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Next CFO Society

企業・業界を超えた次世代CFOコミュニティ

Next CFO Societyは、日本を代表する企業において、次世代を担うファイナンスパーソンを対象とした、コミュニティです。企業・業界を超えたネットワークを構築することで知識・経験の継承の場を提供し、CFO人材輩出に貢献することを目的としています。各方面から一流の講師陣を招き、CFO組織が直面する様々な課題についてディスカッションを行います。各年にて設定した通年テーマに基づき、キャンプを中心として年3回のセッションを開催しています。

次世代の経営モデルへの進化を遂げるためにファイナンス組織が果たすべき役割

Next CFO Camp 2015

2015年のNext CFO Societyでは、年間テーマを「次世代の経営モデルへの進化を遂げるためにファイナンス組織が果たすべき役割」と題し、コーポレートガバナンスに対する各社の取組の現状を踏まえたワークショップをはじめ、ファイナンス組織をリードするリーダーとしての自己変革への挑戦、及びファイナンス組織のあるべき姿、それに向けてのアクションプランについて、参加者間で活発な意見交換がなされました。

オリエンテーション

キャンプ事前のオリエンテーションでは、有限責任監査法人パートナーの北爪雅彦より、「コーポレートガバナンスと取締役会の役割」と題して解説を行い、参加者間で課題認識の統一をしました。コーポレートガバナンスとは何か、また、取締役会の役割とは、といった基本的な解説に始まり、わが国におけるガバナンス改革の概要やその背景、今後日本企業が具体的にどのように対応していくべきかといった提言がありました。
参加者にはキャンプに向けての事前課題も提示され、各自キャンプに向けて自社におけるガバナンスについての理解を深めることとなりました。当日は合わせて懇親会も開催され、参加者同士のネットワーキングの場となりました。

Camp Day 1

キャンプ1日目のワークショップでは、トーマツによる取締役会の各国事例の紹介の後、事前課題をふまえ、参加者間で自社取締役会の議題やコーポレートガバナンスコード対応状況についてディスカッションし理解を深めました。
その後、オリックス銀行株式会社代表取締役社長 浦田晴之氏より、経営実務の観点からコーポレートガバナンスの在り方について講話を頂きました。オリックスは創業当初から米国会計基準を採用。ニューヨーク証券取引所にも上場し、欧米のガバナンスの在り方を参考にしながらも、独自の仕組みを構築しています。一方で、「どんなにいい仕組みがあっても、運用する人次第でガバナンスは大きく変わる」と浦田氏は指摘しました。

Camp Day 2

キャンプ2日目では、マーケットの第一線で活躍するHCアセットマネジメント株式会社代表取締役社長 森本紀行氏に講話をいただきました。森本氏のお話は金融行政の大転換の背景についての説明から始まり、コーポレートガバナンスと資金調達の関係へと広がりました。そして、産業金融のあるべき姿を実現するためには産業界と金融界の連携が不可欠であり、ガバナンスの高度化と資金調達の高度化が深く結びついているということを、具体的な事例を交えながら語っていただきました。
ワークショップでは、海外企業のファイナンス組織構成についてインプットを行った後、日本のファイナンス組織として各社が目指すべき経営モデルや今後各ステークホルダーへ提供しうる付加価値について考察しました。最後に今後に向けたアクションプランの共有を持って会を締めくくりました。

フォローアップ懇親会

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社パートナーの篠田昌典より、本年度各講義の論点整理と振り返りを行い、年間テーマとその内容について今一度理解を深めました。
後半は参加者の皆様からキャンプで作成したアクションプランの実施進捗を発表していただきました。キャンプで得た知見について実際にCFOと会話しプロジェクトの創始に至ったケースや、取締役会で無駄の無い協議を行うための情報システム整備を推進しているケース、取締役会周辺の組織体系の見直しを計画しているケース等が共有されました。各人の発表に対して、他の参加者からは自社の現状と比較した多数の質問も出され、活発なディスカッションの場となりました。

動けCFO、会社が変わる

中内 重郎 氏
(コチ・コンサルティング 上海 代表

株式会社イマジカ・ロボットホールディングス 社外役員 他)


