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グローバル・キャッシュ・マネジメント

季刊誌「百家争鳴」第1号(2012年11月)

ビジネスのグローバル化が進んだことで、ファイナンス組織に対する要求がますます高度化し、キャッシュ・マネジメントも、その高度化が求められています。日本企業は、グローバルレベルでいかに資金効率を高め、増大する為替リスクにどのように対応することができるのでしょうか。-季刊誌『百家争鳴』第1号(2012年11月)

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Issue - いま、なぜグローバル・キャッシュ・マネジメントか?

✔貴社は以下のチェック項目すべてにYesと答えられますか?
グローバル・キャッシュ・マネジメントの達成度チェック

□ グループ全体のキャッシュの残高やその動きを主要通貨別に適時に把握できる

□ グループ内での為替取引等、決済手段がコントロールされている

□ グループ内における資金の需要が予測できる

□ M&Aなど投資案件の検討開始段階で最適な資金調達手段の目途が立てられる

□ グループ内に点在するキャッシュを必要に応じて機動的に動かすことができる

上記の項目すべてに対応できている日本企業は多くありません。
しかし、事業環境のグローバル化が進む中で、企業の重要な経営資源の一つである「資金(カネ)」がグループ本社でコントロールできないでいることは、CFOとして無視し続けることはできないでしょう。

Case Study - グローバル企業におけるキャッシュ・マネジメントの実際

「全体最適」の思想に基づく本社での一元管理を徹底

個社の自立性を重んじる日本企業では、各子会社が資金を管理する傾向にあり、グループ本社が直接コントロールすることが難しいとされています。一方、グローバル企業では、「資金は本社がコントロールする」という考えが浸透しており、トレジャリー部門が一元管理しているのが一般的です。グローバル企業のトレジャリー業務を見ると、「全体最適」の思想に基づき、本社がコントロールしやすい仕組みになっていることがわかります。

事例で見られるようなグローバル企業は、統一されたオペレーションにより、資金ショートや為替変動などの様々なファイナンス・リスクを抑え、コストを削減していくことで、競争力を高めています。また、重要な経営資源である「資金(カネ)」をグリップすることで子会社への牽制を利かせ、グローバルに事業を拡大しながらも、グループとしての統制を確保することを可能にしています。

Insight - グローバル・キャッシュ・マネジメント

グローバル・キャッシュ・マネジメントのステップ ― いかに「壁」を突破し、高度化を高めていくか?

グローバル・エクセレント・カンパニーでは「全体最適」が継続的に実現されていますが、最初からすべてが整っていたわけではありません。その過程には、大きく2つの壁があると考えられます。

第一の壁は、「仕組みの壁」。事例で取り上げられたように、オペレーション統一化や共通システムによる「見える化」を実現するためには、各社の既存の仕組みを大きく変えることになり、相当の反発と多大なるコストが予想されます。

加えてグローバルレベルでの財務戦略を遂行できる人材を確保し、育成していくことが求められます。これが第二の壁‐「ヒトの壁」です。
グローバル「全体最適」の実現は一朝一夕には難しい問題です。
改革を推進するCFOの強いリーダーシップのもと、トレジャリー組織の強化と金融機関とのリレーションシップのあり方を整理し、各社に合ったグローバル・キャッシュ・マネジメント体制を確立していくことが大切です。

成功に向けた3か条

 

1. CFOからグループ会社への強いメッセージ

2. 高い専門性とマインドを持ったトレジャラーの組織化

3. 健全なバンクリレーションの確立

全文PDFダウンロードはこちら

どんな企業でも、お金を必要とするときが危険なのではなく、成功して楽に資金が調達できるようになったときこそ、危険なのである
フォード・モーター創設者 ヘンリー・フォード

いま、なぜグローバル・キャッシュ・マネジメ ントが必要なのでしょうか?
グローバル企業における キャッシュ・マネジメントの実際はどうでしょうか?
グローバル・キャッシュ・マネジメントの 実現に向けて何が出来るのでしょうか?

本号は、いま、日本企業に問われるグローバル・キャッシュ・マネジメントのあり方について考え、議論のきっかけを与えます。

(2.15MB, PDF)

CFOの“the Trusted Advisor"となるために

デロイト トーマツ グループでは、様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指したサービスを展開しています。われわれは、グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供し、CFOにとっての“the Trusted Advisor"となることを目指します。

 

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グローバルトレジャリーマネジメント
デロイト トーマツ グループは専門チームを設置して、クライアントの資金効率の最適化と財務リスクの最小化を実現するための活動を支援します。グローバル経済の環境下においては、為替・金利・税金などを適切に管理することは、競争優位の源泉にもなりえます。我々は本社財務機能のあり方やグループ資金ストラクチャー策定といった構想策定から為替ヘッジポリシー/プロセスの策定などの個別施策まで幅広いサービスを提供します。

 

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