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SECが、「比較的近い将来」にIFRSについて多くを言及

IAS Plus 2014.05.21

米国証券取引委員会(SEC)の委員長、メアリー・ジョー・ホワイト(Mary Jo White)氏は、アメリカ合衆国における国際財務報告基準(IFRS)の適用の可能性(possible implementation)について論じた。(IAS Plus 2014.05.21)

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米国証券取引委員会(SEC)の委員長、メアリー・ジョー・ホワイト(Mary Jo White)氏は、アメリカ合衆国における国際財務報告基準(IFRS)の適用の可能性(possible implementation)について論じた。年次の米国財務会計財団(FAF)の評議員会の夕食会のスピーチで、ホワイト氏は、SECが米国の国内資本市場にIFRSを組み込むこと(incorporation of IFRS)に関して、多くの情報を提供する時期について詳しい情報を求められたことに言及し、「比較的近い将来に多くを語ることができる」ことを望んでいると述べた。

スピーチで、ホワイト氏は、外国登録企業が米国会計基準への調整表なしにIFRSを使用して報告することを認めたこと、および米国財務報告システムへのIFRSの組み込みの可能性に関する2012年SECスタッフ・レポートなど、米国におけるIFRSの歴史を要約した。

前のSEC委員長メアリー・シャピロ(Mary Schapiro)氏およびSEC委員のエリーゼ・ウォルター(Elisse Walter)氏のスピーチを引用して、ホワイト氏は、グローバルな資本市場におけるコンバージェンスされた会計基準の重要性について表明された所感に言及した。しかし、次のようにも述べた。

”彼らは、他の3つの重要な事項についても述べた。すなわち、最初に、委員会がIFRSを検討する際に、米国投資家の利益が中心であり続ける。第2に、FASBは、米国の会社に対する会計基準の最終的な基準設定主体であり続ける。第3に、グローバルな基準の開発において米国が果たす役割は、重要な検討事項でなければならない。”

これらの所感に強く同意する一方で、ホワイト氏は、SECの国際的規制および会計組織などから、米国の国内資本市場へのIFRSの組み込みについてのSECの意向についての更なる情報について、プレッシャーが高まっていることを認め、次のように述べた。

”2010年2月に、委員会が、これらの質問に関して言及したのが最後であるが、「一組の高品質でグローバルな会計基準は、米国の投資家に便益があり、この目標は我々のミッションと合致する」と述べている。これは、今日も引き続き真実であり、このとても重要な課題について更なる声明を発表することを、私は、委員会の優先事項としている。現在では、我々には、6年間IASBと優先事項としてコンバージェンス・プロジェクトに取り組んだ経験があり、また、外国登録企業が米国会計基準への調整表なしにIFRSで作成された財務諸表を登録して6年以上となる。”

ホワイト氏は、財務報告における会計基準の重要性およびFASBの取組みについても焦点をあわせた。国際会計基準審議会(IASB)とのコンバージェンス・プロセスの議論で、ホワイト氏は、収益認識に関する新しい基準が公表目前であること、および、FASBおよびIASBにとって、最も基本的で重要な基準(most fundamental and critical standards)の1つに関する共同プロジェクトが真に成功したことを述べた。

広範囲にわたるスピーチで、ホワイト氏は会計基準の執行の重要性、SECのルール作成の優先事項、および「投資家が受け取る開示が投資家にとって有用であること、ならびに会社の財務諸表における開示の有効性を改善する方法を識別し、他の現行の開示要求事項との重複を最小化するするために、SECはFASBと協働することを確認することを意図する」、SECの開示有効性プロジェクトについても論じた。

スピーチ全文 (SECのWebサイト)
 

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