調査レポート

ファミリーオフィスハンドブック

大望を実現する、リスクを管理する、豊かなレガシーを残す

ファミリーオフィスの設立やオペレーション、あるいは既存のファミリーオフィスのサービス拡張において、ファミリーの財産を適切に管理、保護、成長させるためには慎重な分析とプランニングが求められます。

ファミリーオフィスの設立を決断する

大きな資産を築いた個人富裕層とそのファミリーには、多くの場合、新しい世界が開かれます。ファミリーが複雑さを増した資産に慣れていくにつれ、エキサイティングな機会もあれば、新たな課題が発生することもあります。ファミリーの財務管理を金融機関に頼らずに、ファミリーオフィスを設立することも、重要な決断のひとつでしょう。

ファミリーオフィスの設立は大きな一歩であり、ロジスティクスやオペレーション、そして感情面でも多くの点を考慮する必要があります。とはいえ、その一歩は、ここ数十年の間に多くの人々が行ってきた、思い切った一手なのです。富裕層は、資本市場の不確実性が続く中、現在そして将来の世の中に影響を与えるためにリソースを活用したいという思いから、投資方針の決定は人任せにせず、今まで以上に主導権を握るようになってきています。また、リスクが高まり、投資詐欺やサイバー犯罪が多発するこの時代の中で、ファミリーリスクマネジメントに制度的なアプローチを採用する富裕層ファミリーも増えています。このようなプロセスは、ファミリー財務においてテクノロジーが進歩し、依存度が高まっているという追い風を受けています。

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