリューションを社会規範に合わせるという課題
  • 異なるコミュニティ同士(社会的世界)の橋渡しをするという課題―構成員が現実世界をどのように理解し、考えているかを形作る、社会における異なる文化的セグメントを繋ぐ

本稿では、上記の論点をそれぞれ順番に議論していきます。

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The Age of With - 人とAIが協調する社会

The Age of With 人とAIが協調する社会

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翻訳監修者/執筆者プロフィール

毛利 研 (もうり けん)
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス
マネジャー

人工知能関連の実装能力、業務経験が豊富なだけでなく、機械学習/深層学習に掛かるアルゴリズムの研究開発、同テクノロジーを活用したビジネスモデルの企画、戦略策定、アナリティクス組織立ち上げを強みとする。特に、自然言語処理およびマーケティングオートメーション領域に関して多くの経験を有し、アナリティクス組織への高度化支援やデータ分析活動の助言、データサイエンスの教育事業に従事。

大場 久永
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス
マネジャー

金融機関を主軸として、アナリティクスに関わるアドバイザリー業務に従事。信用リスクやAML領域、不正検知における機械学習及び深層学習の活用などを強みとする。また、サイバーセキュリティにおけるアナリティクス活用なども推進しており、金融機関における幅広い領域での業務経験を有する。

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