インクルーシブなリーダーを目指す「Inclusive Leadership Activation Lab」を開催

サマリー

- Inclusive Leadership Activation Lab -

本ワークショップは以下3つの構成で進められました。

＜1. Awareness/意識・気づき：インクルーシブ・リーダーシップに対する意識向上＞

第1のパートである“Awareness”は、”インクルージョン”や”インクルーシブなリーダーシップに求められる特徴”の共通認識を持っていただくことを目的としました。

冒頭、デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 櫻井希より「ダイバーシティの背景」に関する講義の後、「インクルージョンとはなにか？」という問いについて参加者のみなさまにお考えいただき、インクルージョンの理想形をそれぞれ共有いただきました。

その後、同 執行役員 古澤哲也より「インクルーシブなリーダーシップが創出する価値」をご説明し、「インクルーシブ・リーダーシップの特徴–Six Signature Trait」（以下）についてご紹介しました。この6つの特徴は、Deloitteが3,500人以上の評価者によって評価された450人以上のリーダーに関するデータを収集して作成したもので、Diversity & Inclusionと関連する定義を持っています。

インクルーシブ・リーダーシップの特徴–Six Signature Trait

1. コミットメント
   
2. 勇気（謙虚さ）
   
3. バイアス（偏見）認識
   
4. 好奇心
   
5. 異文化適応能力
   
6. コラボレーション

＜2. Reflection/内省：強みや開発すべき領域について参加者が自らを振り返ることができるようにする＞

本パートでは参加者のみなさまに、上記6つの特徴に関し、1～5 点で自己評価をし、ご自身の強みと課題を特定していただきました。そのうえで、強みが発揮された瞬間において、自身が何を考え、どのような行動をしたかストーリーを共有いただきました。

自らのストーリーと他ご参加者のストーリーを聞くことで、何を学び、どのような気持ちになったかの振り返りを行いました。

＜3. Action/行動：アクションを手助けし、情報の提供及び目標達成への関与により、リーダーが変化にコミットするよう説得する＞

最後に、リーダーとしての具体的なアクションプランを作成し、「私の変革宣言」「行動計画」などを設定のうえ、ご発表いただきました。

ワークショップは下記のメッセージで締め括られ、盛会のうちに終了となりました。
 

“インクルーシブ・リーダーシップ”とは、

• 単なるリーダーとして行動や手法ではなく、マインドセット・考え方である とリーダー自身が認識すること
• 他者にどう見てもらいたいかという動機から発生する自分のための行動ではなく、どのように他者に感じさせるかという他者のための行動である

ご参加者の声

• 様々な方のバイアスのハンドリングの工夫が大変参考になりました。また最後にご回答いただいた「Inclusiveは「周りがどう評価するか」がポイント」というコメントで、今日のセッション全体の理解がより一層腹落ちできました。
• インクルーシブリーダーに関して初めて学ばせて頂き、自分がリーダーとしての弱みと思っていた部分が、逆に強みであるかもという自信と希望に繋がりました。また、皆さんの具体的ご経験も非常に参考になりました。
  
• Inclusionが何を実現するのかという点と、Inclusive Leadershipの実現に何が必要かという点が明確に示されていて分かり易かったですし、D&Iが優先課題だと改めて感じました。
  
• Inclusive Leadershipということ自体、これまであまり考えてこなかったので、このWSを通じて新たな認識や理解ができるようになりました。
  

開催概要

日時：2020年8月28日（金）13:00～15:30

形態：オンラインワークショップ

言語：日本語

講師：

• デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Human Capital Division Workforce Transformation Unit  執行役員　櫻井 希
• デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Human Capital Division Organization Transformation Unit 執行役員　古澤 哲也

アジェンダ：

• インクルージョンとは？
  
• インクルーシブなリーダーの6つの特徴
  
• ストーリーテリング（自身の経験を共有）
  
• 意見交換