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IFRS財団評議員会議長は、IFRSのコンバージェンスおよびアドプションに楽観的

IAS Plus 2014.03.11

サウジアラビアのリヤドで開催された、湾岸協力会議会計および監査機構(Gulf Cooperation Council Accounting and Auditing Organization)の第8回年次フォーラムで行われたスピーチで、IFRS財団評議員会議長ミッシェル・プラダ(Michel Prada)氏は、IFRSをグローバルな基準とすることに向けた進展、および国際的な基準設定主体としてのIASBの進化の概要を説明した。(IAS Plus 2014.03.11)

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サウジアラビアのリヤドで開催された、湾岸協力会議会計および監査機構(Gulf Cooperation Council Accounting and Auditing Organization)の第8回年次フォーラムで行われたスピーチで、IFRS財団評議員会議長ミッシェル・プラダ(Michel Prada)氏は、IFRSをグローバルな基準とすることに向けた進展、および国際的な基準設定主体としてのIASBの進化の概要を説明した。

プラダ氏は、グローバルな会計基準は、広範囲な国際経済の的確な機能性、および健全性に不可欠なものであるという彼の信念を強調し、政策立案者は、一組の高品質な基準のコミットメントを固守しなければならないと述べた。彼は、我々は、もはや財務情報の提供者および消費者が同じ国に住んでいる時代に生きている訳ではなく、投資家は、今日、日常的に世界中の投資先および成長の機会を追求していると強調した。結果として、彼は、財務情報の作成者と利用者、資本提供者もプラダ氏が、「一組の高品質なグローバルの会計基準を強く要請」する同じ法域の、世界の異なる側に位置している可能性が高いと述べた。

IFRSをグローバルな基準とすることに向けた進展を、彼は、既にIFRSを適用した法域の数(100以上)、およびいくつかの重要な法域における進展で測定した。日本におけるIFRSのアドプションが可能なことに関して、彼は、IFRSの任意適用は既に可能であり、日本の金融庁は、IFRSを適用できる会社の範囲を最近拡張したことを強調した。プラダ氏は、中国はIFRSに極めて類似する会計基準を既に導入したと述べた。また、彼は、インドがすぐに同様の道をたどることを要望した。サウジアラビアのコンバージェンス計画については、かなり進行していると賞賛した。アメリカ合衆国におけるIFRSのアドプションの可能性でさえ、楽観的である。彼は、「進展は、我々の多くが望むよりも遅い」ことを認め、「米国をIFRSのアドプションの検討に導く要素は無くなっていない」と述べた。「なぜなら、米国は、恐らく我々が望んでいるより長い時間がかかるかもしれないが、最終的にはIFRSに参加する(come on board)ことを信じているからである。」と述べた。

プラダ氏は、IFRSをグローバルな基準とすることに向けた進展は、IASBを国際的な基準設定主体として発展させる結果ともなると述べた。これを示す進展には、新興経済グループの導入、イスラム法典に準拠した金融商品および取引に関する作業グループの設定、および会計基準アドバイザリー・フォーラム(ASAF)の導入がある。彼は、他の国際的および地域の組織との協力を深めることを指摘し、2013年9月に署名されたIOSCOとの合意および、先週署名された国際評価基準委員会(IVSC)との合意を引用した。

スピーチ全文 (IASBのWebサイト)

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