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Ambition - グローバルで戦うために

季刊誌「百家争鳴」第5号(2013年10月)

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と賞され、世界のビジネスを牽引していた日本企業。今やその面影も薄れ、国際競争力は大きく低下しています。世界を舞台に戦うべく、CFOはいかにファイナンスを変革し、より高い価値を提供できるのか。One Companyとして、いかにビジネスを支える仕組みの標準化を実現するか、そのためのアプローチについて考えていきます。-季刊誌『百家争鳴』第5号(2013年10月)

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Issue - グローバル化のボトルネックになっているのは何か?

世界から取り残される日本

日本の国際競争力の低下が著しい。IMD*の世界競争力ランキングでは、90年代中盤までトップ5圏内だったが、その後大きく順位を下げ、ここ数年は20番台で推移している。Forbesグローバルランクにも1995年には500社中141社(28%)、100社中37社(37%)が入り、圧倒的な存在感があったが、2013年には、それぞれ62社(12%)、10社(10%)に減少した。
*1 IMD - スイスの国際経営開発研究所

国際競争力向上に向けた取り組みと課題

経済同友会の調査によると、多くの経営者は、国際競争力向上のため、商品力やコスト競争力に加え、情報力、経営スピードが必要だと認識している。しかし、それを支えるファイナンス機能は、グローバルレベルでの統合が進まず、効率化そしてその先の付加価値を提供するところまでは行き着いていない。

ファイナンス機能はグローバルで戦う準備ができているか?

昨今、成長目覚ましい新興国企業では、先進企業のベストプラクティスを瞬く間に取り入れてグローバル共通のインフラを整備し、高い競争力を生み出している。グローバルレベルで高い商品力やコスト競争力を生み出すには、それを支えるデータやプロセス、システムなど、ビジネスを支える仕組みを統一し、その上で効率化や付加価値の提供に注力していく必要がある。
日本企業では、マーケティングや製造といったビジネスサイドのグローバル統合は進む一方で、経理や財務などファイナンス機能は遅々として進まないのが現状だ。このままでは、グローバルでの戦いを後押しするどころか、ボトルネックとなりかねない。

Case Study - いかにしてグローバル統合を実現させるか?

自社にとっての最適解を見出す

先進企業は、それぞれ独自のスタイルでグローバル統合を実現している。企業の置かれている経営環境やビジネスモデル、そして有しているリソースが異なれば、当然とり得る手段も異なる。自前でSSC*1に集約するか、BPO*2ベンダーに委託するかなど、他社の真似をするのではなく、自社にとって最適なオペレーションモデルを見つけることが成功のカギである。
*1 SSC - シェアードサービスセンター  *2 BPO - ビジネスプロセスアウトソーシング

確実に段階を踏んでいく

歴史のある企業ほどグローバル統合の道のりは険しく、一朝一夕には成し遂げられない。事業展開の広がりやその深さに合わせ、段階を経ながら長期的に取り組む必要がある。ある欧米企業は、本国の規模が小さいことから、各地域の多様性を尊重しながら進めている。また、ある日本企業では、比較的変革が容易な本国(日本)以外の拠点から順に進めている。

Insight - 高い目標を掲げ、変革の道を突き進む

グローバルに遅れをとる今こそ大志(Ambition)を抱く

「グローバル化」が真に意味することは、いかなる壁をも超えてOne Companyで戦うことにある。業績情報の一元管理、経理・財務オペレーションの統合・・・、グローバルカンパニーでは、データやプロセス、システムなどビジネスを支える仕組みの標準化を当然のごとく実現している。そして、さらにその先へと目標を移し、企業経営の要としてファイナンス機能がビジネスを牽引している。あくまでも、グローバル統合は最低限備えるべき必要条件に過ぎないのだ。
戦後復興期の日本の成長を支えたのは高い目標であった。現状の延長線上で考えていても成長はない。いかにしてグローバルNo.1となるか。そのために、ファイナンス機能はどうあるべきか。まずは「将来ありたき姿」を定める。そして、その達成に向けた要件を明らかにする。変革の道筋を描き、覚悟を持って進むCFOの強いリーダーシップが求められている。

グローバルで戦うための3つの心得

 

1.高い目標を掲げる

2.目標達成に向けた要件を定める

3.リーダーシップを持って邁進する

全文PDFダウンロードはこちら

目指すものがあるならば、現状にとどまらないことを決心しなければならない

銀行家 ジョン・ピアポント・ モルガン

 

グローバルで戦うにあたり、ビジネスを支えるファイナンス機能が統合・効率化されないままではスタート地点にも立てません。現状にとどまることは、ますます競争から取り残されることを意味します。

CFOは何を目標とし、どのような道筋を描き、実行していくべきか、本号が示唆を与えます。

(2.1MB,PDF)

CFOの“the Trusted Advisor"となるために

デロイト トーマツ グループでは、様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指したサービスを展開しています。われわれは、グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供し、CFOにとっての“the Trusted Advisor"となることを目指します。

 

関連サービス

CFOプログラム
CFOプログラムは、様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指すデロイト トーマツ グループによる包括的な取り組みです。われわれは、グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供します。

CFOサービス
CFO及びCFO組織の変革のみならず、企業にとって必要なCFO機能の進化をサポートします。

ファイナンストランスフォーメーション
ファイナンストランスフォーメション(ファイナンス組織変革)では、企業のファイナンス組織が進化に向けて取り組むべき10テーマ(ソリューション)を定義し、デロイト トーマツ グループの各ファンクション(監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等)の専門性の連携を図り、サービスを提供します。

 

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