外資系企業の日本法人で10年に渡りCFOを務め、その後、上海に日系企業支援会社を設立し、コンサルティングを提供なさっている中内重郎氏をお招きし、CFOの職責と責務についてご講演をいただきました。CFO職が「楽しかった」とおっしゃる中内氏に、CFO当時のご経験や、現在携わっておられる中国事業での課題を踏まえながら、次世代CFOに向けてのメッセージを頂きました。

CFOは経営の番人であり、ナビゲーター

CFOの最重要ミッションは、会社の方針に沿って、コーポレート価値をいかに最大化していくかにあると中内氏は説きます。そのためには、社内のすべてのデータを社内で最も早く取得できるというCFOの利点を生かした、経営意思決定に積極的に提言していくことが必須と解説。この時、日ごろ現場を歩いて得た情報と結果(数字)の双方を踏まえ、現場をコントロールすることがCFOの役割と背景であると補足します。ここに中内氏自身、数字を把握することで、経営を動かすというCFO職の面白さを感じていたと述べられました。

経営最適化と、昨今の課題への提言

中内氏いわく、「経営はヒトであり、可視化であり、プロセス」。グローバルにおいてもそれは同じことで、グローバルオペレーションがCFOの管理下に整備され、人材の適材配置、プロセスの標準化・可視化が適切になされていることが重要だと述べられました。また、昨今議論されている本社機能の経費についても言及し、これらは専門家を擁しつつ、必ずCFOの傘下に置くべきであると説きました。本社機能をどのようにスリム化していくかを考えることは企業全体の利益を最大化する上では欠かせない視点であることを強調されました。

(2015年3月開催)

CSV時代の経営管理のありかた

水上 武彦 氏
(株式会社クレアンCSV/シェアード・バリューコンサルタント)

藤井 剛 氏
(デロイト トーマツ コンサルティング株式会社 イノベーションストラテジー 執行役員 パートナー)


企業による社会貢献への期待が高まる中で、元々「社会のために」という意識が強いとされる日本企業は、このグローバルなCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)のトレンドをどう捉えるべきなのでしょうか。日本におけるCSV議論の第一人者である株式会社クレアンの水上氏、そしてデロイト トーマツ コンサルティング株式会社の藤井氏より、CSVというアジェンダを経営者としてのCFOとCFO組織の目線を踏まえてご講演いただきました。

CSV経営について

1990年以降急速に普及したCSRは、コンプライアンスの時代を経て、サステナビリティへの貢献に対応するCSVという概念に進化を遂げています。CSVは企業による社会問題の解決への期待に応えるとともに、競争優位獲得のための企業戦略として、新たなビジネスチャンスと利益を企業にもたらします。主に欧米の企業で行われている様々なCSV事例とともに、日本企業が今後取り組むべきCSV経営について水上氏よりお話いただきました。

競争優位獲得・企業価値向上のためのCSVとは

CSVは決してCSRの延長線上にあるものではなく、「グローバル市場での勝ち残りに必須のイノベーション戦略」として、全社をあげて積極的に取り組むものであると藤井氏は述べられました。そのためには、企業がビジネスを進める「大義」を中心として、これまでの製品価値や価格等の既存の枠組みにとらわれない新たな経営スタイルを求めるべきであり、その実現のためには、社内外のステークホルダーをうまく巻き込む必要があります。これらの経営管理体系のありかたの見直し、再構築の方向性の模索が、次世代のCFOとCFO組織にとってのチャレンジといえるでしょう。

(2015年1月開催)

ファイナンス組織力の向上に向けて

2014年サマーキャンプ
「ファイナンス組織力の向上に向けて」

2014年サマーキャンプでは、テーマを「ファイナンス組織力の向上に向けて」と置き、厳しいグローバル競争に挑む上で、ファイナンス組織が情報収集・分析力を高め、事業部門に的確な示唆を提供できる体制を整えることの意義について考えました。

第一部 特別講演

参加者それぞれの課題認識を共有した上で、課題を解決し、ファイナンス組織力を高めるためのインプットを講師から得ました。
2つの特別講演として、元AIGジャパン・ホールディングス株式会社 副会長 近藤 章 氏による「私の会計・税務の専門家とのお付き合い」、元住友商事株式会社 代表取締役副社長 島崎 憲明 氏による「企業の持続的成長とCFOの役割」を、お2人の経験をふまえてお話し頂きました。

