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IASBがIFRS第3号の適用後レビューを完了

IAS Plus 2015.06.17

IASBは、IFRS第3号「企業結合」の適用後レビューを完了した。レビューの結果、IFRS第3号および関連する基準に対して全般的には支持はあるが、いくつかの側面で追加のリサーチが必要であると結論づけられた。(IAS Plus 2015.06.17)

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IASBは、IFRS第3号「企業結合」の適用後レビュー(PIR)を完了した。レビューの結果、IFRS第3号および関連する基準に対して全般的には支持はあるが、いくつかの側面で追加のリサーチが必要であると結論づけられた。

PIRレポートでは、学術文献から収集された情報とともに、(1)投資家および他の財務諸表利用者、ならびに(2)作成者、監査人および規制当局からのフィードバックを評価した。当該レポートでは、「報告されるのれん、その他の無形資産およびのれんの減損の有用性(usefulness)」に関しては、全般的には支持が示された。しかし、以下の事項を含む、基準の特定の要素に関しては見解が分かれた。

投資家の間で見解が分かれたトピック
・のれんの事後的会計処理
・無形資産の別個の認識
・非支配持分の測定
・条件付対価に関する事後的会計処理

作成者、監査人、および規制当局が適用困難であり明確化が必要であると考えるトピック

・事業(business)の定義
・公正価値測定
・のれんの減損テスト
・企業結合後も従業員となる売手の株主に対する条件付支払

のれんの償却の領域は、最近の企業会計基準委員会(ASBJ)によるリサーチ・ペーパー(ASBJのWebサイト‐※1)、およびASBJ、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)およびイタリアの会計基準設定主体(OIC)を含む共同のリサーチ・グループによるディスカッション・ペーパー(ASBJのWebサイト‐※2)で取り扱っている。これは、グローバルな議論を誘引するべく、彼らの見解を提供するものである。

PIRレポートに基づいて、IASBは、以下の事項に焦点を置くリサーチ・プロジェクト(のれん/事業の定義)をアジェンダに追加した。

・のれんの減損テストの有効性および複雑性
・のれんの事後的会計処理
・事業の定義を適用することに関連する課題
・顧客関係やブランド・ネームのような無形資産の識別および公正価値測定

※1≫「リサーチ・ペーパー第1号「のれんの償却に関するリサーチ」の公表」(ASBJのWebサイト)
※2≫「のれんはなお償却しなくてよいか―のれんの会計処理及び開示」(ASBJのWebサイト)

プレス・リリース(IASBのWebサイト‐英語)
Post-implementation review — IFRS 3(IAS Plus –英語版)

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