第二部 グループディスカッション

グループディスカッションは「ファイナンス組織力の向上に向けたアクション~いかにして経営判断に資する、情報の収集、分析、示唆を行っていくべきか、情報チャネル、人財、システムの観点から~」と題し、特別講演でのインプットをベースに、活発なディスカッションを重ね、課題解決に踏み出すために必要な論点を整理しました。

(2014年9月開催)

企業価値向上を目指した連結経営戦略

藤田 純孝 氏
(日本CFO協会理事長 / 元伊藤忠商事株式会社 代表取締役副会長)

日本企業を取り巻く経営環境が大きく変化し、各社には経営能力のさらなる強化が求められているなか、企業価値向上のためにCFOが果たすべき役割も広範になっています。
今回は、伊藤忠商事にて、CFOとして経営改革を実行し、強固な連結経営を実現されたご経験をお持ちの藤田氏よりご講演いただきました。
 

収益拡大と財務体質改善のための経営改革

藤田氏からは、自らの率いた経営改革に関するご説明に続き、それを元に連結経営に必要な視点を示していただきました。収益拡大と財務体質の改善を同時に目指した伊藤忠での経営改革では、リスク管理の高度化と企業価値向上双方を実現する投資判断基準を導入し、継続的にビジネスポートフォリオを再構築したことにより収益回復を実現したという実践的なお話がありました。

企業価値向上のためのコーポレートガバナンス

また、連結経営におけるコーポレートガバナンスの重要性についても強調され、企業価値向上のために、自社に合ったガバナンスの形を追求し、実現していくこと、そのためには、各機能の経営能力を高める必要があることを述べられました。

(2014年6月開催)

4つの会計領域とグローバル化への対応

高原 宏 氏
(武田薬品工業株式会社 前 コーポレート・オフィサー 経理部長)

ビジネスのグローバル化が進むにつれ、ファイナンス組織はよりいっそう専門性を高めると共に、グローバル化等の経営環境への柔軟な対応が求められています。
今回は、米ミレニアム社、スイスのナイコメッド社のM&A等を通じ、急速なグローバル化を遂げた、武田薬品の高原氏よりご講演いただきました。

ファイナンス人材に求められる役割

講演冒頭には、4つの会計領域(財務会計、管理会計、資金会計、税務会計)全ての知識・経験が必要であるだけでなく、それをマネジメントに易しく説明できること、そして、グローバル競争を勝ち抜くために戦略的提言を行い、財務数字を動かせることが重要であること。さらに、それらを実現できる能動性を併せ持つ人材の育成が重要であることを示唆として提起いただきました。

グローバル化への対応

その4つの領域について、急速なグローバル化の中で、武田薬品はどう課題を捉え、どう乗り越えたのかについて、具体的な取り組みをご紹介いただきました。中でも、高原氏自身がCFOとして直面した移転価格税制をめぐる対応においては、御経験に基づき、時系列に沿った御説明の元、そこから得られた教訓についてお話いただきました。

(2014年3月開催)

危機の中で明日を拓くCFO「新論」

新貝 康司 氏
(日本たばこ産業株式会社 代表取締役副社長)

ビジネスのグローバル化が進むにつれ、日本企業によるクロスボーダーM&Aの件数が近年増加しています。一方で、買収後の統合やグローバル経営に困難を感じる企業も多いというのが現状です。
今回は、2007年に当時日本企業として最大規模である、英ギャラハー社の買収をCFOとして担当し、グローバル経営体制を作り上げられた、JTの副社長・新貝氏より御講演をいただきました。

先を見据えた変革

将来を見据え、早い段階からグローバル化や、事業合理化の必要性を感じて、危機感を持って必要な改革を断行し、大型のM&Aを手がけられた、ご自身のキャリアを振り返り、ご経験やお考えを伺いました。

M&Aの経験を振り返って

M&Aにおいては、徹底的な準備が必要であることを強調され、事前に買収先の企業を調べぬくこと、経営やガバナンスのあり方についてビジョン・戦略を持つこと、的確なスキルを持った専門家チームをつくること等の重要さについてお話いただきました。

お話は、あるべきグローバルガバナンスの形、CFOやファイナンス組織の役割、人材登用のあり方等多岐に渡り、変革に必要な視野の広さと変革に対する覚悟を感じさせられる会となりました。

(2013年12月開催)

次世代ファイナンス組織に向けた変革の道

2013年サマーキャンプ
「グローバル競争を勝ち抜くためのファイナンスの役割」

2013年サマーキャンプでは、テーマを「次世代ファイナンス組織に向けた変革の道」と置き、グローバルでの厳しい競争に挑む上で、ファイナンス組織はどのような役割を担うべきか、そのための改革の道筋を議論しました。

第一部「Vision ─変革の視点を持つ」

グローバル時代の中、CFOそしてファイナンス組織に求められる役割及び機能とは何か、次世代ファイナンス組織の姿について考えました。
旭化成株式会社 常任相談役 蛭田 史郎 氏より「多角化経営とバリューマネジメント」と題するご講演、パナソニック株式会社 元代表取締役副社長 兼 CFO 川上 徹也 氏より「経営改革とCFO の役割」と題するご講演をいただきました。

第二部「Design ─変革の道筋を描く」

ファイナンス組織の将来あるべき姿とそれに向けた課題を、ワークショップを通じて整理し、参加者間で、グループごとにそれぞれの課題を共有の上、どのように取り組んでいくのか考えました。

(2013年9月開催)

これからの時代に求められるCFOとは

内野 州馬 氏
(三菱商事株式会社 代表取締役 常務執行役員 コーポレート担当役員(CFO))

CFOはファイナンス組織の長でありながら、経営陣の一員でもあります。ビジネスのグローバル化が進むにつれ、業務範囲は多岐に渡ると共に複雑さを増し、経理・財務の延長線だけではその役割を捉えることはできません。
その様な課題意識を持ちつつ、この4月にCFOに新任された三菱商事の内野氏より、就任時からの御経験を振り返りながら、御講演をいただきました。

多様なCFOのステークホルダー

「CFOになってからでは遅い」-Next CFO Societyメンバーへの激励を込めた言葉から始まった講演の中では、CFO就任の挨拶周りや直面した課題を例に取り上げ、金融機関や機関投資家、税務当局など、各ステークホルダーとのリレーションをいかに構築していくかについてお話いただきました。

海外機関投資家とのコミュニケーション

財務IRでは、商社という独特のビジネスモデルを海外機関投資家に理解してもらう試行錯誤の過程を御紹介されました。単に、業績や株価といった数値を示す のではなく、それがどのように生み出されるのか、なぜそれが可能なのか、それが他社とどう違うのか、自社の「企業価値」の本質を追求し、伝えることで理解を得る、シンプルではありながら示唆に富んだお話をいただきました。

それぞれの事例を通じ、様々な形でCFOが企業価値向上に貢献するために、もつべき視座、視野、視点を考える会となりました。

(2013年6月開催)

グローバル企業のCFOに必要なスキルと人材育成

安藤 秀昭 氏
(デルタウィンCFOパートナーズ 代表取締役社長)

昨今、日本企業のビジネスのグローバル化が加速度を増す中で、CFOに対する要求も高度化、複雑化しています。
今回は、CFO人材を専門に企業にご紹介・派遣を行われているデルタウィンCFOパートナーズの安藤氏を講師にお招きし、御講演をいただきました。

CFOに求められる知識・スキル

講演の中では、独自に開発されたチェックシートをご紹介いただき、企業価値向上やスピード感をもった経営に対する市場からの要請が強くなる中で、CFOに求められる知識やスキルが広範かつ高度なものとなってきていることをお話いただきました。
また、大企業の財務部門だけでなく、複数企業にCFOとして携わった御自身の経験にも触れ、よりチャレンジングな環境に身を置き、視野を広げ切磋琢磨していくことの重要さを強調されました。

(2013年3月開催)

企業経営における会計の仕組み・重要さ

金児 昭 氏
(日本CFO協会 最高顧問)

会計基礎としての「簿記」。しかし、多くのファイナンスパーソンにとって、この簿記が、会計に対する苦手意識を生み出す原因の1つになっていると考えられます。
今回は、信越化学工業にて長年に渡り、経理・財務を支えられた金児氏を講師にお招きし、著書を題材に御講演をいただきました。
 

金児のBu-Ki(武器=Weapon)=Book(決算書)‐Keeping(経営=仕分け)=Financial Statements-Management (Journalizing)

借方や貸方といった、従来の簿記用語を使わずに、企業経営における会計の仕組みを理解するという画期的な、同タイトルの著書をご紹介いただき、実務にあたることの大切さをお話いただきました。

(2012年12月開催)

グローバル化時代のCFOの役割を考える

2012年サマーキャンプ
「ガバナンスを確立し、企業価値を向上させる経営者としてのCFO」

2012年サマーキャンプでは、テーマを「グローバル化時代のCFOの役割を考える」と置き、グローバルでの厳しい競争に挑む上で、ファイナンス組織はどのような役割を担うべきか、そのための改革の道筋を議論しました。

第一部「企業グループの統治者(ガバナー)としての役割について」

早稲田大学商学学術院教授の宮島英昭氏により、日本における企業統治の変遷をひも解きながら、今後の外部環境や成長戦略の変化の中でどのようなガバナンスが求められるかについて講演をいただきました。

進行役を務める日本CFO協会の石田正氏からは、現在常勤監査役を務めるカルビーにおけるガバナンス体制強化の取り組みをご紹介いただき、経営の現場の視点から、さらに理解を深めることができました。

第二部「ストーリー・テラーとしての役割について」

「株主価値を向上させる経営」の観点から、早稲田大学大学院会計研究科・商学研究科兼任講師でエーザイ執行役員IR部長も務める柳良平氏に講義をいただき、企業価値とは何か、配当政策はどうあるべきか、CFOは投資家に何をどのように伝えるべきかについて考えました。

(2012年9月開催)

グローバル・キャッシュ・マネジメントのポイント

伊藤 薫 氏
(GE ジャパン・ファンディング株式会社 代表取締役 兼 マネージング・ディレクター)

新興国へのビジネス展開、M&Aによる海外グループ企業の買収、急激な為替変動など、諸環境が変化する中で、資金のグローバルベースでの効果的なマネジメントが、日本企業の重要なアジェンダのひとつになっています。そこで、GEにおけるアジア地域でのトレジャリー・オペレーション業務を統括されている伊藤氏よりご講演いただきました。

グローバル・キャッシュ・マネジメントの実務

グローバル・リーディング・カンパニーであるGEにおけるキャッシュ・マネジメントの実際をケースとし、マネジメントの思想やそれを可能にする仕組みについてお話し頂きました。
必要となるオペレーションとシステム、金融機関やITベンダー等の外部事業者とのパートナーシップ、本社のあり方、運営する組織体制のあり方など、実践的で示唆に富んだお話をいただきました。

(2012年7月開催)

グループ経営管理の強化に向けた課題

橋本 勝則 氏
(デュポン株式会社 取締役兼常務執行役員)

ビジネスのグローバル展開の加速や連結会計制度の導入等を理由に、グループ経営の重要性が叫ばれてから久しいですが、真に効果的なグループ経営管理を実践している日本企業はいまだ決して多くありません。そこで、早くから効果的なグローバルマネジメントを実践している、デュポン社の橋本氏から、その経営管理について、お話しいただきました。

グローバル企業におけるグループ経営管理

橋本氏からは、デュポン社における、業績評価指標のあり方や運用方法、事業ポートフォリオマネジメントの考え方をご説明いただきました。
さらに、経営管理を担うファイナンスパーソンには、どんなスキルが求められるのか、加えてお話しいただきました。

日本企業との違い

参加者からは、業績管理体系やグローバルレベルでのシステム整備状況等、自社の現状を踏まえた、多数の質問がありました。
講師との積極的な質疑応答を通じ、真のグローバルカンパニーと日本企業とのグループ経営管理の「違い」が感じられたという感想が多く寄せられました。

(2012年3月開催)

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